マッサージ級の経絡刺激「1分背骨刺激」

皆さん、ご自身の水毒とどのように
付き合っていらっしゃいますか。

今回のお話を通して、ご自身の水毒との付き合い方が
良い方向に変化していっていただけたら嬉しいです。

▼これまでの水毒に関する記事はこちら

それでは早速メソッドをご紹介したいと思います。

その名も、マッサージ級の経絡刺激「1分背骨刺激」です。

こちらは上半身の水毒、特に背骨の際に溜まっている水毒を
ドバドバと流すことのできる技で、かなり効果があります。

背中のツボ押しは水毒出しにおいて非常に効果的なのに、
自分では上手く押せないのが難しいところですよね。

整体の施術を受けに来る方々を見ても、
ほとんどの方が背中や腰が詰まっていて、
中には指が入らないくらいパンパンに
固まっているという方も多いです。

そこで、誰でも自分ひとりでできる
良い経絡刺激方法はないかなと考え思いついた方法が、
今日ご紹介する背骨刺激です。

床や畳の上に座ってお尻を使って歩く
というものなんのですが、お尻を上げると肩も動くので、
背中にある脊柱起立筋を上下に動かすことができます。

脊柱起立筋は複雑な形状をしていますが、
首からお尻に向かい、
背骨の両脇を走る筋肉のことを指します。

脊柱起立筋と水のエネルギーをつかさどる
腎・膀胱の経絡というのは、
背骨を介して平行に同じラインを走っています。

だから脊柱起立筋を刺激することが
腎・膀胱の経絡を刺激することになるのです。

それではやり方を説明します。


まず、床に座って足を前に投げ出してください。

そして、お尻を使って歩いていくのですが、
右のお尻を上げるときに右肩を上げて、
左のお尻を上げるときに左肩を上げるようにしてください。

背骨を介して右半身と左半身を
それぞれ平行に動かすということです。

単純にお尻歩きをしてしまうと、
右肩を上げたときに左のお尻が上がり、
肩とお尻がクロスしたような動き方に
なってしまいかねないのでご注意ください。

右肩を上げるときに右のお尻を上げる。

左肩を上げるときに左のお尻を上げる。

これがポイントです。

また、お尻を上げる時に肩もぐっと上げることを意識して、
脊柱起立筋をなるべく大きく動かすようにすると
水毒出しの効果が倍増します。

ダイナミックに動かせるようになればなるほど
水毒デトックス効果が高まるので、
ぜひチャレンジしてみてください。

説明だけでは少し分かりにくいと思うので、
このメソッドについて述べている著書のページを
貼っておきます。

詳しくはこちらを見てやり方を確認してください。

背骨刺激は地面に座りその場でやっていただいても構いませんし、
歩けるようでしたら前後に移動しながら
やっていただいても構いません。

私はこれをやるとき、リズミカルな音楽をかけながら
イチニ!イチニ!とやることもあります。

座ったままというと運動量があまりないように
思われるかもしれませんが、実はかなり運動量があり、
たった1分やるだけで背中にある大きな筋肉が動き
心拍数が上がってツボも刺激されて、
すぐに水が動き始めるんです。

だから身体がめちゃくちゃポカポカするし、
なんなら汗もかきます。

腰を上下に動かすことで、
背中や腰、背中全体の筋力がほぐれて、
終わった後のリラックス効果や
程よい脱力感というのも抜群に感じられます。


デスクワークが長い方や運動量が少ない方、
歩く時間が少ない方には、
この動きで背中全体の筋肉を動かすことがいい運動になります。

はたまた1日中歩き回った日や
身体をたくさん使った日に行うと、
筋肉をほどよく動かして、背中に溜まった疲労物質の乳酸や血、水を
よく巡らせられるので疲れも取れやすくなります。

1分でもいいので「テレビの前に座ったら背骨刺激を1分間やる」とか、
「スマホで音楽を聞きながら、Voicyを聞きながら、1分間やり続ける」など、
ぜひ習慣付けてしまいましょう。

ちなみに、1分じゃなくてもいいですからね。

もしたくさんできるようでしたら
3分でも5分でもやっていただきたいですし、
逆に1分は厳しいという方は30秒でやってみるなど、
ご自身のペースで始めてみてください。


あと、家が散らかっていて床に座れない、
座るところがないからできないという方も
たまにいらっしゃるのですが、大丈夫です!

お尻歩きと言いながら別に歩かなくてもいいので、
椅子に座ったまま1分間背骨刺激を行ってください。

座りっぱなしで足がむくんだとき、
パソコン仕事で猫背になって背中が痛くなったときは、
ぜひ合間で1分間、椅子に座ったまま
背骨刺激やってみましょう。

仕事が終わった後にサクッとやってオフィスを出るだけでも、
足のむくみ方や疲れの取れ方が変わってくるので、
ぜひぜひ仕事終わりにもやってみてくださいね。

注意点としては、背骨を左右にくねくね曲げずに、
背骨や首、頭のラインをまっすぐに保ったまま、
とにかく右半身と左半身を平行に動かすことです。

これが上手にできるようになると、
背筋と腹筋を程よく使うことができ、いい筋トレになるんですよ。

あと、座面が柔らかい椅子の上だと実感しづらいと思いますが、
床の上でやると、お尻歩きをするときに
骨盤の座骨という部分が床に当たるのでマッサージにもなります。

この部分が凝っていると、ゴリゴリと音も鳴ると思います。

私は施術のときに、わざとお尻をむき出しにするようなポーズをとって
座骨の周りの凝りをほぐすのですが、みんな凝っているんですよ。

座骨は座る骨と書くように、
本来は立たせた状態で座る部位なのですが、
仙骨を寝かせて骨盤を後傾させて椅子にドカっと座ってしまい、
座骨が座骨と成立してないという人が多いんですね。

そうするとヒップや骨盤の中が停滞して、
臀筋を含めたお尻の筋肉たちも凝り固まり、
そして座骨やその周辺も凝ってしまいます。

だから、このお尻歩きをすることで
座骨周辺をほぐすことができ、ヒップアップも目指せます。
もう一石何鳥でしょうか。

最後にもう1つ注意点です。

背骨刺激をやるときに集中しすぎて
息をするのを忘れないでくださいね。

常にゆったりと呼吸をしながら行ってください。


今日から1日の様々な隙間時間に1分背骨刺激を導入して、
身体中の水毒を追い出し、
デトックスする方向に仕向けていきましょう。

取り組んでいただいた後は、ぜひ実践報告をお願いします。
皆さんの変化の声がとっても楽しみです。
かくいう私も最近はさぼってしまっていたので
皆さんと一緒にチャレンジします。

▼音声で聞きたい方はこちら


(2022年6月17日配信分)

「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!