今週の岡崎さんと藤戸さん010

今回の表紙は「マザーグール」。個人的におすすめの百合マンガです。1巻の間は読みにくいと思いますが2巻からは超面白いです。Kindleだと50%off、DMMだと70%offで買えるのでGW中にぜひ。

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岡崎さん

今週の岡崎さん「不況下の株高」

・月・火しかないのでトレーディングしづらいが重要な局面。
・最大の注目はFOMC。利上げ最終局面でどういう結論が出てくるか。
・利上げよりも景気後退の方が焦点になってきている。4月GDPもGAFAMの決算も予想を上回っている。https://t.co/5f5nEvbhLm pic.twitter.com/NGGL7dp0Pc

— アサヒ逆神オー (@asahikokura4565) May 1, 2023

「断続的にGDPがプラスになったりマイナスになったりする環境」では過去10回中8回は株価が下げ、そのうち6回はリセッション入りしている。

これをもって今回も景気後退だという論調が強いが1980年（ボルカー時代・GDPマイナスになった月から4割上げ）と1990年（湾岸戦争・2割上げ）のような例もある

— アサヒ逆神オー (@asahikokura4565) May 1, 2023

GDPマイナスにもかかわらず上げたパターンは「1～2年後には景気が回復する期待が明確にある」場合。

今回も先行き回復への期待が強く、さらにインフレピークアウトや利下げへの期待が見えているので、企業業績や雇用統計で悪化が見えない限り、不安の中でもじり高が続くだろう。

— アサヒ逆神オー (@asahikokura4565) May 1, 2023

岡崎さん
「今週も来週もじり高を期待している」

「特に日本株は今の値段は見ずに買ってもよいくらい」
「指数は高く見えるが個別にみるとトヨタなど安すぎる」
「日経平均30000円越える道筋が見えてきたのだから、今の価格でも焦る必要はなく、調整で下がったら買うくらいでいい」

— アサヒ逆神オー (@asahikokura4565) May 1, 2023

鈴木さん
「製造業もそれほど悪くない」
岡崎さん
「業績が微妙なところはちらほらあるが、需要がないというよりは需要があるが為替やSC・材料調達などの問題であり、ここ20年くらい苦しんできた状況とは変わっている」

— アサヒ逆神オー (@asahikokura4565) May 1, 2023

為替について
「またしても円が独歩安。市場からは植田さんは思ったよりも金融緩和寄りに見えており、少なくとも選挙前にYCC修正や緩和修正をしないと受け止められたため安心して円が売れる状況になってしまっている」
「１＄138円までであれば政府も許容範囲とみている」

— アサヒ逆神オー (@asahikokura4565) May 1, 2023

今週の注目銘柄：花王4452
「コロナから復活の兆し。２月発表の決算までは減益が続いていたが5月決算で5年ぶりに増益見通し。
アフターコロナで需要の回復・インバウンド・原料コストの低下で利益率が激減していた状況が改善。社内デジタル化によるコスト削減効果も期待できる」
「NISA人気も後押し」

— アサヒ逆神オー (@asahikokura4565) May 1, 2023

藤戸さん

藤戸レポート（日本株部分だけ）

・日銀政策決定会合通過後、日銀の利上げ見通しは年内3.5回予想→年内1回に
・一気に円買いポジションが反転し円売りに傾く
・植田日銀の超緩和継続の後押しあるも外需株中心に業績下押し圧力は続く
・足元では利確売りが進んでおり、やはりこの水準は着実に利確売り pic.twitter.com/HCxDsaUins

— アサヒ逆神オー (@asahikokura4565) May 1, 2023

藤戸さん（4月セミナー）
「日経平均は4~6月から夏場にかけてもう一度25000円台に入ると思っている」
「SP500も3600～3700に入るとみている」
「アメリカが景気後退に入りそうなのに利下げできない状態を甘く見ないほうが良い」
「年末から来年に向けて利益を最大化するイメージで立ち回ろう」

