一般社団法人 再生医療安全推進機構 公式ブログ 「再生医療相談室」 リュウニャン

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最近の記事

【第3回】再生医療における視力障害の報告と注意喚起 ~前編 細胞凍結保存液としてのDMSO~

再生医療の分野では、細胞を投与する自由診療が注目されていますが、一部で副作用が報告されるケースも存在します。 最近、ロート製薬(大阪市)が製造した脂肪由来の間葉系幹細胞の投与に関連して、視力障害が発生したことが明らかになりました。この問題についての調査結果と今後の対策について解説します。 視力障害の報告とその原因ロート製薬が関係医療機関に配布した注意喚起の文書によると、昨年11月から今年3月にかけて、東京のクリニックで更年期障害や卵巣の機能低下を改善する目的で同社の幹細胞が

    • 【第2回】再生医療抗加齢学会学術総会 山下准教授発表レポート

      4月13日に東京の日本橋で第一回 再生医療抗加齢学会 学術総会を開催しました。 岡山大学の山下准教授から「ALS患者に対する新たな幹細胞(Muse細胞)を用いた治療法の開発」という発表についてご紹介させていただきます。 ALSの成因と現状 筋萎縮性側索硬化症(ALS)という名前から見ると筋肉の病気だと考えますが、実際の成因は運動ニューロンの変性と減少です。非常に残念ですが、現在の療法は症状進行の抑制だけで、根治の療法はありません。 様々な既存の療法の中、自家由来間葉系幹細胞

      • 【第1回】再生医療抗加齢学会学術総会 島村教授発表レポート

        4月13日に東京の日本橋で第一回 再生医療抗加齢学会 学術総会を開催しました。 私も複数のシンポジウムに参加して色々と面白い情報が集められました。 一番印象深い内容は大阪大学の島村教授から「脳梗塞における新規治療法開発の展望 幹細胞を中心に」をテーマとした発表です。 脳梗塞について 脳梗塞という単語を聞くと、一番直感的な治療法は血栓の融解及び破損した血管の修復だと思いますが、教授の発表により、脳梗塞治療において炎症抑制も非常に重要だと今回勉強になりました。 脳梗塞とは、脳の

      【第3回】再生医療における視力障害の報告と注意喚起 ~前編 細胞凍結保存液としてのDMSO~