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be myselef? / 揺れる自分

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#映画

気が狂ったようにヒットしている『愛がなんだ』、カットされたポスターのシーンと、なぜ大ヒットしているのか、ヒントは「金麦」にあった。

アンダー35の女性8割の客席でシニアの男性客はいなかった。満席のシネクイントで、なんでこの映画が気が狂ったようにヒットしているのだろうかと思った。 『愛がなんだ』既に興収1億3千超えだという。映画を観るとポスターのシーンはない。成田凌にオンブしてもらうなんてなんと幸せ!撮影したけどカットしたと監督が語っている。二人がパーティーで出会った帰りヒールの足が折れてオンブしたシーンだという。 観客に頭の中には、幸せな二人の姿が刷り込まれている。どうみても両想いのカップルだ。しかし

『We Margiela マルジェラと私たち』アップリンクで上映

メディアに姿を見せないミステリアスな存在とともに、それまでのモードに反旗を翻す禁欲的なデザインで脚光を浴びながらも2009年に引退を発表したデザイナー、マルタン・マルジェラと彼のブランド“メゾン マルタン マルジェラ”をめぐるドキュメンタリー映画『We Margiela マルジェラと私たち』が4月5日(金)よりアップリンク吉祥寺にて、4月13日(土)よりアップリンク渋谷にて上映します。 webDICEの監督インタビューの記事の前文として映画の感想を書きました。 ファッショ

ヨーゼフ・ボイスの挑発に、今、どう呼応するのか

アップリンク配給、3月2日公開の『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』の映画公開に合わせてパンフレットに書いたテキストです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 芸術を拡張せよと訴え、社会の中での「対話」そのものが芸術だとしたヨーゼフ・ボイスの作品(対話)は、言葉の問題もあったのか、1984年の来日当時はなかなか理解されなかったという。アンドレス・ファイエル監督は、本作『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』をほぼボイスの言葉で編集し、映画作品を通じて現在