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無利息融資の利子補給制度について(日本政策金融公庫)

日本政策金融公庫による新型コロナウイルス感染症特別貸付の利子補給制度が公表されました。無利息融資の概要については、以前の記事をご確認ください。


これまでは、日本政策金融公庫でコロナ関係の融資が実行されていても、利子補給の制度が固まっておらず、利子を払い続けないといけない状況でした。

中小企業基盤整備機構から「新型コロナウイルス感染症特別利子補給事業について」が公表され、8月下旬から特別利子補給助成金の申請受付が開始されました。

少しわかりにくいところは、融資は日本政策金融公庫にお願いしたにもかかわらず、中小企業基盤整備機構から利子補給がなされるということです。

利子補給の流れとしては、日本政策金融公庫の融資実行後、日本政策金融公庫から「特別利子補給助成金交付申請書及び請求書」等が送付されます。

その後、助成金受給対象者になる場合は、必要書類を中小企業基盤整備機構に送付し、審査を受けることになります。助成金対象者は次のとおり、特別利子補給の対象となる貸付により借入を行った方のうち、条件を満たす方になります。個人事業者は、すべての方が助成対象となるようですね。

利子補給制度

審査については、不備がある場合は時間がかかりますが、なくても2か月程度はかかるようです。

審査が問題なく通った場合、「特別利子補給助成金交付決定通知書」により助成金額が通知され、指定の振込先に貸付けを受けた日から最長3年間の利子相当が一括で振り込まれることになります。一括で振り込まれた利子相当を返済の際の利子に充てるという流れになります。

一括返済や貸付条件の変更により、利子補給助成金の金額と実際の利子とに差が出る場合は、3年後に精算されるようです。つまり、多く利子を支払っている場合は追加で助成金が給付され、少なく利子を支払っている場合は助成金を返還することになります。

以前の記事で資金繰りが厳しい場合やその他資金需要がある場合、無利息融資を効果的に使ってくださいということをお伝えしました。その時には、利子補給の制度が決まっておらず、利子を払い続けなければいけませんでしたが、これでやっと利子の負担なく融資が受けれますね。

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