朝日熱処理工業

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どうやったら金属の焼入れ熱処理をした時に歪を出ないようにできますか?

皆様こんにちは。金属熱処理のプロ集団 朝日熱処理工業です。 今回は皆様からの問い合わせが多い「熱処理をした際の歪みの防止方法」についてです。 金属の焼入れ熱処理を行う際に歪を防ぐためには、いくつかの要素を考慮する必要があります。 均一な加熱: 金属を均一に加熱することが重要です。金属が不均一に加熱されると、部分的に異なる膨張と収縮が生じ、歪を引き起こします。 均一な加熱は、焼入れ炉の設計と操作に依存します。 適切な冷却 焼入れ熱処理は、金属を加熱した後に急速に冷却するこ

    • 軟鉄材への磁気特性を変色無しで実現

      今回は軟鉄材の熱処理で相談頂いた事例の紹介です。 課題の概要軟鉄材の磁気特性の向上のため真空炉で焼鈍処理をしたが、変色してしまうという課題を抱えたクライアント様がいらっしゃいました。 真空炉での処理も試したが微量の酸素が入ってしまい変色を防げませんでした。 課題の原因変色する理由としては下記3つが考えられます。 ①炉内に酸素が残存している ②冷却方法が適切でない ③雰囲気ガスの露点が影響している 解決策朝日熱処理では、炉内に酸素が残存し辛い2室式の真空炉を利用。 冷却方

      • 金属部品の熱処理時の変形を防ぎ、歩留まり率65%→99%に改善

        課題の概要インジェクター用部品の製造過程において熱処理を施しますが、熱処理により変形が発生。製造の歩留まりが65%程度になっていました。 他社へも相談してみたが、対応してくれるところが無く、改善方法を見つけられずにいたところ、朝日熱処理に相談をいただきました。 課題の原因主に2つの原因で歪みが発生していることが判明。 ①連続炉で処理していたが、連続炉のコンベアがメッシュ状になっていて、 そのメッシュに部品がひっかかりそれが原因で変形が起きている ②冷却時に均一に冷却がされて

      どうやったら金属の焼入れ熱処理をした時に歪を出ないようにできますか?