幼少期に愛で満たされる事は何よりも大事

今回はVoicyさんでハッシュタグテーマになっていた「#愛を語ろう」
これに繋げて愛情不足を抱えて育った大人についてお話したいと思います。


寂しさのあまり親の注意を引きたくて、
いたずらをするような子どもっていますよね?

それと同じように自分が注目を浴びるために迷惑行為をする大人がいます。
こういう人は周りにとても迷惑をかけていて、ものすごい疎まれているのに、
なぜか自分はご満悦になってしまうのです。


そういう人は他人に時間を使ってもらえなかったり、
他人に無視されたりすることが一番怖いのです。
それはまるで“子供が親に無視されるような感覚”とイコールになってしまうのです。

幼少期に親の愛情を十分に受けられず孤独感や愛情の欠乏感を味わった頃の感覚が、
人に無視されたり人が自分に時間を使ってくれなかったときに
瞬時に蘇ってきてしまい、そのときの恐怖に苛まれちゃうんです。

幼少期に寂しい思いをしたことは、大人になった今、
顕在意識的には自覚がなかったり日頃忘れていたりしても、
当時の感覚や記憶は細胞が保持しているのでそれと似たシーンに立つと
一気につらかったときのモードになってしまうのです。

それが心的外傷・トラウマの成せる技。
そのためトラウマを抱えている人はどんなことをしても自分に注目させる、
つまり"他者に自分に時間を使ってもらえることが、
心を満たすこと”になってしまうんですね。

私は今3歳の息子がいて、わざと危なっかしいところに立って
「見て!見て!」とケラケラ笑いながら私に声をかけるんですよ。

当然「危ないからそんなところから降りて」って言いますよね。
それが楽しくて仕方がないんですね、3歳の男の子は。
わざといたずらしたりする。

それと同じようなことを大人になってもやってしまうのです。

何か成果を出したり相手が喜ぶことをするなど良い行いで
自分に注目をさせればいいのですが、それができないと
ネガティブなことを言ったりやらかしたり、よろしくない事件を起こしてでも
自分に他者の意識を向けようと荒れ狂ってしまう。

そうなってしまう人は親に無視されてきたことに対して
“怒りのエネルギー”を多く持って生きてきているので、
恨みつらみの感覚が強いです。

その負のエネルギーが反発心や人を傷つける言動に転じて時には
モンスターに変わってしまったりします。

子どもならまだしも、なぜ大人になってまでこうなってしまうのでしょうか?

そもそも人間というのは、みんな愛情を求めてこの地球に生まれます。
これがなぜかという話までし出すとすごく長くなるので今回は省きます。

それこそ、私が何度かお話していますが、私も大好きなパーソナリティで
心理カウンセラーの野口嘉則さんや、精神科医で有名なかぐしゅんさんなど、
専門家さんのVoicyの放送を聞いたらより良いかと思います。
もしくは、私もプレミアム放送の中でこういった話をよくしているので
そちらをお聞きいただければ嬉しいです。

さて、話を戻します。
せっかく地球に愛を求めて愛を学びに生まれたのに、
"まずは”の愛をくれるべき対象である親から
愛情をもらえなかった子どもは精神的に混乱します。

家庭の中で愛のあるコミュニケーションが少なかったり、
存在を阻害・否定されている子どもの心理としては、
自分は親から愛情をもらえていない、
注意を注がれていない、関心を持たれていないと感じます。

大人はちゃんと世話をしていると思っていても受け取るのは子ども。
その子どもが十分な愛情を得られていないと感じていたならば、
ネグレクトされているような感覚で育ち愛情のぬくもりを感じないまま、
そのときの傷ついた心を深層心理に抱えたまま大人になっていきます。

自分も大人になると、当時両親が自分にあまり時間を使えなかったことや
両親のどちらかがすごくぶっきらぼうで傷ついたことに対して、
あの状況だったら仕方がないと理解はできますが、
小さいときはそんなの知ったことじゃないですよね?

そういったことで、自分が満足するとはいえ親の愛情を受けていない子どもや、
そういった生い立ちの大人は
「どうせ自分なんて。私の存在価値なんて」
などと自己肯定感が低くなります。

愛情不足は自己否定を呼び起こすんですね。

こういった自覚がもしあれば、愛をくれと素直に叫べばいいかもしれません。

だけどまさか自分が愛情に飢えているとか愛情欠乏しているとか、
大人になった今はあまりそういうことを意識できませんよね?

愛情欠乏症という名前が付くのかどうか専門的なことはわかりませんが、
こういう愛情不足を抱えている方というのは、
恋人や夫や妻などのパートナーシップや職場の上司や同僚など、
自分が信じたり心を許したりした近しい関係の人に対して
感情が出やすい傾向にあるなと私的には見ています。


今日のお話を聞いて自分がこの傾向にあるなと感じた方は、
傷ついた幼少期の自分が深層心理に置き去りになってしまっているので、
例えば瞑想でそこと向き合ったり、
ぬいぐるみを幼少期の自分と仮定してギュッと抱きしめてみたりして、
自分1人でやれるワーク的なことで克服を試みてみる。

もしくはとことん付き合ってくれるパートナーに
自分が実は愛情に飢えていたんだということを告白して、
パートナーに八つ当たりしないよう自分も努力しながら
一緒に向き合ってもらうと良いかと思います。

愛情不足のまま育った方は、少なからず生きづらさを抱えていらっしゃると
思うので、なるべく早いうちに乗り越えていかれた方がいいと思います。


愛情欠乏の方の具体的な克服の仕方は別の機会にお伝えしたいのですが、
専門書などももたくさん出ているのでそういった本を読んだり、
もしひどい場合はカウンセリングに行くのがおすすめです。

また宣伝のようになってしまいますが、
私のプレミアム放送では傷ついた心やトラウマを身体を使ってリリースする方法、
これぞ “ザ整体師ならでは”の日々をお伝えしているので、
よろしければこちらもお聴きください。

長年、整体師をしてきて、心の問題に心や知識で向き合おうとすると
結構大変なんだと分かりました。

心の傷やトラウマを抱えたまま、いくら頭で理解しても
古傷が疼くような感じがしてしまうんです。

でも人間は身体があります。
なぜ身体があるかというと心を救うためです。

心の問題も身体を使うとテンポ良くリリースできたりします。
そんな話もお伝えしていきたいと思います。

2022年04月23日 配信分


「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!