【女性差別】差別とか性別とか不正について

前書き的な

この章(前書き)のまとめ
・単なる自身の思考整理です。提言とかではありません。
・女が書く記事なので、女寄りの意見が多いです。
・全ての文末に「知らんけど」がつきます。
・推敲はしていないため誤字脱字があります。

引用の使い方はずっと間違っています。

 人の目に留まるように【女性差別】とたいそうな見出しを付けましたが、内容は差別全般に言えることだと思っています。ただ、当方女性のためやはり女目線でしか物事を認識できておりません。男性から見ると不快な表現や、誤った認識・解釈が多いかと存じますが、その際はコメント等で一言いただければ知識のアップデートにも繋がりますので嬉しいです。
 また、既にお察しいただけるように、私は非常に回りくどい言い回し等をするためいささか文章が冗長になってしまいます。そのため、できる限り読む上で邪魔になる言い回し等は控えようと思っています。具体的には、これ以降、全ての文末に「知らんけど」が付くをご了承ください。
 推敲はしていません。

このnoteを書くことにした経緯

 某SNSのコメント欄で、最近Xなどで話題になった女性差別の話をしたら「不正」と「差別」という論点でレスバが発生したので、そのレスバを終えるまでに自分が考えた「差別を巡る論争」についてまとめようと思ったからです。(以降、レスバ相手はAさんとします。)

「不正」と「差別」

この章(「不正と」と「差別」)のまとめ
・「不正」は「相手に明言せず、こっそりと裏でバレないように邪なことを行う」行為。
・差別は個人により認識が異なり、定義ができない。
・需要と供給による、事実に基づいたマーケティング行為が差別と主張されがち。

 具体的には、「料理店で女性は勝手に注文と違う(少ない)量で食事が提供される」という話題からレスバが始まりました。私は当初より、上記の問題は「不正」であるという解釈・主張のもとコメントをしていました。しかし、そのコメントについた返信には「それをいうなら男も料理店で差別を受けている」というものでした。私は「?」と思いながらも、「あなたが言っていることは全て論点がずれており、私の主張している不正とは関係がない」と散々お伝えしたのですが、結局は別の「男女差別」に関する例を出されることが繰り返され、この方とは話が平行線になると思い会話を終了しました。Aさんが主張してきた別の例は以下のとおりです。(一部、別の方とのレスバ内容も含まれます。)

  • 料理店における男女で違う料金システム

  • レディースデー

  • 某医学部の女子生徒一律減点事件

  • 一部大学にある「女子枠」

  • 男性には「社会に出て働く」という選択肢しかなかった

  • 男性のみ行われた徴兵

不正

 私の考えるここでの不正は、「相手に明言せず、こっそりと裏でバレないように邪なことを行う」ことです。この定義に則ると、「客に黙って大盛り注文を普通盛りで提供」「大学入試で一律減点」は不正にあたります。加えて、別の方とのレスバで出ていた「就活・就職における女性の排除」やも場合によっては不正に入るのかな?と思います。
 また、これらの事項においては「先に明言してあるのであれば」個人的には問題ないと考えています(社会的な問題になるかは別にして)。なぜならば、先に明言してあるだけで女性はそれを回避することが可能だからです。例えば両店の件でいうと、「女性は大盛り不可!大盛り料金でも普通盛りで提供!」と書いてあれば、女性はその店を利用しない、または普通盛りでの料理の注文が可能です。医学部の件でも、先に「女子生徒は一律減点」と書いてあれば、その大学を選ばない、もしくは原点をされても受かるくらい勉強をする、という選択が可能なのです。そうでなければ、前者は普通に詐欺にあたりますし、後者は限られた選択肢の中でわざわざハードモードを選ぶ必要もなかったわけです。特に後者においては、試験日によってその生徒の未来を潰しかねない行為になるわけですから。

