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髪をピンクに染めてみた

先日、パーマもカラーもしたことが無い黒髪をブリーチし、ピンク色に染めた。

もうそろそろ就活が始まるこの時期、ギリギリ2ヶ月出来るかどうかもあやしいけどどうしても染めたくなった。どうせバイトのシフトはなかなか入らないからとしばらく休むことをバイト先に連絡し染めることにした。

染め上がってから予想していたより明るくなった髪色にビビって、次の日のテストだとか周囲からの目とかめちゃくちゃ気にした。だってマジで思ってた以上に目立つ。

美容室を出て、外を歩いているだけで自分の髪色の異様さに肝が冷えた。ただ、思ったより視線は感じない。

インスタで友達に見せると滅多に連絡を取らない友達、いつも話す子、どちらにもコメントをもらった。

友達はみんな似合ってるって言ってくれた。派手すぎて似合わないかと思ってたからその言葉が私を救った。ちょっと染めたこと後悔してたのに、可愛いって言ってもらったから全力で楽しもうと思った。ありがとう、推しが尊いとか言ってくれた幼なじみ。好きだよ。

家に帰っても家族からは好意的で、可愛くなったってすごい褒められた。

晩御飯の時、娘のファッションとか興味無いと思ってた父が私をじろじろ見てたから「何?」って言ったら「いいなあ、若い頃やっとけばよかった。」と後悔と羨望の眼差しを向けられた。そういえばこの父ハードロックとか好きだったわ。

「まあすぐ戻さなあかんやろけど」と返したら「それでも染めれたのがいいやん。今のうちにいっぱい写真撮っといて」と言われた。

たしかに今の父は営業職で頭皮の後退が始まってるから染めようと思ってももう染められない。父が若い頃の後悔を今20の娘を見て思い出すというのがちょっと意外だった。

父の分まで思う存分ブリーチした髪を楽しもうとでも心に誓った。写真撮らないと。

翌朝、人で溢れてるホームの中でピンクの頭の人間は私1人だった。ほんの少し、人から外れたかのような気持ちが心地悪かったけど、髪が黒いあの人たちも、いるか知らないけど影でアイツやばいとか言ってる人たちも、私の人生にはほとんど関係ない。

これは私の髪で、私がどうこうするのに人にとやかく言われる筋合いは一切ない。見た目の印象がだいぶ変わっただけで、私自体は全く変わっていない。やるべき事はするし、怖い人になったわけじゃない。

髪を染めたことで私は謎の強メンタルを獲得した。

人生で若い頃しか経験できないことが沢山あると知るのは大体年をとってから。その時に気づくことって滅多にない。だから今このタイミングでピンクに染めて、今を全力で楽しむことが出来て本当にラッキーなことだと思う。

ピンク頭だからこそ、胸を張って歩こう。


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