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『DESOLATE』レビュー

早期アクセスの期間が長かったため、当時の内容に対するレビューも多く残っているが、すでに正式リリースされてから数年経過しているので、開発を終えた状態に対するレビューと捉えてもらいたい。


DESOLATE』は、ロシア近海に位置する「グラニーチニー島」を舞台とした、一人称視点のSFホラー・アドベンチャーゲームだ。

主人公はボランティアと呼ばれる壮年の男性。とある局地災害によって変貌した本島の調査・情報収集などを行うために送り込まれた人員の一人だ。

この島を統括する「新たなる光」というコングロマリットの指示に従う形で、主人公は様々な任務に携わっていくこととなる。

開発:Nearga
販売:HypeTrain Digital
配信日:2019年1月18日 / 日本語サポート有
Steamにも同レビューを公開中:Link

ゲームシステム

本作はオープンフィールドとなっており、ゲームを開始して最初にたどり着くキャンプを拠点として、メインストーリーおよびサイドクエストを攻略していく。

任務に従って様々な目的の達成を目指すことになるが、物資に乏しく、また島内のインフラはほぼ機能していない。このため島内の放棄された建物などを漁って物資を集め、機能していない施設の復旧や装備品や飲食物などをクラフトする必要がある。

島内には敵対勢力やクリーチャーも存在しており、戦闘が発生することもあるが、主な攻撃手段はほぼ近接攻撃。銃器もあるが貴重なので、ここぞという時を除いて一対一での肉弾戦が主体となるだろう。

なお、ゲームバランスとして難易度「Easy」以上はマルチプレイがベースとなっているため、敵も強く消耗も激しい。ソロでプレイしようと思うならば筆者は「Easy」を強くおすすめしたいところだ。

クラフト要素

装備品や飲食物のクラフトにはレシピが必要だ。

レシピはキャンプのショップで購入するか、探索中に拾うか、クエストの報酬、敵対勢力やクリーチャーのドロップ品として入手することができる。

いずれもクラフトにはレベルアップで習得するスキルや製造するための設備、そして何より素材となる物資が必要となる。物資集めが重要なファクターとなっているゲーム性なので、意識して漁っていくようにしよう。

日本語サポート

音声は英語のフルボイス、UI/テキストが日本語に対応。

翻訳品質としては比較的高い。本作独自の固有名詞が多く登場するが、専門的な知識を必要とするようなものではないので、ゲームをプレイしていく内にある程度は自然と把握していくことができるはずだ。

ただし、一部に翻訳が適用されておらず英語表記のままとなってしまっているテキストがあった。本レビュー時点で正式リリースから既に3年ほど経過しているため、フィードバックしても修正を望めないであろうことは残念だ。

また修復可能な施設などが何をするためのものなのかの説明が無いため、ネット上の情報に頼らざるを得ない時もあった。これは翻訳ではなくゲームとしてのチュートリアルの問題だが。

気になるポイント

とにかく移動とクエストのバランスが悪い。

本作はオープンフィールドの島内を駆け巡ることになるが、それは文字通りの意味でファストトラベルなど存在しない。一応「空気圧エレベーター」という特定の地点間を結ぶ移動手段はあるが、広い島内で3ヶ所しか存在しないのであまり意味がないのだ。

またメインストーリーやクエストによっては、島の端から反対側へお使いに行かされ、目的を達成したら戻ってこいと言われ、戻って話を聞くとまた同じ目的地へ行ってこいなど、理不尽にもほどがある。

ゲームプレイ時間の大半が移動時間と言っても過言ではなく、これが賛否を呼ぶ評価ポイントの一因だ。

総評

誤解を恐れずに言うならば、この陰鬱で地味で泥臭いゲームスタイルこそがロシアのスタジオが得意とするものだ。そう言った意味では期待通りのゲーム性は持っていると言っていい。

特に地道な物資漁りという行為に惹かれてしまうプレイヤーには刺さるものがあるだろう。

ただし、移動がほぼ徒歩のみとその楽しさを相殺するほどのバランスの悪さもあるため、手放しでおすすめとは言えないところが惜しいところだ。

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