お題自己紹介でしたが何もできていません。
君の夜中の海のような黒い眼、どこまでも私を甘やかす。頭を撫でる手が優しくて痛い。上手に生きられる人間ではないことは知っていたはずなのに、ここまで駄目になるとは思っていなかった。許してほしいと思いながらも許されないことが一番楽だとしっていた。ズルい人間。心の奥底の憂鬱が主張するように瞼の裏で瞬いた。エス・オー・エスのモールス信号を無視して進めば布団の上に蕩けた誰かの脳髄。ドロリとしたそれを掴んだ火曜日の朝、投げた。粗大ゴミ回収のシールは忘れずに。大切だったはずのものですら捨て置いて忘れてしまいたい。責任は取るはずなのに、吐き出した言葉が胸に刺さって痛い。誰かと重ねたって足りないところばかりが目に付いてしまう。不安の種を蒔いては畑の上で踊る夜更け。踏み荒らした土、昔育てたミニトマトは美味しくて大好きだった。小さなふるさとの思い出が夕暮れの香りに乗ってやってくる。遠くから聞こえてくる盆踊りのしらべ。海の上から出てくる月と手が届きそうな北斗七星、身を焦がす朝に思う。やるせなさと前進したい気持ち。自分が何者なのかわからないなんて曰うことを許されているのはほんの一握りの人間だけ、嘯いて少し泣いた。