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化学専攻から「新聞社のエンジニア」へ…とある若手社員のお仕事紹介

はじめまして、開発部のフジモトと申します。

開発部では朝日新聞デジタルをはじめとするWEBサービス関連のシステム開発をおこなっています(このアカウントのICTRADチームとは、サービス開発などで協力することもあります)。

今回は、そんな開発部の一若手社員の業務内容をご紹介します!⸜( ˆoˆ )⸝

こちらのエントリ、採用の仕事紹介に近いようなスタンスで書いております。このICTRADのnoteには開発や分析をテーマとした、大変興味深い記事もあるのですが、今回は技術的な話題は皆無ですので…ご容赦願います。笑 「新聞社にはこんな仕事もあるのか~」という感じでお読みいただけるとうれしいです。

配属までの経緯をちょこっと

当方新卒2年目、修士卒で入社していますが、学部・修士ともにchemistryを専攻してまいりました。従いまして情報科学系の勉強は入社するまで一切してきておりません

そんな自分がなぜシステムエンジニアとして入社したかというと、朝日新聞社の事業と、それを技術面で支える立ち位置に惹かれたからです。勿論、技術面での不安はありましたが、新入社員研修がだいぶ手厚いという点も、入社前に感じた魅力です。

研修についてはICTRAD1年目の倉井さんが詳しく記事にしてくださっているようなので、そちらをご参照くださいね!

自分は真の情報技術初級者だったため、研修でキホンをぎゅうぎゅうインプットいただけたのは、大変ありがたかったです。

楽しい研修ののち、自分は開発部の「認証課金チーム」というところに配属されまして、今日まで日々学びながら業務してまいりました。

「認証課金チーム」の担当業務

認証課金チームはその名のとおり、朝日新聞社各サイトの認証・認可機能や、有料コンテンツの課金機能を担うシステムの保守開発をしています。「課金」という響きには少しおどろおどろしいイメージもありますが、読者の方が朝日新聞デジタルに会員登録したり、ログインしたり、毎月購読料が引き落とされたり……という有料サービスの基本的な機能を、私たちが開発したシステムで実現しているのです。

例えば、WEBサービスの新しい施策には認証課金システムが欠かせません。
・会員登録できる新サービス・サイトを作りたい!
・新しい決済方法を導入したい!割引制度を導入したい!
という施策が動き出したとします。すると、サブスク・都度課金・○○決済・△△日間割引など……施策で求められる課金コースや条件をシステムに落とし込んで、これに合わせたフロント開発が必要になるのです。
そこで、我々の認証課金チームが発動します

「フロント開発」「システム改修」と書いていますが、私たちのチームでは自分で直接プログラムを書くことは殆どなく、業務を委託するパートナー企業に依頼することが多いです。私たちの業務としては、
・ビジネス担当とやり取りし、開発計画を立て要件定義を行う
・パートナーに開発を委託した成果物の検証
・その後の保守
など。いわゆる「上流工程」と呼ばれる、サービスを理解してシステムの方向性やプロジェクトの進捗を管理する役割を担っています。

一般的な説明ではよくわからないかもしれないので、私がこれまでやってきた具体的な業務をいくつかご紹介したいと思います。

フロント開発

配属されて一番最初に、先輩について担当したのがあさチケの開発です。

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朝日新聞社では、美術展や将棋杯などのイベント事業を主催しております。「あさチケ」は、ローソンチケットと連携してこれらイベントのチケット購入ができるサービスです。

ところで「朝日ID」はご存知ですか?え、ご存知ない?朝日新聞社のサービスで共通で利用できるIDがあるのです。このポータルサイトも我がチームの担当です。

朝日IDポータルサイトのログイン・ID登録機能は、弊社の他のサービスでも汎用的に使えるように開発されていて、「あさチケ」にも応用されています。配属されたての自分にとっては、フロントシステムの仕組みを学べた点でも大変印象深い案件でございました。

分析ツールの開発

朝日新聞の編集局では、朝日新聞デジタルの記事のアクセス数などを一覧できる分析ツールを活用しております。記者や編集者はこれを見ながら、どんな記事が注目されているかな…とか、トップページの編成はこうしよう!的なことを考え、日々デジタル配信業務を行っています。

代表的な分析ツールが「Hotaru」。日本新聞協会技術部門も受賞しております。どんなものかは弊社の記事でも紹介されてますので見てみてくださいね。

こういった分析ツールも我がチームの担当システムです。直近では、記事のアクセスデータを編集者の方がいつでもどこでも確認できるよう、Hotaruのスマホ版をつくりました。

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分析ツールはさまざまなデータソースから組み合わせて表示しているのですが、新しくこんなデータを見られるようにしたい!というときは、開発部がデータの特性を理解しながら設計します。

昨年初めてこの設計をやったのですが、はじめは欲しいデータが思うように取れず頭を抱えました⸜( ˆoˆ )⸝

ただフロントシステムについてもそうですが、経験・知識の豊富な先輩やパートナーさんもついておりますので、困ったときのよりどころも事欠きません。本当に…。日々お世話になっております。~この場を借りて~

…というのはほんの一部分

フロントシステムは実際のユーザーが直接触る部分ですし、分析ツールも「読者が何を求めているか」を数値化して記者や編集者へ示すことで、よりよい情報発信に繋がっていると信じます。さっくりとした業務紹介でしたが、総じてお客様のサービス利用に非常に関連深い部分を担当するため、責任・やりがいともにある業務だと感じています。

しかし、上記でご紹介したのは開発部業務のごくごく一部分。

弊社開発部では、新システムの構築を一から設計・開発している人、AIなどの技術も活用し新しいメディアの姿を考える人、ビジネスや編集サイドで運用に近い業務をしている人など、あらゆる方面でみなさん活躍されています。さまざまなあり方が可能なところが、弊社技術部門の魅力に思います。⸜( ˆoˆ )⸝ ウッヒョヒョイ

朝日新聞社技術部門の取り組みは、twitterやこちらのnoteでもどしどし紹介されているようなので、興味が湧いた方は是非一読・フォローしてみてくださいね!

(開発部・藤元もも)