「どこで暮らし働くか」その① 家へのこだわり


今日から3日間、「どこで暮らし働くか」についてのお話をします。

まずは家のこだわり。私は、一生賃貸派です。
家を買う、定住するということは全く考えていません。

その理由は2つありまして、
1つは「常に最新の物件に住みたいから」。

最新と言っても新築という意味ではなくて、
そのときの自分にとっての最適の家ということです

やっぱり生きていく上で日々、環境やニーズや好みは、
状況が刻々と変わると思うのです。

最初はいいなと思ったおうちでも、
数年が経ってニーズに合わなくなったり使いにくくなったり、
もっとこういう方が良かったと感じるはずです。

というわけで、
ずっとここに住まなきゃいけない状態を作りたくありません。

実はこの10年でもう10物件以上、引っ越しを繰り返しているんですね。

引っ越しマニアとか引っ越しが趣味なのではなくて、
なぜか家を移動しなきゃいけない羽目になるという、
謎の移動多き人生でした。

だから、毎年何かしらの物件契約や
内見をしているので目が肥えてきます。

今は最新でも、数年後には
もっと最新で洗練されているものが出てきて、
時が経てばいずれは古くなり不便になる。

やはり物件というのは、その時代の反映となってくるので、
数年、数十年たってくると、
昔のニーズ、昔の象徴を表すものとなっていく
と思うんですね。

それが良いか悪いかというのは置いておいて、
私の場合は、せっかくなら
常に最新で最適な暮らしを体験していきたいから、
賃貸にして転々として家を楽しむという方が
自分の好みに合っていると思います。

もう1つ、一生賃貸で居続けたい理由は、
「物を持ちたくないから」です。

家を買うのは財産になるし素晴らしいと思います。

でも、家を持ったら、そこに合うインテリアを買ったり
お気に入りの環境を作ったりする分、
こだわりや持ち物が増えるので
執着を塗り重ねることにも繋がる
と思うんですよね。

私は、1個でも物を減らして執着を減らして、
明日地球の裏側へ行ってきて!と言われても
すぐに行けるくらいの身軽さで人生を生きたいなと思っているので、
執着に繋がるものは持ちたくない。

家ってそれが最たる例かなと思います。

というわけで、私の家へのこだわりは、一生賃貸でいたい。

そして、いつでも好きなところに
好きなタイミングで動ける自分でありたいという考えですが、
皆さんはいかがでしょうか?

でも最近、ふと思い立って
分譲物件の内覧に行ってみたんです。

私がただ非常識なだけなのですが、
びっくりしたことがあったので、そのエピソードを話します。

今私が住んでいるのは表参道です。

自宅とサロンの物件と事務所、
総額にすると結構な家賃を毎月払っているので、
いろんな人に「そんな金額を払うくらいだったら絶対買った方がいいよ」
と言われています。

だけど、さっき話した通り、
一生賃貸派だということで全くそんな思考には至りませんでした。

でも、絶対買った方がいいよと言われたそのあとに、
住宅のポストに超理想的な間取りの
分譲マンションのチラシが入っていたんです。

すごく良かったので、試しに見てみようかと
オープンハウスに行ってみました。

私は今まで家を買いたいと思ったことがないので、
分譲の場合、どういうふうな料金設定になって、
どんな感じで支払っていくかとか、ローンのこととか、
全く何の知識もないままに、
非常識な子供がいきなり舞い込んだという前提で聞いてください。

その物件が2億7000万円だったのです。

そこで私は、お金を支払うときはどうなっていくのですかと
不動産屋の方に聞きました。

そしたら色々なお金が加わって、プラス1000万になります。
つまり、2億7000万のマンションを買う場合は2億8000万になると。

その場合、頭金はどのくらい入れるものなのかと。

そうしたら、不動産屋に対して、
前受け金というのを必ず納めないといけないらしくて、
2億7000万の物件の場合は頭金が約1000万ということになります。

私が今43歳なので、60歳ぐらいまでに払い終えたらいいのかなと。

無知識が故の考え方かもしれませんが、
そうすると翌20年で払いたいわけですよ。

「じゃあ、頭金を1000万にして20年ローンだった場合って、
毎月いくらになるのですか?」と聞いたら、
月額が140万ぐらいでしょうと。

銀行にローンを組む場合、利回り3%で買うと考えると
これくらいではないかとのことでした。

ローンは79歳まで組めるので、
35年ローンで組めば月額が下がりますし、
ローンをかけた方が亡くなったら0になるのです。

お家を買ったことがある人はご存知かも知れませんが、
私はこの時初めて知って驚きました。

私に何かあっても息子が住み続けられますし、
サロンのスタッフが働く場所も仕事も保持できまるので、
シングルマザーとしてもスタッフの人生も
抱えている立場としても良いなとは考えましたが、
やっぱりマンションは管理費などもかかりますし、
全部の支払いが終わってもコンスタントに
お金がかかるものなので賃貸でもいい
かなと。

それに、私がもし本当に死んだら、
息子のことは恐らく血の繋がったお父さんが引き取るでしょう。

スタッフも、私が死んだ後までうちの会社に居続けないでしょうし。

というわけで、そんな高い買い物は、
今いきなり判断すべきことではないなと思ったというお話でした。

家を買っている方々ってすごいですね。

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(2022年8月15日配信分)

「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!