差別

 それに比べ、差別は少々難しいです。なぜならば、個人によってその境界や価値観が異なるからです。これは当然ながら、一番この問題を難しくしている点だとも思えます。
 例えば、「昔、男性には「社会に出て働く」という選択肢しかなかった」というAさんの主張ですが、一方でこれは「昔、女性は社会に出ることすら許されなかった」という主張にもなります。その他にも、「女性は体を売ることで大金を稼げる上に、最終的には結婚することで専業主婦という楽な生活ができて良い」という人もいますが、一方で「大黒柱として外に出て働き、女性は家庭に入れて主導権を握りたい」という人もいます。もちろん、「社会に出れなくっても私には関係ない。若い頃はおじさんを騙して金を貢がせ、いい頃合いで好きな人と結婚をいしてその後は専業主婦になって優雅な生活ができる。女に生まれてよかった」という人もいます。
 差別というものは非常に定義が難しく、これだけの人々がいるとそれらを正しく善悪に仕分けることも不可能です。言葉としては、「特定の集団に所属する個人や、性別など特定の属性を有する個人・集団に対して、その所属や属性を理由に異なる扱いをする行為」(Wikipediaより)と定義してありますが、我々が性別、人種、コミュニティと様々な団体に所属している生き物である限り、差別をなくすことは実質不可能と言えるでしょう。

余談: 需要と供給

 話は少しそれますが、よくある主張でいつも悩まされる「レディースデー」や「男女別の料金システム」について触れておきます。
 ズバリこれは、需要と供給によるマーケティングです。例えばAさんは、「男女別の料金は"男性の方がよく食べ、飲む"という偏見のもと生み出されたシステムだ」と主張しました。確かに、特定の男性に向かって「あなたは男性だから女性以上によく食べ、飲むのでしょう」と発言すればそれは偏見になりますが、「一般的に男性の方が女性よりも多くの量を飲食する」というのは統計による事実だと考えます。言葉の定義としても、「かたよった見方・考え方。ある集団や個人に対して、客観的な根拠なしにいだかれる非好意的な先入観や判断」(goo辞書)とあるため、少なくとも統計的な事実に基づいている料金システムは差別ではないと結論づけます。
 また、レディースデーとも同じことが言えます。こちらは、そもそも銀座にあるミニシアターから始まったマーケティングだそうです。「銀座にはデパートが多く、デパートで働くのは女性が多い。 そこでデパートが休みの水曜日をレディースデーとし、デパートで働く女性を狙った」(参考記事)とあるので、やはりこれも差別とは言い難いのではないかと考えます。レディースデーにおいては他にも諸説あり、「所得の少ない女性のため」であったり「"お得"という言葉に弱い女性のため」といった内容です。確かにマーケティングにおける女性は大変重要視されており、それは口コミの広まりやすさや、女性のコンテンツの楽しみ方に大きく影響されているのだと思います。(その他参考記事)女性を贔屓すれば売り上げが上がるという事実に基づいたマーケティングになりますね。
(就業人口における男女の需要と供給については後述)

現代における、男女が感じる差別の違い

この章(現代における、男女が感じる差別の違い)のまとめ
・差別是正により男性は「損」を感じ、その損を嫌がる。
・女性は「差別により生じた不正」が最も腹立たしい。
・そもそも、女性優遇(男性差別)で挙がる事例は女性が望んだことなのか?

 しかし、先述した「不正」「差別」「需要と供給」を考慮しても、我々が普段感じている差別は解消されません。また、一方の差別(特に女性)を問題提起すると、高確率でもう一方からの抑圧が生じます。それがなぜなのか、狭い視野ながら以下の点に気づきました。

差別是正と損得

 まず大前提、一方の差別を是正しようとすると、多くの場合でもう一方が損を被ります。当たり前ですが、差別ありきで成り立っていたバランスはその是正と共に崩壊します。
 就職活動を例に挙げてみましょう。仮に、少しでも「女性である」という理由で人材を雇用してきた会社があるとして、その会社が男女平等に人材を雇用するとします。その場合、これまでは雇用のラインに立っていた男性が一部、雇用されないことになります。これは、男性にとっての「損」です。
 私の見解では、男性はこの「損」を非常に嫌がるように思えます。確かに、結果的には男性は損をすることになるでしょう。しかし、社会的に見ればただ女性差別がなくなっただけであり、男性の扱いが不遇になるわけではないのです。そして時に、男性はこれらの「損」を生まないために無関係な事柄を男性差別として主張することがあります。実際のところ、多々あると思っています。

差別による不正

 一方女性は、差別によって生じている不正に不満の声をあげているのをよく見かけます(もちろん普遍的な差別への言及が一般的です)。例えばこれまでに挙げてきた「料理店で適切なサービスを受けられない」ことや、「大学入試において不当に点数が減点される」ことですね。不正だけでも腹立たしいのに、それが差別による不正であるのなら声を上げられずにはいられません。
 他にも、不正とは言い切れませんが就職活動における男女差別も代表的でしょう。そもそも日本では雇用機会均等法によって雇用における差別が認められていません。そのため、表立って性別による応募条件を記載することはできません。しかし、中には「女性」という理由で不採用とする企業も多いと思います(理由は後述)。これも、不正と言えるかもしれません。表立って「女性不可」とは言わず、こっそり性別による排除を行なっているのですから。

