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やんばるの山葡萄

土日の外出といえば今は食材の買い出しかカメラ散歩のみ。今日は肩に掛けたカメラにまさかのSDカードが入っていなくて、仕方なくスマホで撮ったのは、「ホウロクイチゴ」という野生のイチゴ。

樺太や北海道から四国にかけて、冷涼な地に分布する山葡萄の葉は、秋に紫や赤、オレンジ、黄色、茶色と色々な色になり、山を彩っていた。ホウロクイチゴの葉は山葡萄よりこぶりで丸っこい形だけれど、色が山葡萄をおもわせる美しさ。一瞬、沖縄にもあるのかと思ってしまった。

北海道出身の感覚でいくと、沖縄には秋が一年に二度来ているようように感じることがある。カンヒザクラに実が生る季節にコスモスや芥子の花が咲き、ホクロクイチゴの葉が山葡萄のように色づくのだもの。

車で走り抜けるだけでは絶対に気づけない細かなカタチや色が景色の中に隠れている。

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