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ガリガリの流氷と本場の雪像を楽しむ。2泊3日で縦断、北海道

みなさんは北海道の「さっぽろ雪まつり」と「流氷砕氷船ガリンコ号」をご存知ですか?

「さっぽろ雪まつりはニュースで見たことある!」という人が多いと思いますが、「流氷砕氷船ガリンコ号」はちょっとコアなファンの方しか知らないかもしれません。

ガリンコ号の名前にある「砕氷船(さいひょうせん)」とは言葉の通り、流氷を砕くための大きなドリルがついた船で、氷の海に浮かんでいる流氷をどんどん壊しながら進んでいきます。

この船は元々、アラスカの油田開発のための実験用に作られたもので、当時は「おほーつく」という名前で大活躍していました。

実験が終わり観光船となってからは、「ガリンコ号」の名前となり、流氷の中の航路を切り開き、観光客を楽しませています。

私は今年の2月に初めて「ガリンコ号」に乗ったのですが、澄んだ空気の中の流氷をぐいぐい切り開く様子はすごく勇敢で、とても感動しました。

今回の記事では、私の実体験をもとに、2泊3日、新千歳空港発着で「さっぽろ雪まつり」と「ガリンコ号」を楽しめるプランをご紹介します。

今回のルート

今回は新千歳空港からレンタカーで、紋別市を目指します。
紋別市でガリンコ号に乗船した後、帰り道にさっぽろ雪まつりをみて、再び新千歳空港に戻る、2泊3日の行程です。

ドライブルートのイメージ

1月、2月の北海道はとても寒さが厳しく、路面がカッチカチに凍っています。
雪道の運転に慣れていない方でガリンコ号を目指す方は、オホーツク紋別空港への空路か、札幌からのバスツアーを強くおすすめします!

プラン実施可能日

今回ご紹介するプランは、「さっぽろ雪まつり」と「ガリンコ号」の両方を楽しむ、限定的な日程でのプランです。

さっぽろ雪まつり

2024年は2/4(日)〜2/11(祝日)の8日間開催でした。
例年、2月上旬に開催されるようです!

ガリンコ号

流氷の季節は、北海道でも寒さ厳しい1月中旬〜3月上旬。

流氷が観測されると、北海道紋別市が「流氷初日」を発表します。
2024年は例年より5日早い、1/19でした。

海上保安庁が流氷予報を出してくれているので、心配な方はここからチェックするのがおすすめです。

日程の決め方

もうお気づきかと思いますが、さっぽろ雪まつり開催期間中のどこかで3日間決め、そこに合わせてガリンコ号の予約をします。

では、実際の行程についてご説明します。

1日目 〜ひたすら車で紋別を目指す〜

12:00 新千歳空港 出発

大きな新千歳空港を前に、浮かれる気持ちは十分にわかります。
しかし、1日目はホテルまでの道のりが長いです。
できるだけスピーディに、レンタカー屋さんに向かいましょう。

13:00 お昼は札幌ラーメン

レンタカーを借りて、近くのお店で札幌ラーメンを食べます。
おいしい味噌ラーメンを味わいつつ、ここもサクサク進みましょう。

14:00  ドライブスタート

300km強の道のりは、天気がいいエリアもあれば、悪いエリアもあります。
天気がいいエリアはできるだけサクサク進んでしまうのがベター。

早速、北海道の洗礼を受ける
天気がいいエリアは少しだけ安心して運転

休憩3回(砂川SA、比布大雪PA、セイコーマート)

凍っている道を運転し続けると、知らぬうちに気を張ってしまい、気付かないうちに脳に疲れがたまります。
道中は適宜、しっかり休憩しましょう。

また、日が暮れるとだんだん視界が悪くなります。
北海道はまっすぐな道が多いので、ついついスピードを出してしまいますが、路面は凍っています。
自分の運転ペースを崩さないよう、確実に安全運転をしてください。

ちなみに、北海道のパウダースノーはサラサラしていて、さわると気持ちいいのですが、夜道では曲者です。前を走る車が雪を巻き上げると、ふわふわ浮かんで、なかなか収まらず、視界がものすごく悪くなります。

正直、暗くなってからの運転はめちゃくちゃ怖いです。
お気に入りの音楽や、お菓子の準備をお忘れなく!

