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はなれてから近づく縁【毎日note】#50

Kindleエッセイ本の正式リリースが近づき、案内やあいさつを兼ね色々な人に連絡を取っている。それも、長らくやりとりなどしていなかった人たち。

それから、この本に関わってくれた人たち。

ひとりきりでこの本を作り上げようと思っていたのに、気が付いたら、奥付やあとがきで紹介したい人や、作りながら思い出さずにはいられない人がたくさんいた。

まず、表紙の写真(海を歩く私の後ろ姿)を撮ってくれた、西表時代の先輩。それに、私がインスタグラムのアイコンでも使っている、著者紹介に使う写真も、去年知り合って、でも年度末には地元へ帰ってしまった人が、東南植物楽園で撮ってくれたものだ。

それに、私がこの移住記をあさひかわ新聞に書くきっかけをくれた人たち。

誰もこの沖縄本島にはいないので、ありがとう、写真使わせていただきます、といったメッセージを送った。SNSで繋がっているだけの、もう会わないかもしれなかった人たちと、少し繋がりを取り戻せたようでうれしい。


私は決してマメなたちではないので、SNSを頻繁に更新したりしないし、インスタグラムも眺めているだけのことが多い。でもSNSというものがあって本当によかったと思うのは、もしかしたら二度と会わないかもしれない人たちと、ゆるーく、繋がっていられることだ。

「いいね!しました」という通知とか、フィードに流れてくる投稿で、自発的には思い出さない人のことが急に記憶によみがえる。そして何かのきっかけ(あの人たしか詳しかったな、とか、お店をやっていたな、とか)で連絡を取ってみたくなった時、メッセージ機能を使って呼びかけることができる。


直接会って話したり、何かを一緒にする関係って、互いの時間の都合や、タイミングや、たとえば結婚して子供がいるとか、そういう事情で、かんたんに続けられるものじゃない。

それに案外、メッセージだけの方が、負担にならず、細く長く続けられることもある。逐一、相手に対して近況報告をしなくても、SNSのタイムラインでなんとなく把握してくれていて、相手の状況をこちらもザックリ知っている。

ふとしたきっかけで、はなれてから繋がりなおしたり、近づく縁もある。Kindle本の出版が、これまで私を支えてくれた人たちに、改めてお礼を言える機会を作ってくれている。これはうれしい誤算だ。


*2021/10/15にKindle出版予定です~♪


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