東京横浜遠征④最終日5/2

今までにないスピードでnoteを更新している。旅の記憶が薄れないうちに書いてしまいたいし、楽しかったことに区切りをつけて日常モードに戻りたいのだ。

ホテルをチェックアウトして横浜付近を散策。日ノ出町は初めて来た。ちょんの間が並んでいた道、建物がそのまま使われているものが多い。川にせり出しているような飲み屋ビル(と言っても2階建て)、カーブしていて、こんな建物は全国でここだけなんじゃないか。

昔から流れる川の向こうにパシフィコ横浜、みなとみらいが見える。古びていたり栄えていたり。横浜を散策するのは初めてなので何もかもが新鮮だ。

新横浜、連休前日なのでキャリーを引く人が多い。帰りの新幹線も10回ぐらい変更したが、夜になってから帰るといよいよさみしくなるので、明るい時間に着ける列車を取った。みんな行くのか帰るのか、楽しいのかさみしいのかわからないけど、私は名残惜しい。さみしさを振り切るようにビールと、ほたて入りかまぼこを売店で買って乗り込む。

富士山を見たくて早い時間にしたのもあるが、曇っていて見えなかった。「ほたて入りかまぼこは思った以上にほたて味、繊維を感じる、うまい」などまた呆けた頭で車窓からの景色を見つめた。

思えば最後に新幹線に乗ったのは叔父の葬式のとき、その前は兄の遺品整理のとき。「やれやれひと仕事終わった。疲れた」と思う夜の新幹線だった。早く帰って休みたくて、後ろ髪引かれる思いなんてなかった。

こんなに名残惜しいのはいつぶりかと思い返すと子どもの頃で、当時東京に住んでいた祖父母のところから帰るときだ。地元にはないものばかりで、毎日がきらきらしていた。最終日になると帰りたくなくてデジタル腕時計を見ると、秒が進むのがなんだかやたら速く感じられて切なかった。

帰りたくないのは、楽しい旅だった証拠だ。

この3泊4日散々伸ばした羽を、家に帰る前にしまっておきたかった。車内でメイクを落とし、コンタクトを外し、メガネをかけた。普段の私に戻ろうとした。のぞみは速く、あっという間に駅に着いた。乗り換え前に喫煙所へ、この3泊4日で友達とたくさん吸ったアイコス、会場で、飲み屋で。まだ私は切り替えられない。

自宅最寄り駅に着くと見慣れた景色が広がっていた。この土地も好きだ。穏やかで災害も少ない。帰りにいつもの飲み屋に行って、ウーロン茶を1杯飲んだ。常連客がいた。ああ帰ってきた。悲しいけど帰ってきた。ここに私の生活がある。また始まる。

4日ぶりの息子は甘えてきて、羽田のおみやげ(息子の分は発送せずに持ち帰ってきた。トートバッグとハンカチ)と、友達から頂いた今回のグッズの扇子をあげたら、扇子を一番喜んでいた。

息子がせがんだので5/1夜のライブ配信を一緒に観た。BEACONとわかった瞬間に立ち上がって喜び、ロケットでは踊り出した。途中で飽きてゲームをしながらなのに、イントロで瞬時に何の曲か判別し「あ、おやすみDOG!」「時間等曲率」「またパレードかあ〜」「あ、QUIT」などと吐き捨てるあたり、ほんとうに私より詳しい。こんな子どもで大丈夫なんだろうか?

旅は終わった。楽しかった。また会える。また行こう。その日まで日常を頑張ろう。

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