アサイゲルマニウムとリウマチ
関節リウマチの臨床治験におけるアサイゲルマニウム投与のレポート
アサイゲルマニウムは免疫に作用することは既にいくつかの記事で述べてきました。
多くの場合、それは免疫を高める・・・免疫細胞の働きを強力にする。といった部分が大きいです。
そして、リウマチに関する基礎研究や臨床試験が行われてきた経緯もあるので、会社のWebサイトではリウマチに関しての記述があります。今この記事を読んでおられる方々の中にも、浅井ゲルマニウム研究所のサイトで以下のページをご覧になった方もおられるかもしれません。
端的にはこのサイトで紹介されているものを読んでいただけば、大体のところは御理解いただけるかと思うのです。
が、もっと深く知りたい方のためにネット上で閲覧できる参考文献とともに掘り下げたいと思います。その文献が以下です。
『Ge-132投与により臨床的にもtwo-color flow cytometryで観察した免疫学的評価でも改善を認めた慢性関節リウマチ症例』
Jpn. J. Clin. Immun.,13 (1):80~86,1990.
この文献は日本語で記されていて、国立研究開発法人科学技術振興機構が運営する電子ジャーナルの無料公開システムJ-Stageでも見ることができるようになっています。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsci1978/13/1/13_1_80/_pdf
東海大学第四内科の有森茂先生のグループで行われた治験データの報告例です。有森先生の元ではGe-132(アサイゲルマニウムの開発番号)によるリウマチへの効果検討が実施され、和文以外にも英文で記された臨床報告文献もあります。
この臨床試験では当時47歳女性の患者さんに対しての関節リウマチに対するアサイゲルマニウムの投与例を報告しています。この方はシェーグレン症候群と小球性低色素性貧血を併発している状況で、関節リウマチの臨床状態としてはステージIIのクラス1の状況(ただし文献中の症例における診断項目では悪化の後のスコアとしてステージIIのクラス2となっています)、関節の腫脹や多発性関節痛がありました。また、治療としては非ステロイド性消炎鎮痛剤やプレドニンといった、当時の一般的な投薬が行われていましたが、それにもかかわらず進行して悪化しつつありました。
そこで、1500mg(6カプセル)/日のアサイゲルマニウム経口摂取が開始され、その後は5ヶ月で貧血が解消し、リウマチも寛解に導かれています。この時の免疫学的な細胞のフローサイトメトリ分析による二重染色での解析結果も、臨床所見と同様に寛解状態を示すものになっていた。というのが要旨に記される概要です。
さて、臨床経過の項目を見ると、
”Ge-132の投与とともに約1ヵ月で関節の疼痛が次第に改善して,疼痛関節数が減少していった(図2).2ヵ月を経過するころより,疼痛関節数のみならず,腫脹関節数も減少し,朝のこわばり時間も短縮して,関節の可動範囲も拡大していった.約4ヵ月で疼痛関節数は0になり,さらに4ヵ月遅れて,腫脹関節数もいったん0と寛解状態になった.”(以上本文よりそのまま引用)
と記されています。
つまり、摂取開始から1ヶ月で軽快しはじめ、2ヶ月で痛みだけではなく腫脹関節数が減少、4ヶ月では疼痛関節が無くなり、さらに4ヶ月(開始より8ヶ月後)には腫脹関節も無くなった。ということで、他に打つ手がなかった悪化をたどる関節リウマチが一年以内に寛解して症状が無くなったという内容になっています。
免疫学的なデータとして末梢血リンパ球の変化についても記されていて、こちらは一般の方には少々難しいと思うので、本当に概略だけを解説します。
アサイゲルマニウムの摂取によって、減っていたリンパ球数が増えて、特にサプレッサーT細胞とNK細胞が増えていた。というものです。ここでサプレッサーT細胞と記されているのは現在で言う制御性T細胞のグループのことで、免疫の過剰な暴走による炎症を抑制的に制御する細胞を指しています。
また、NK細胞というのはウイルス感染細胞や腫瘍細胞を活性酸素で攻撃し、除去する働きを持つ免疫の非常に重要な役割を担う細胞です。リウマチをはじめとする膠原病の自己免疫疾患患者の多くはNK細胞の活性が低下していることが知られていて、NK細胞の活性が下がることと自己免疫疾患には関係があるのかもしれませんが、このことに関してはまだ明らかになっていないようです。
以上のことから、ぼくなりにちょっと考察してみますと、アサイゲルマニウム摂取で関節の炎症を伴う免疫の過剰反応が制御性T細胞の働きで抑制され、NK細胞の活性化により自己免疫疾患となるような原因の機能が破綻した細胞が攻撃されて取り除かれた結果であるのかもしれません。(これは文献に書いてあるのではなくぼくの推測です)
文献中の考察は、上記のぼくの考察と近いように感じますが、時代背景も含めてデータとともに細かく検討されています。断定できてはいないのですが、有用性が認められる人がいる一方、アサイゲルマニウム摂取で症状の改善しない方もいるという他の症例についても少し触れられています。
また、この症例の患者さんも8ヶ月以降で症状が再度現れたことが記されていて、改善・悪化を繰り返すのかもしれないことに言及されています。
文献の末尾には以下のように締めくくられています。
”それにしても本症例では長年にわたって進行していた慢性関節リウマチの活動性を抑制できたのみならず,貧血も改善し,併用薬剤の減量にも成功しているので,Ge-132が明らかに有効であったと判断した. Ge-132は浅井ゲルマニウム研究所から供与された.”(以上本文よりそのまま引用)
Ge-132と記されていますが、現在において巷に出回っている”Ge-132”とラベルに記されている市販製品はすべて類似品です。
