【新人配属5ヶ月】M研のエンジニアとしての成長環境について!
初めまして、朝日新聞社のメディア研究開発センターに所属する一年目の松山と申します。
メディア研究開発センター(以下M研)は、先端技術の研究開発と新聞社への貢献を目指して活動する、R&D組織です。
本記事では、特に就活生の皆様に向けて、入社10ヶ月・配属5ヶ月の成長や生活を振り返りながら、M研のエンジニアとしての成長環境について紹介します。
エンジニアとしての企業選びの際には、自分がどれだけ成長できるかというのは重要な尺度だと思います。
本記事を読んで、M研でどのように成長できるかを具体的にイメージしていただけると嬉しいです!
今までのM研の新入社員シリーズはこちら
軽い自己紹介
私は理系の大学院を卒業して今年度、朝日新聞社に入社しました。
学部時代は電力系統や制御工学といった、ソフトウェアとハードウェアの中間的な領域を学ぶ学科に所属し、大学院では統計や画像処理に関する研究をしていました。
今は自然言語処理やディープラーニングといった、大学時代とは全く違う分野の研究開発に従事していますが、周囲のサポートがあり、なんとかキャッチアップできています。
正直、プログラミングも習熟している方ではなかったので、入社してからかなり冷や汗かきながら勉強しています..汗
なぜ新聞社のソフトウェアエンジニア?
まず、前提として私がなぜ朝日新聞社に入社したかについて紹介します。
IT系の仕事には、受託のプロジェクトマネジメントや開発がメインのSI業界に所属するか、ユーザー企業の中で手を動かす、自社開発をするかの主に二択があると私は考えております。
就活ではSIer等も考えていましたが、新聞社のエンジニアを選んだのには二点あります。
自分達のプロダクトのために手を動かせる
領域横断的な会社なので、いろんな人がいて面白そう
実際に入ってみて、その通りでした。
まず、コードをたくさん書けます。エンジニアとして成長できている実感があって、楽しいです。
また、報道に向き合う企業としてソフトウェアだけではない幅広い視点があり、刺激的で楽しいです。
部署を問わずいろんなバックグラウンドの人がいるので、いろんな視点があって驚きがあります。
そして、これは後から思ったのですが、報道という使命に携わっているという責任のもとで働けるのはプラスのモチベーションがあってポジティブになれます。
M研のエンジニアとしての成長環境
エンジニアの使命はプロジェクトに貢献することですが、そのためにはスキル向上が必要不可欠です。
そのための環境も整っていると感じます。
配属前5ヶ月間の研修が充実している
朝日新聞社では、入社後5ヶ月間の手厚い研修があります。
この期間に、朝日新聞全体のことに加え、技術的な基礎知識を習得します。
この期間で、応用情報試験に相当する知識を習得したり、HTML, PHP, AWSといった実務上必要になる知識をハンズオン形式で体験しながら習得します。
すでに強強な人には物足りないかもしれませんが、僕は勉強になりました。
研修内容についてはこちらをご覧ください。(ここに書かれている研修内容のうち、「FuelPHP」は「React」へと変わっています。)
研修では、基礎知識を豪速球で詰め込まれていき、なかなかハードでしたが、今となってはやってよかったと思うものばかりです。
先輩社員との雑談の中で耳に入る、ソフトウェア開発の難しさ、楽しさについての話も、認識を広げる上で大変勉強になりました。
また、この時期に技術・ビジネス・記者問わずいろんな人と仲良くなれます。
研修に関してはとても充実していると思います。
M研ではプロジェクトのために主体的に勉強する癖がつく
研修が終わって配属後は、プロジェクトに入ってある程度裁量のある状態で問題を解いていくことになります。
自分で何が必要なのかを考える状況に追いやられるので、自然とスキルが伸びていきます。
私が最初に担当した最初のタスクは、機械学習を用いて92種類にデータを分類するモデルの構築です。
詳しくは説明できませんが、とあるプロジェクトで必要だったので、自分で希望して担当しました。
この分野は初めてでしたが、マネジメント力や専門性の高い先輩方に相談しながらどのような方向性でスキルを磨けば課題解決につながるかを一緒に考えてくださったので、割と最短経路で必要なスキルを身に付けられたと思っています。
当然、どのプロジェクトにつけるかによって伸ばせるスキルの方向性が変わりますが、どのチームでもそれなりに裁量を持って働けることには変わりありません。
主体的に勉強したい人にとってはとてもいい場所だと思います。
勉強することがプロジェクトの最適解なら勉強してOKな風潮
M研はロングスパンのプロジェクトがいくつも走っており、期限までに成果が出ていればよい、というのが多いイメージです。
なので、その期限までの時間の使い方は各々に委ねられています。
従って、助けてもらいながら自走し、いいものを目指していけます。
特に初心者のうちは、右も左もわからないので、トライアンドエラーと勉強を最速にすることが目標になります。
最初はしんどいですが、今自分にとって何が必要なのかの糸口を見つけることができれば、必要なスキルの獲得が一気に進み、プロジェクトに貢献できるようになります。(とはいえ自分はまだまだですが..)
僕の場合、機械学習の知識をインプットしたり、ライブラリのソースコードを読んでオブジェクト指向の言わんとしていることを理解したりしました。
しかし新人に対して放置プレイということはなく、以下のような手厚いサポートがあります。
どうしてもわからないところをslackに質問すると、丁寧に教えてくれた
先輩に毎日短いミーティングをしてもらい、自分がどっちの方向を向くのが良いのかを常に一緒に考えてくれて適宜軌道修正してもらった
そうこうしているうちに、ある日突然パズルのピースが揃ったようにバグを解決したり、クラスを活用したりする方法がだんだんわかってきました。
そしてなんとか期限までに完成品のモデルを提出できた時の達成感は大きかったです。
その時の四苦八苦はこちらから。
謎の自信がmaxの時に書いてます(俗にいうダニングクルーガー効果です)。今読むとツッコミどころがたくさんありますが、当時の全開です。
先輩がすごいので永遠に先がありそう
これ、別に持ち上げてるわけじゃないのですが、先輩の技術力が高いので、吸収すべきことが多々あります。
新聞社に関連する課題を解いたり、クリエイティブをしたいというモチベーションがある上で、技術に関する知識欲が高い方が多い印象です。
そういう人を見ると、この技術も、あの技術もあるなと、知っていけるし、プロジェクトの進めて行き方も勉強になります。
自分もいくつかやりたいことはあるのですが、もうしばらくは吸収しないと始められないだろうなという気持ちになります。
一方で、大規模開発の経験は積みにくい
持ち上げてばかりも信憑性がないと思うので、M研では得られにくいことも挙げておきます。
M研では少人数で一つのプロジェクトを回しているものが多いので、一人当たりの裁量も自動的に多くなります。
しかし、逆の目線に立てば、大規模チーム開発の経験は積みにくいというデメリットがあります。
個人的には裁量と大規模化は常にトレードオフの関係にあるので、どちらがいいというわけではないと考えます。
こう言った経験は、朝日新聞社では開発部やCX部といった他の部署にいる同期は積みやすいようです。
終わりに
朝日新聞社・M研のエンジニア職について少しご理解が深まったでしょうか?
新聞社のエンジニアもいろいろ経験が積めて楽しいよ、という話でした。あくまで本記事は私の経験なので、ぜひ本noteの他の方の記事も読んで、イメージを膨らませていただければ嬉しいです。
また、本記事ではスキルというテーマで書きましたが、仕事は純粋に楽しいです。
特に就活中の方は悩みに悩むと思いますが、ぜひ検討してみてください!
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(メディア研究開発センター・松山莞太)