見出し画像

守られている。【毎日note】#105

どんなに小さくても何かアクションを起こすと、それがきっかけになって、今まで1ミリも見えていなかったことを知ることがある。

Kindle本の出版で、もちろんと言っていいのか、別に私の所得は上がらないし、出版社から神のお声がかかることもない。

だけど、出版というワン・アクションが、わずかに波紋となって周囲の人たちに伝わっていって、その波紋を黙って聞き流した人がいて、そっと受け取ってこちらは知らないけど本を買ってくれた人もいて、それから買ってくれた上にお祝いや感想の言葉をくれる人もいる。

出版からもうすぐ2カ月近くがたつけど、思いもよらない人が見ててくれていたんだと知ることが時たまある。そんなとき、なんとも言えない幸福感がじわじわとこみあげてくる。繋がっているなんて思ってもいなかった人たちと、実は、かすかに繋がっていて、自分の行動が、伝わっていたのだ。そして、なんでもいい、「つまらない」でも「おめでとう」でも何でもいいから、心を動かしてくれていたのだ。そして時に、貴重な時間を使って連絡をしてくれる。

もう2度と会うこともないかもしれない人と突如繋がるなんて、なんだか奇跡に思える。

私のあずかり知らぬところで、誰かが見てくれている。それも、あたたかい目で。


時々思う。

守られている。


私を絶望のどん底に突き落とす直前で救うもの。救うどころか、こうして静かにあたたかな幸福を運んでくれるもの。

はなれていても心配してくれている家族?

北海道のお世話になった人たち?

北海道で過ごしてきた山や森や畑に住む精霊たち?

沖縄の土地の神様たち?


むかし、霊感の強い人に、「あなたは遠いご先祖様に守られている」と言われたことがある。

私に霊感は一切ないのでわからないけれど、見えなくても、知らなくても、見守ってくれている人たちがいることを、いつもどこかで、ちゃんとわかって、感謝していたいと思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?