— アサヒ逆神オー (@asahikokura4565) May 1, 2023

その他

過去最高水準のオムロン決算、虎の子「i-Automation!」がけん引 https://t.co/hvYJYQxjMX

— いまおか (@imaoka334) May 1, 2023

デンソー幹部「半導体不足は6月まで」、夏以降は安定した供給に https://t.co/KXmPFTi9gQ

— いまおか (@imaoka334) May 1, 2023

🇺🇸商業用不動産の市場規模は15%以上下落して現在5兆6000億ドル。商業用不動産への融資残高は4兆4000億ドルで7280億ドルが今年償還期限（うち80%が地銀による貸付）来年の償還期限が更に6590億ドルもある。空室率も上昇中でCMBSの買い手がつかず発行割合が前年比▲82%
これどう対処していくの？

— マゼラン (@fun00555129) April 30, 2023

最近岡崎さんだけでは滋養が足りないのでいろんなところから栄養を補給したい……

正直ここ数週間の岡崎さんの話はちょっとぼんやりしていて、私の知識や理解力では全然相場環境の解像度が上がらなくて悩んでいるのですが、この点については、

①需給に関してはshenさんのブログ
②統計の理解については味ポンさんのnote
③さらにマーケットイベントの詳細な理解については村松さんのnote

がわかりやすくまとめてくれています。

Shenさんのブログではショートカバーは落ち着いたとしつつ、VIXが上がらないためシステマチック勢の買いが続いており、さらにEPSの引き上げによって売り側が売る根拠を失った状態が継続してると説明されています。
これだけ株価が上げているのにNAAIMも下がっており、本当に売りにつながるネタがない。FOMCは利上げしようがしまいがダウンサイドリスクはないしむしろ上げのリスクの方が高いとのことです。

S&P 500はベアトラップから反発 : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍

ブル要因はEPSコンセンサス（これでとにかくショートは禁止になる）とNAAIM、ベア要因はCTAポジショニングとシーズナリティということになる。今週はまずISM, JOLTといったマクロ指標から始まり、FOMC, ECBと中央銀行デーが続き、残っているアップル決算の後に雇用統計が続く。運よくFRCの処理が直前に来たのでまだ銀行不安は続いているということでFOMCはダビッシュ・イベントになりやすく、ECBはホーキッシュイベントになりやすい

味ポンさんはリセッションリスクの高まりを示唆しつつも、やはり直近では上へのリスクの方が高いとの指摘。

鉱工業生産の先触れたるISM製造業は台湾の輸出受注に遅行して動く性質があるが、中国における半導体在庫の積み上がりで台湾の輸出も悪化している（図表）。国内では利上げ、国外では中国の過剰在庫という問題から、米国の鉱工業生産は苦境に立たされている。過去の歴史から、米国がリセッションに陥ることは時間の問題と言える

と述べつつ、雇用・家計・クレジット消費など堅調な数字がしめされています。いくつかのリスクに対して言及しつつも結論は以下の通りとなっており、相当売りは苦しそうです。

相場を俯瞰すれば、リセッションの姿が見えてくるほど株が上がるリスクの方が膨らんでいる点

村松さんのnoteでは日銀政策決定会合以外に、衆院選挙やインバウンドの好調が日本株を後押しすると述べています。

海外投資家の日本株フローは、4月の第三週目までで、既に岸田政権発足以降の最大の流入額となっている。（下図）単月で3兆円を超える勢いだ。これから、日本企業の決算発表が集中的に出てくるが、この流れは継続するだろう。

以上の事から、リスクがあるとすれば、FOMCではなくECBの方かもしれません。

ECB理事会では、25bpの利上げが予想されている。また同時に7月からのAPPの再投資の完全停止も発表されるかもしれない。いずれにしても、ECB内ではタカ派とハト派の対立は、FOMCメンバーの比ではない。ラガルド総裁としても意見の調整が難しいだろう。