おそらく、弊社浅井ゲルマニウム研究所とは異なる方法で安価に製造し、安全性に関する試験も殆ど実施していないものであることに注意が必要だと思っています。
アサイゲルマニウムは偽物と見分けるために、敢えてGe-132という研究開発や論文に用いてきた名称を捨てています。エンドユーザーの皆さんは、アサイゲルマニウムによる作用を求めるのであれば、”Ge-132”の記載がある製品は使わないようにしてください。
ある研究者との出会いとリウマチに関するお話
ここで、文献の紹介を終え、ぼく自身が驚いたもう一つの面白い経験について記したいと思います。
ぼくのライフワークについては既に記していますが、アサイゲルマニウムと赤血球との関わりです。
アサイゲルマニウムを飲むとうんちが黄色くなる…。その理由は老化赤血球を貪食細胞が見つける感度があがるためだと現在考えています。この黄色い色素の元であるヘムという赤い色素はポルフィリンという環状の分子で、環の中心に鉄(Fe)イオンが入り込んでいるのですが、これを脾臓や肝臓にあるヘムオキシゲナーゼ-1(HO-1)という酵素が環の一部を切断してビリベルジンという緑色の胆汁色素に代謝し、更にこれが還元されるとビリルビンという抗酸化性の胆汁色素になることが知られています。
下の図を御覧ください。赤い色素ヘムから黄色いビリルビンに分解代謝される時に、鉄と一酸化炭素(CO)が出てくることが分かります。そして、COとビリルビンは1:1の関係性で、ビリルビンが一つできればCOや鉄が一つ出てくるのです。
ぼくはアサイゲルマニウムを摂取するとうんこが黄色くなる元がビリルビンで、1.5倍近く排泄増加していたことを確認していたので、肝臓・脾臓では一酸化炭素=COが同じ1.5倍に増加するはずだと考えました。色々調べると(このあたりのことを調べた頃はインターネットの時代になり容易に検索できるように!)慶応大学医学部のS教授がCOの生体内ガス分子としての働きについて詳しく研究されていて、ぼくはS先生の総説を読んで生体内の微量なCOには抗炎症作用があることに気づきました。(つまり肝臓なら肝炎を抑制するはず)
そんなある日、NHKの番組を夜に観ていたらゲストでS教授が登場し、ガス分子の話を非常に面白く話しておられたのを観て、お話してみたいと思いメールにてダメ元で連絡してみました。
アサイゲルマニウムの糞便色素に関する研究とCOを分析する手法がないか・・・ということについての相談をしたいということを記した内容だったはずです。すると、即日で返信をいただき、確か3日以内の日程を指定されて慶應に来てくださいとのお知らせでした!
当然、すぐに上京のための飛行機を予約し、アポイントの場所へと向かいました。かなり緊張しながら(笑)
少し前にテレビで拝見した、そのS先生が来られ、キレのある話し方で話されました。挨拶を終えて本題に入ろうと思い、ビリルビンやCOの分析法について質問をした時でした・・・。
S教授「あのさぁ、ゲルマニウムって昔ここ(慶応大学医学部)でリウマチの臨床研究やってた、あのゲルマニウムじゃないよねぇ?」
ぼく「あ、いや、そのゲルマニウムだと思います。」
S教授「本間先生がリウマチにゲルマニウムを試してたんだけど」
ぼく「はい。それだと思います。」
S教授「え?もう、とっくの昔になくなってたのかと思ったよ。全然聞かなくなったから。えーっ。残ってたの?」
ぼく「はい。色々とあり・・・あまり表向きに営業できなくなっていたので無くなったと思われている事が多いのですが・・・確かに慶応大学の本間先生にリウマチの研究をしていただいていた記録があります。」
S教授「えー?そうなの。僕がインターンの時に別の部屋だったけど向かいだったんで本間先生のところに行ってたんだよ。それで夏休みとか先生方がいない時に代診で入ったりしてたら、結構重症のリウマチ患者のおばあさんが来てさ、そしたら手を握られて、ゲルマニウムのお陰で本当に楽になって・・・先生ありがとうございますって、若造の僕に涙ながらにお礼されて、僕が何かしたわけじゃないからビックリしてさ。とにかくゲルマニウムっていうのは効くんだなぁ。って印象が未だに頭ん中に残ってたんだよね。へぇ。あのゲルマニウム・・・残ってたんだ。」
ぼく「はい。こそこそと残ってました。」
S教授「悪いんだけど、僕はゲルマニウムに興味あるけどビリルビンやCOはどうでもいいんだよね。なんでゲルマニウムが効くのか知りたくない?」
ぼく(えーーーっ)「あ、はい。知りたいです(笑)。」
S教授「だよねぇ。知りたいよねぇ。」
ということで、しばらく慶応大学医学部と共同研究することになりました。
残念ながら、しっかりした成果としてまとまらなかったのですが、S教授が国の医療行政のトップとなる国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の設立とともに初代理事長になられたので、それどころではなくなったのですが、このエピソードはぼくにとって非常に面白い体験でした。
医者にとってインターンの時期は緊張と期待が入り交じる重要な時期でしょう。その時に、重篤な関節リウマチの方が感謝して手を握って感謝を示されたという経験は、先生にとって強烈な印象として残ったのでしょう。
先に記したレポートとは、また次元の違う話ですが、リウマチへの作用の一端を伝えるエピソードとして記しておきました。
最後に告知をひとつ、2023年6月10日(土)新宿の家庭クラブ会館でアサイゲルマニウムのセミナー・交流会を行います。5末時点でまだ空席がありますので、直接質問できる機会ですのでご活用ください。
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