「本が好き」な みなさんと 何かをやりたいと思っているのですが、お知恵を貸してくださいませんか?
「出版社に何ができるのか、みなさんの声を聞かせてください」
はじめまして、朝日新聞出版です。
まずは会社の紹介をさせてください。
朝日新聞出版は2008年、朝日新聞社の出版部門が独立して生まれました。
若い出版社ですが、一方で私たちの出版活動は新聞と同じ長い歴史を歩んでいます。
朝日新聞創刊が1879年(明治12年)1月で、同じ年の10月には文芸誌を発行しました。
こう書くと、なんだか頭が固く、古めかしいイメージがしてくるかもしれません。
なぜいま、私たちがnoteを始めることにしたのか、改めてお伝えしたいと思います。
「本が好き」
その気持ちだけで、働いてきました。一緒に働く同僚たちも同じ気持ちだと思います。
でも、出版社や書店さんを取り巻く環境は大きく変わり続けています。
正直、厳しい局面を迎えていると思います。
「本が好き」な私たちにできることは何なのか。
「本が好き」な読者のみなさんに、喜んでもらえることは何なのか。
もちろん、売り上げが立たなければ会社を維持することはできません。
でも、売れる本だけを作っていては、駄目だとも思うのです。
「本が好き」な人は、多かれ少なかれ、本に救われた経験があるのではないでしょうか。
本には、人生を変えるほどの力はないかもしれないけれど、本は、私たちに寄り添い、いやし、励まし、気づきを与え、時には叱ってくれる存在です。
まさに「出合い」と呼ぶにふさわしい、自分だけの一冊に出合った瞬間の震えるほどの喜びは、何にもかえがたく、かけがえがないものです。
そんな本は、「作ろう」と意図して作れるものではありません。
でも、「作ろう」と思い続けたいと思います。
「出版社に何ができるのか?」
最初は一方的な問いかけになるかもしれません。
思いだけが先走ってしまうかもしれません。
でも、みなさんの声を聞きながら、みなさんと一緒に本を編み上げられるような、そんな出版社に、少しずつ近づいていけたらと思っています。
古めかしい殻を脱ぎ捨てて。
そういう気持ちで、noteを始めることにしました。
みなさんの生活に、少しでもたくさんの「!」をお届けできるようがんばります。
これからどうぞよろしくお願いします。