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#9 人称代名詞

ひえ〜またまただいぶ投稿してなかった〜。noteは神出鬼没ですが、学業の方はようやくファイナルが終わって、色々ありながらも無事単位もらえました。よかった。

今日の記事はタイトルにある感じで、「人称代名詞」、特に「三人称」についてちょろっと書きたいなと思い立ちました。なんでいきなり?って感じではあるんやけど、留学中とってた授業の中で一人のクラスメイトが「日本語と英語における三人称の違い」についてプレゼンしてて、たまたま自分のプレゼントピックも"personal pronoun deletion in Japanese"やったこともあって、面白い分野やなあと思ったのです。

「日本語と英語における三人称の違い」についてプレゼンしてたクラスメイトは、日本語には英語ほどジェンダーに配慮した多様な三人称がないこと、そもそも日本人は人称代名詞、特に三人称は使わないことにフォーカスしてて、そこから見える日本語話者と英語話者のジェンダーに対する意識の違いまで持っていってたわけです。確かにそうやな〜と、英語話者の展開するプレゼンに対して日本語話者の視点からぼんやり考えていたときに、ちょうど三人称について深く考える出来事が二つありました。

一つ目は、ある別のENG系の授業で人称代名詞の話になったときに一人の英語話者のクラスメイトが、「わたしのpronounはshe/theyで、わたしのことをmentionするときはどちらか一つを使うのではなくて両方混ぜて使って欲しい」と言っていたこと。正直わたしの心の中では「??????????」という気持ちにしかならなかった。こっちに来てから各授業の最初に自分のpronounを提示しないといけない機会がいっぱいあって、それに慣れてきたなって思ってき始めた時期だったのだけれど、「混ぜて使ってほしい」というそのクラスメイトの発言には耳を疑った。そんなパターンもあるのか、そこまで気を遣うのか。「彼女ら、彼ら」なんて滅多に使わない日本語ネイティブのわたしからしたら頭が混乱しないわけがなかった。正直、わたしはpronounを言わないといけない状況もそんなに好きじゃない。こっちで生活し始めて最初は、「決めないとダメなのか?」「それを大々的に告白するの、なんか嫌かも」みたいな漠然とした「pronounを決めないといけない圧力」を感じることもあった。それに、相手のpronounに気を遣わないといけないプレッシャーもあった。"they/them"を使った方がいいのかな、そっちの方がwelcomeよな、みたいなこと、当たり前やけど英語喋るだけで精一杯なわたしにとっては考える余裕もない。やのに「she/they混ぜて欲しい」みたいな人もいる。もう意味不明だ!と思ったけど、きっと当事者にとっては大事なことなのよねと思い直しました。早くこの文化に慣れたい今日この頃です。

二つ目は、道端で犬を見かけて「かわいいですね」と声をかけようとして、「he/sheどっちや?わかんね、、」となって結局話しかけれなかったこと。いや、聞けよ!って話なんやけど、そこまでもなかったんですよね。ただ、さっと通りがかりに「かわいいですね」って言いたかっただけ。でも日本語やと「かわいいですね」で終わりやのに、英語やと"S/he is so adorable!"的な感じでどうしても主語に何かいれやなあかんのがもどかしかった。(Your dogっていえばよかったんかな?でもなんかニュアンス違うよね。)なんかこれを通して思ったのが、別にジェンダー関係ない文脈でも、zero pronounが適応されない言語ではどうしても"ジェンダー"という概念が付与されてしまうということ。それは多分いいことでもある。みんなが自分とか他人のジェンダーについて考えるきっかけになるし、それによってジェンダーっていう概念に対してオープンになるんかもしれへん。実際その風潮も感じる。でもなんかわたしは日本語特有(文献見た時にはアジア圏の文化とも書いてた、プラススペイン語習ってる友だちがスペイン語もpronoun deletionあるよって教えてくれたから日本語特有ではないかもやけど)の、特に必要ない人称代名詞は使わずにボヤッとさせられるの好きやなって思った。ジェンダーについて考えることから逃げてるだけなんかもしれへんし、ただ単に母語がそうやからそう感じるだけかもしれへんけど、なんとなく。不必要なことを不用意に明かしてしまうようなことはわたし的には好きじゃないかな、なんて考えたりしたり。

みたいな感じで、色々人称代名詞について考えることがありました。言語って文化によって色々形式が違ったり、背景があって面白いですね。余談ですが、この前邦画を英語字幕で見てた時、「ごめんね」が"Thank you for ~"で訳されてたのもおもろいなって思いました。確かに謝ってる「ごめんね」じゃないなって英語字幕から謎に納得させられました。他にも、韓国語の動画を英語字幕、日本語字幕各々で見ることが多々あるのですが、元は同じなのに翻訳先の言語によって訳し方が違っていて面白いです。翻訳家の人たちって本当にすごい。もっと他の言語も勉強してみたいなと思いました。なんでかわからへんけどわたしはアジアの言語が好きです。だからヨーロッパ圏の言語、何も知らないし勉強しようっていうモチベーションも湧かない、、でも学んでみたらわかることもいっぱいあるやろうから、何とか自分を奮い立たせて頑張りたい気持ちです。

今日はこの辺で終わりにしようかなと思います。何かおすすめの言語あればぜひ教えてください!では。