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ブンデスリーガの無観客試合に対して思うこと

渡邉旭です。
文章を書く力を付けるためにも、海外の情報を共有するためにも
これから定期的に情報を発信していきたいと思います。
※バイエルンやドイツブンデスリーガの情報が多いです。

面白い情報が入り次第発信するので、頻度はまちまちです。

第1回は無観客試合について。
ブンデスリーガが5月16日から無観客で再開され、6試合ほど見ました。
その感想を書きます。

音を楽しむ

無観客試合だと、当たり前ですが観客がいません。
試合前の選手紹介がなければ、ゴールが決まった時の歓声も有りません。
その分盛り上がりに欠けるという声もありますが、観客がいないからこそできる楽しみ方があります。
それは、選手のコーチングやキック音が聞けることです。

「プロの選手のキックってこんな音がするんだ」
「普段はわからなかったけど、こんなに声出してたんだ」
「やたら名前呼ばれる選手いるな笑」
と、新しい楽しみ方があります。
7月4日にJリーグが再開しますが、この新しい観戦スタイルをもっと楽しいものにするためには2つのことを知っておく必要があると思います。

①選手の呼び名
試合中「トーマス!トーマス!」という声が聞こえてきました。
僕はバイエルンのことをよく知っているので、「トーマス・ミュラー」のことを指しているとすぐわかりましたが、わからない人もいると思います。
コアファンでない限り、スタメンの全選手をフルネームで覚えていない場合が多いのではないでしょうか?
また、あだ名なんてコアファンでも知らないと思います。
試合中、選手がお互いに何と呼び合っているかリストがあると
今この選手にコーチングしているのか、とわかりますし
ファンの見えないところではこう呼ばれているのか、と裏側を知ることができます。

②専門用語
ドイツ語はよくわからないので、試合中どんなコーチングがされているか全くわかりません。
コーチング内容がわかればとても面白いのにな…と思います。
たしかバイエルンvsデュッセルドルフの試合で柱谷幸一さんが解説で話していたことですが、相手を惑わせるための偽コーチングを現役時代していたとおっしゃっていたので、それも踏まえてどんなコーチングがされているのか聞きたいと思います。

僕も現役時代、GKとして後ろからコーチングしていました。
サッカー経験者じゃない限り「ディレイ」や「プレス」などの専門用語はわからないのではないでしょうか?
全てを網羅することは難しいですが、よく使われる用語を事前にクラブから発信してくれるとより試合が楽しめると思います。

あと、音といえばスタジアムDJですが、観客がいないからかいつもよりおとなしめで少し残念でした。
ゴールが決まった後のBGMもいつもの30%くらいの音量で盛り上がりに欠けるなー…と思ってしまいました。

スタジアムを楽しむ

無観客なので、観客席にはファンがいません。
この有り余ったスペースの活用方法がクラブによって違って面白いです。
いくつか紹介します。

①バイエルン(ドイツ・ブンデスリーガ)

「Bayern München」の”M”の部分に「・T・・・」があるのわかりますか?

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1枚目(Twitter)は無観客時で、2枚目は観客がいる時の写真です。
ちょっと分かりづらいですが、2枚目の後ろに白い服を着た観客がいるのわかりますか?
普段は観客が白いカッパみたいなのを来て「・T・・・」を表現しており、これはバイエルンのホーム試合の特徴の1つでした。
無観客になっても、座席に白い布を置いてこれを再現していて面白かったです。
ちなみに「・T・・・」はバイエルンの胸スポンサーTelecom社のロゴです。

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あと、ピッチサイドのビジョンにサポーターの写真を載せていました。
僕の写真もあそこに載せたいです笑

②オーフスGF(デンマーク・スーペルリーガ)

バイエルンのファンの写真を超えるのがデンマークのオーフスGF。
なんとピッチサイドに大きなビジョンを設置し、zoom観戦できるようになっています。
選手はどんな気持ちか気になりますね笑

③ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ・ブンデスリーガ)

ボルシアMGは、風雨に耐えられるプラスチックでできた人型に切り抜かれた厚紙を19ユーロ(約2200円)で販売しており、購入者の厚紙をスタジアムに置いています。

これだけあると、視覚的にはいつもと変わらないですね。
中にはライバルクラブのファンも応募しているのですが、彼らの厚紙はスタジアムの端の席に置かれていて、さすがだなと思いました。
ライバル意識が強いドイツで、ライバルチームのユニフォームを着た厚紙がゴール裏に置かれていたらボルシアMGのファンは激怒するとおもいます。
当然といえば当然ですが、こういう配慮が面白かったです。

コロナ前後のパフォーマンスを楽しむ

コロナ期間になって、運動不足になった人も多いのではないでしょうか?
サッカーも、そもそも練習ができなくなったため、パフォーマンスが心配でした。
特にバイエルンは中断前とても調子がよく、今のバイエルンに勝てるチームなんてあるのか?と思っていたので、コロナのせいでパフォーマンスが落ちるのは嫌だなと思っていました。

もちろん、再開後の試合レベルは低かったです。
いつもなら通るパスがカットされ、味方との連携もいまいちでした。
ただ、再開3節目ごろから中断前と同じくらいのパフォーマンスに戻り、たった2週間で戻してくるあたり流石バイエルンだなと思いました。

また、面白いと思ったことはチームだけでは有りません。
個人単位でも感じました。

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これはバイエルンのゴレツカ選手ですが、上半身の筋肉量が違うのがひと目でわかりますよね。
彼のように見た目で分かる変化や、中断前後でプレーのレベルが変わらない選手を見ると、プロ意識の高さを感じます。

逆にプロ意識が低いと感じる選手もいます。
名前は出しませんが、いつもは脅威に感じる選手が、中断後に対戦した時はプレーのレベルが低くて何も感じないということもありました。

Jリーグは始まってすぐに中断になったので比較が難しいですが、この中断期間での選手の努力から、愛着度は変わりますね。

やっぱり観客いないの寂しい

とはいえ、やっぱり観客がいない試合は寂しいです。
観客・サポーターの価値を改めて知るいい機会でした。
コロナが収まるまでは満員のスタジアムで試合をすることは難しそうですが、それまでは今だからできる楽しみ方で楽しもうと思います。

最後に

最近、あるアイドルのことを好きになりました。
日向坂46の影山優佳さんです。
乃木坂派な僕が、日向坂の彼女を好きになったのはこのブログがきっかけです。

タイトルの「ぴしゅちぇく」とは、ドルトムントのDFウカシュ・ピシュチェク選手のことで、このブログにはドルトムントvsバイエルンのマッチレビューが書かれていました。
内容も、そこら辺の人よりちゃんとしたレビューで驚きました。

他にもJリーグのことを取り上げていて、本当にサッカーが好きなんだなと思い、より好感度が上がりました。
サッカーファンの中にはたくさんのアイドルファンがいますし
アイドルファンの中にはたくさんのサッカーファンがいます。
ぜひ彼女をJリーグと絡めて何かやってほしいです。

以上、第1回旭の海外通信誌でした。

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