余談:望まない優遇

 これらの議論をする上で毎回考えるのが、「その待遇は果たして女性が望んだもなのか?」ということです。例えば「レディースデー」ですが(高確率で男女差別の引き合いに出される事例です)、これらは決して女性が望んで生じたものではありません。
 他にも、冒頭で列挙したAさんの女性優遇(男性差別)の例には「一部大学に用意されている女性枠」がありました。では、これは誰が主張して設定されたものなのでしょうか?女性ではないと思います。言ってしまえば、政府の外に向けたアピールの一環です。クオーター制と似ています。(個人的にクオーター制に関しては、一定数の女性の声が確保されることには賛成ですが、優秀でもない女性が重要な席につく可能性があることには批判的です。)
 また、よく引き合いに出される事例として「女性専用車両」もあります。これに関しても、そもそもは「男性による多数の性被害」があったために国や企業が動いたのであって、原因を辿れば女性本位な優遇処置ではないと考えます。

女性差別

この章(女性差別)のまとめ
・女性だけが社会から「お断り」をされている気がする。
・「男性お断り」には少なからず正当性がある気がする(詭弁)。

 ここからは、私が何度考えても「おかしい」と思える差別についてお話ししたいと思います。

女性だけ

 人々の潜在的な女性差別が感じられるのは、公的機関等での対応です。例えばネットでよく言われるのは、「女性が警察に相談に行くときは、スーツを着た上で男性、もしくは弁護士を連れて行け」ということです。男性に、そんなことをライフハックとして言われた経験はあるのでしょうか?警察という、正義を掲げ市民を守るという職務を全うしている立場の人に相談に行くだけで、女性は上記のようなことを言われるのです。言わずもがな、女性だけではまともに対応してもらえない例が多いからです。
 また、先日Xで見たポストに、「コンビニなどでレジを一旦中断する際、女性客の前で必ず中断している。男性客の場合トラブルになることが多いから」というものがありました。こちらは差別ではありませんが、男性への優遇ではありませんか?女性客なら文句を言わずに待ってくれるから、リスクの少ない女性客の前でしかレジを中断しないお店が存在しています。
 これらにおいては、様々な場所で似たような事例があると思います。何も警察やレジ対応だけではありません。「女性だけで行ったら酷い態度だったが、男性が合流した途端態度が変わった」ということはよく聞きます。女性は、社会から見下され、ぞんざいに扱われているのでしょうか?
 私はこれらの事象を、社会からお断りされていると表現しました。(以下蛇足)少し大袈裟ですね。事実、私たち女性は思いの外社会から認められていると信じています。

男性お断り

 一方で、社会から「男性お断り」をされているケースはあまり目にしたことがありません。現代でさえ、男性の方が女性よりも社会的立場があり、信頼されている存在であると感じます。
 実例として、とあるイタ飯店が「男性お断り」の(参考記事)があります。私もこれを見て「どんな意図があれど差別的であることには変わりない」と思いましたが、このような店は稀です。事実、話題になるほどです。
 他には「ピアノ教室」や「家庭教師」も「男性お断り」とされるそうです。これの理由は、防犯面からでしょう。ピアノ教室の場合、多くの教室が女性講師によるマンツーマンで、防音制の高い部屋でのレッスンとなるためです。(参考記事)また、家庭教師に関しても女子生徒の部屋でふたりきりという状況を不安に思う親御さんがいらっしゃるからです。
 (以下蛇足)後半はすっごい詭弁に聞こえますね。でも犯罪については事実なのでしょう。事実、男性の方が女性よりも力が強く、それによる犯罪が多くあるのだと思います。さもないと女性も「お断り」にならないとおかしいですから。女性も凶暴で犯罪しまくってるのに「女性お断り」になっていないのであれば、それこそ差別です。

恨むべき性別と憎むべき差別

この章(恨むべき性別と憎むべき差別)のまとめ
・差別はなくならない。
・雇用における差別もぶっちゃけ仕方ない。
・我々が、体力も力も均等なアメーバ的細胞分裂で互いに子孫を残せる生物だったら、この世の多くの差別は解消していた。
・恨むべき差別列挙(男性差別多め)。

