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伝統的な日本の技術と取り入れたブランド『KUON』

ファッションとサステナブル。初めて出会ったブランドKUON


KUONとの出会いは、このピンク色のパッチワーク刺し子シャツ&ジャケット。KUONとニックウースター氏とのコラボ作品。
アーティストの藤井風さんがCD大賞の際に着用したシャツとジャケット。
美しさに目を奪われました。
制作には、岩手県大槌町の「大槌復興刺し子プロジェクト」、「幸呼来Japan」(さっこらジャパン)さんが携わっています。

シルクの着物地を染めてパツチワークにしています



直ぐにそのブランドが「KUON」とわかり、ホームページやSNSを検索。
服作りのルーツが岩手にあることを知りました。
私自身のルーツも岩手県。岩手の伝統工芸品である南部鉄器やホームスパンなど、3.11以降は少しでも貢献できればとの思いもあり、年に一度お墓参りに行く度、購入していましたが、KUONのことは全く知りませんでした。


後悔しないために「実際に服を見たい!」

私は通販で服を購入できない人です。
多分、母から(母は服飾専門学校で学んだガチで服好き)服を購入する際は「ココを見なさい」と小さい頃からタタキ込まれているので(笑)、自分の目で縫製やテキスタイルを確認したいという欲望がフツフツの湧いてくるのです。
少し話がずれますが、過去「この服を実際見てみたい」と思ったのは、CHANELとトム ブラウン(THOM BROWNE)。
CHANELに関しては、KARL LAGERFELDがデザイナーとして人気絶頂の時。
「成人式は着物いらないから、そのかわりにCHANELの服が欲しい」と言い張った私は、母とデパートのCHANELへ行き、母はジャケットを見ながら「裾にチェーンがついている理由、いくつものパーツを合わせた立体裁断になっていること、裏地のこだわり....」など、細かく説明してくれました。
宛ら、現場研修のよう。
結局、父の取引先の着物を購入することになり、私の願いは叶わず終わりましたが、「服は実際見て、着てみないとわからない」と学べたことは今に至るまで変わらず、私のポリシーでもあります。

KUONの旗艦店へ行ってみる

実際に服を見てみたいと思ったKUONへ。
場所は千駄ヶ谷や外苑前、原宿から歩けますが、Google先生無しでは行けないような場所にありました。
そこだけ静寂に包まれた雰囲気。中に入ると店長の長谷川さんが笑顔で迎えてくれました。
※後日、KUONの代表である藤原さんとお話をする機会があり「服愛で溢れている素晴らしい方」でした。

ちなみに、KUONはメンズブランドです。
私は普段から、NAMACHEKO、Amachiなどメンズブランドを着るのが好きなので全く抵抗はありません。

刺し子のジャケットに圧倒される

長谷川さんから色々説明をうかがい、服のストーリー性、差別化されたコンセプト。
古いものへ敬意を払い、人が着る服として伝統技術を屈指し蘇った作品を実際に見ると、想像以上の素晴らしさでした。
デニムやインド綿のパッチワーク、アップサイクル生地の活用、裂き織り(使い古した布を細く裂き、織りこみ再生する伝統技術)、藍染め、泥染め、墨染などの服が並んでいます。

職人が刺し子で手掛けた美しいジャケット





襤褸は刺し子をすることで長く使われるものに

KUONで出会うまで、岩手の刺し子のことは全く知りませんでしたが、実家に帰った際、母にKUONの画像を見せて紹介したところ、母の記憶が蘇ってきたようで、襤褸や刺し子の話を懐かしい思い出と共に話をしてくれました。


実は、母が岩手に行った際、買ってきてくれたポーチが裂き織りだったことに10年以上経って気付くという(;^_^A


Amazing apparel brand 『KUON』

KUON is a Japanese apparel brand.
There is a flagship store in Tokyo.Brand concept 「New things become old, but beautiful things remain beautiful」

■BORO series
Boro is now gaining international recognition.
“BORO” refers to worn and useless textiles and old, torn, or patched clothes.
Based on Japanese kimono fabric. Old kimonos are remade into underwear, rugs, and rags instead of being thrown away.
When it was torn, I repaired it with sashiko.

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