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沖縄の緑は狂暴だと何度も思う。【毎日note】#16
私の住む名護市は沖縄の北部、「やんばる」と呼ばれる地域の入り口。
那覇から高速で約1時間。
そこからやんばるの奥の奥まで行こうとすると、さらに1時間半とかかかる。もちろん高速はない。くねくねでいつも濡れている湿った森の道路を、ヤンバルクイナやカメをはねないようにゆっくり走るので、なかなかに遠い。
最近は勝手知った釣りのポイントを、潮に合わせてローテーションで順番に通うような日々だったけれど、今日は久しぶりに気になっていた国頭村の川辺を足で冒険。釣りはもちろん、冬の涼しい時期にキャンプできそうな場所を探した。
これは、釣りやキャンプを始める前からの私の、しみついた嗜好、趣味、性分のようなもの。山、海、川、干潟、展望の良い場所…心惹かれるままに歩き回って、お気に入りの場所を探す。
私のお気に入りの場所には、たいてい濃密な緑が近くにあるのだけど、沖縄の緑は、美しくて、時にとても狂暴だ。この写真を見てほしい(2枚目の写真ブレブレで悔しい~)。
アサガオの一種と思われる(ノアサガオ?)蔦が、カーテンのようにとても美しいのだけれど、これは木々を覆いつくし、日が当たらなくなり、木々を枯らしてしまうのだ。繁殖力の強いアサガオに、木々は日光の取り合いでかなわない。
もはや緑のカーテンを通り越して、立ちふさがる緑の壁。グリーンウォールなんていう、パニック映画でも作れそうじゃない?
沖縄の緑は狂暴だ。植物同士の争いもとても熾烈で厳しく、残酷だ。
だけど私は、この景色に圧倒されてしまう。怖いけど、じっと見てしまう。視界を埋め尽くす濃密で生命力すさまじい緑は、まるで私の栄養だ。深い緑を吸い込んで、私はますます生き生きとする。
(名護市、世冨慶の森)
2021.09.05
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