 結論、私はこの世から差別はなくならないと思っています。「特定の集団に所属する個人や、性別など特定の属性を有する個人・集団に対して、その所属や属性を理由に異なる扱いをする行為」が差別である以上、異なる性別を持って生まれてきてしまった人間から差別を解消することは不可能です。

雇用における男女の需要

 この世にはまだまだ、性別を理由に雇用機会を与えない企業があると思います。しかし、正直それに納得できるのも本心です。多くの女性が生きる人生では、結婚・妊娠・出産・育児がつきものです。結婚に際して男性の元へ行くため退社をする可能性があるでしょう。妊娠中にはどうしても働けない期間があります。出産も育児も想像通りには進みません。復帰も難しくそのまま退社することだってあるでしょう。無理です。女性は男性と同様に働くことはできません。それゆえ、医師会が男性医を多く欲しがることも納得ができます。しかし、事前に「試験結果から一律減点をする」ことを明示しないままの「不正」は許されません。

男性にだけ課せられた徴兵

 戦時中は男性にだけ徴兵が課せられました。しかし、女性のような力のない人間を戦争に出したところで利益なんてありません。女性が男性以上に力のある生き物だった場合、女性にも徴兵がありました。ただ、女性にはたくさんの子供を産んでもらわないといけなかったのも事実でしょう。私たちに力の差がなく、細胞分裂で子孫を残せる生物であれば皆平等に徴兵を受け、雇用機会が与えられ、この世にある多くの差別が解消されていました。
 ちなみに男性の話に限定すれば、病弱なものや医者などの高い位の人々は徴兵対象外でした。これこそが差別です。同じ男性なのに、なんて酷い差別でしょう。

差別を憎め

 我々は差別がある以上、性別や人種、自らが所属しているコミュニティを恨むことしかできません。しかし、差別を憎むことはできます。

  • 「女性だけ減らされる飯の量」これは「不正」だ、憎みましょう。

  • 「片方の性別だけ歓迎される職場」適材適所だとしても憎みましょう。

  • 「男なのに」うるせぇ、憎みましょう。

  • 「女性からのハラスメントが認められない」それは差別だ、憎みましょう。あと声を大にして主張しましょう。

  • 「女性からの暴力が軽視されている」この世はおかしい、憎みましょう。あと声を大にして主張を。

  • 「男性向けのDVシェルターがない」需要と供給にしても酷すぎる、憎みましょう。あと声を上げてください。

(上記の中の一部項目:参考記事①参考記事②

さいごに

この章(さいごに)のまとめ
・「男性の方が差別を主張せず、またその主張も問題になりにくい」のが男性差別の根本なのでは?ということに気づく。
・でも男性も「女性のように自分たちで主張して社会を改善するしかない。
・お互いにお互いの差別を憎んで撲滅していこう。
・とにかく男性は自身に降りかかる差別を主張しろ。女と張り合うのではなく。

 最後なのに、「差別を憎め」で私なりの「純粋な差別」を探して行った時に、男性の方が問題になりにくいことが女性だとすぐに問題になるというのが男性が男性差別を感じる根本なのでは?と感じてきました。また、男性は女性ほど声を大にして訴え掛けないのかな?と。以前、痴漢の話題で書かれた記事にも似たようなことが書いてあった気がします。「男性だから」という風潮や偏見でなかなか声を上げづらく、またホモソーシャルの中での立場もあり、女性よりも問題を表面化できないそうです。
 でも、どの道それって女性のように自分たちで主張して社会を改善するしかないと思うんです。「俺らも苦しんでるからお前たちも黙っとけ!」ではないと思うんです。今こそ過渡期ですよ。男性も、男性自身の「男だから」から解放されて、声を上げるべきだと思います。女性がここまで自分たちの立場を主張するのは、時代の変化につれて「私たちも主張しても良い」と気づけたからだと思います。次はあなたたち男性の番です。もしくは嫌でもそうなります。女性の地位が120%で向上した時、次にあり得ないほどの差別をされているのはあなたたちです、知らんけど。そうならないために、互いに声を上げていきましょう。互いに降りかかる差別を憎みましょう。相手が差別を是正する時、それを心から応援しましょう。
 あと頼むから声を上げてください。女の主張を邪魔するためのじゃなくて、無関係な話題で「でもお前らもw」って声じゃなくて、男に今降りかかっている純粋な差別を主張してください。

以上、浅い知識でものを語りました。ありがとうございました。

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