真夏の思い出、歯が光った日

小2の夏休み
近所の小さい神社で毎年恒例のお祭りがあり、楽しみにして行きました。

お祭りから帰ってくると、余韻に浸りながら熱い風呂に浸ります。

夜寝るときは３つ歳の離れた姉の横で眠りました。蒸し暑い外とは違い、少し涼しい部屋の中で。夏特有の空気感にお祭りへ行ったこともあり、ワクワクしていました。

寝る前に暗闇の中で姉と話をしました。


何を話したかは覚えていないけれど、これだけはハッキリと覚えています。

「歯が光ってるよ」

と言われました。

暗闇の中で歯が光るなんて、よっぽど歯が白い人でなければあり得ないでしょう。いや、白くてもあり得ないか。。

何のことかと思ったけれど、すぐに原因が分かりました。

お祭りで手に入れた、蛍光液の入ったリストバンドをずっと噛んでいたのです。

リストバンドは口の中で破れ、ネオンカラーに光りました。

笑えば笑うほど、言葉通り暗闇の中で光り輝く笑顔。蛍の光のようでもあり、下品でもあり、不思議な一夜だったけれどとても記憶に残っています。