18:30  紋別市内のホテルに到着・宿泊

ホテルに着く頃には慣れない雪道を300km運転したことと、無事についた安堵感でドッと疲れが出ます。

部屋に入るまでは気を抜かないよう、あと一踏ん張り、がんばってください。

ちなみに私は、氷点下の中を走り続けたため、車のトランクが凍って開かなくなりました。焦ってレンタカー屋さんに連絡したところ、「よくあることですよ〜。開く扉から荷物取ってください。」という感じでした。驚き。

今回私は、「紋別プリンスホテル」に宿泊しました。

ホテルの前の路面。凍てつく寒さの中でつるっつるです。
この子を見た瞬間、すごく安心しました。
あったかいごちそうが嬉しい!


2日目 〜ガリンコ号乗船、紋別市を堪能〜

ガリンコ号乗り場は、紋別プリンスホテルから車で5分で到着です。
車が凍ってるかもしれないので、朝起きたら一度、車の様子を見にいくと安心です。

8:40  ガリンコ号III IMERU乗船

いよいよガリンコ号乗船!

デッキ中央は出港後に解放されるので、スクリューを間近に見たい方は、出港前にデッキ側面に並んでおくのをおすすめします。

ガリンコ号III IMARU
大きな流氷

果てしなく続く流氷の壮大さと、それを粉砕して突き進んでいく、ガリンコ号のスクリューのパワーに感動です!

デッキで過ごした30分間は寒かったですが、寒すぎて凍えるほど痛いって感じはなく、想像していたより平気でした!

11:00  カニの爪オブジェで記念撮影

その後は「氷海展望塔オホーツクタワー」や、「海洋交流館」を見学し、カニの爪オブジェへ。
巨大なカニの爪がポツンと立っているので、少しシュールですが、紋別らしい1枚を撮ることができます。

紋別市で有名なカニの爪

13:00  マルカイチ水産、オホーツク氷紋の駅でホタテを買う

マルカイチ水産のホタテはお土産用、氷紋の駅のホタテは自宅用という雰囲気ですが、どちらも甘くておいしいホタテを購入できます。

紋別駅でもあり、氷紋の駅でもある

17:00  旭川近くのホテルに宿泊

ホテル花神楽のロビー

紋別から新千歳への道中、旭川市の近くにある「森のゆ ホテル花神楽」に宿泊。

ロビーの壮大なアニマルオブジェが、自然と人間が共存している様子を表現しています。


3日目 〜さっぽろ雪まつりへ〜

こんなに大きな氷柱(つらら)!

ホテルの朝ごはん会場から外を見ると、大きい氷柱(つらら)をたくさん見れました。

紋別ほど寒くないものの、北海道の厳しい寒さを実感できます。

8:00  ホテルを出発

3日目も、黙々と札幌に向かって車で走ります。
途中、砂川SAと札幌市内のコンビニで休憩しましょう。

11:30  大通公園でさっぽろ雪まつりの雪像を鑑賞

駐車場は事前に予約し、大通公園に向かいます。
予約しないと、駐車場に繋がる長蛇の列に並ぶことになるので、多少割高でも事前予約をおすすめします。

大谷翔平選手と札幌タワー

無事に雪まつり会場につき、絶妙に似ているのか似ていないのか分からない、大谷選手の雪像を見ることができました。

さすが、スター選手の雪像。札幌タワーがしっかり写るベスポジに設置されています。

15:00  新千歳空港到着

新千歳空港に戻ったら、3日間運転を頑張った自分を労って、空港で食事を楽しみましょう。
「五島軒」や「松尾ジンギスカン」など、北海道を代表するお店があります。

身体に沁みるジンギスカン

以上で、今回の旅行は終了です。

冬の北海道は最高

「ガリンコ号に乗りたいし、さっぽろ雪まつりも見たい!」「北海道の寒い冬を肌で感じたい!北海道の広さを体感したい!」という欲張りなあなたにおすすめの、冬の北海道満喫プランでした。

雪道、氷道のドライブはスリル満点なので、YouTubeで予習をしてから臨むことをおすすめします。

ぜひ来年の2月、雪像と流氷を同時に楽しんでみてください!

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