息子と近距離旅行①

旅のあとの虚無感を旅行ロスと呼ぶそうで、多くの人が感じるものだそうだ。和らいできたがまだロスだ。それでも容赦なく日常は始まる。ごはんも作るし、バイトにも行くし、息子が求めれば甘えさせる。私は「おかあさん」に戻った。

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息子を連れて泊まりに行く。電車で40分ほどの小旅行である。あまり遠くだと疲れてしまうので近場に泊まりに行く。

当然ながら息子と二人の旅行は、おかあさんスイッチオンのままなので平常運転だ。行きも帰りもさみしいと感じことがない。だって家でも旅行でも息子が隣にいるから。

そして息子との旅行は基本的にホテルから出ない。出たがらない。彼は快適なホテルという非日常空間を全力で満喫する。コンビニで好きなものを選ばせてそれが夕飯だ。私も今はサラダチキンぐらいしか食べないので都合よし。

息子とは頻繁にこんな旅をする。電車に乗りたい息子とのんびりしたい私との折衷案だ。いかに安くてきれいで広い部屋を選べるかにかかっている。

以前も書いたが、私はホテル探しがほんとうに好きだ。燃える。まずは吟味して予約する。ここで、よほど直前でない限り「返金不可」のプランを選んではならない。

株価のように日々変動するホテルの価格を、予約してからもキャンセル可能ギリギリまでウォッチし、場合によっては予約し直す。最高に楽しい。履歴書の「趣味・特技」の欄に書きたいぐらい。

ホテルが公開している写真は映りがいい。風俗でいうパネマジそのもので、実際泊まると落胆したことは何度もある。ほとんどは写真通りなので安心する。しかし稀に、非常ーーーーに稀に、素晴らしい部屋に巡り会える。

今までで一番最高だったのは「ホテルサクラスイート大阪」。ラブホ街にあること以外は言うことなし。繁華街にあるのに向かいのラブホ、ホテルファインの駐車場に無料で停められる。ホテルファインが経営しているに違いない。なぜなら設備、高いドライヤーやミラブル完備について、ファインがのぼりで公表している。その他、アメニティの多さ。入浴剤2種類、顔パック。

部屋やベッドや風呂の広さで比べたときに、ラブホの方が優れていることは言うまでもない。
しかし息子とラブホに泊まるほど私の頭はいかれてはいない。

ホテルサクラスイート大阪はコンパクトにまとまっているラブホという感じ、バストイレ別だったらさらにラブホっぽい。

なんとここ、小学生以下は無料なのだ。ベッドの寝心地がいいし広い。息子と二人でも余裕だ。夜はラウンジ(朝食スペース)で無料で酒が飲める。ただしビールはない。日本酒、焼酎、ワイン、牛乳、ソフトドリンク。軽食として、朝食で余ったのであろうピザトーストをトースターで温めて食べられる。朝食も無料だがおかずが充実している。

さて今回の宿は「ホテルザルーテル」。パネマジだろうか。

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