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俳句の時間 2022.03.26

ちょっと就職したらずいぶんnoteの間隔があいてしまった。

3月最後の土曜日、まる一日時間があるのは実家に帰ってから初めてのことだ。なにしろ毎週土曜の午後は姪っ子甥っ子大集合で英語遊びをしていたり、客が来たり私自身が西に帰ったりと忙しかった。

先週は3連休の初日、西に帰る途中で梅田の紀伊国屋で句集を買いあさり、ついで句会に乱入して、自分は出句せずに句友たちの句を思う存分選評し、句友からおうちde俳句くらぶの作品集を譲っていただき、もう悪いことなし。みなさん、ありがとう。また会う日まで元気でいようね。

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二日目は次女が帰省してくれて昼ごはん、晩ご飯。合間にショッピングに出かけて春物とアクセサリーとついでにクレープで女子の楽しみを満喫。最終日は実家に帰って楽しい大家族の一員に復帰した。下の写真は帰りの車窓から撮った季語「木の根明く」の群生地。

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大忙しの連休を越えたら、就職したての職場でなんだか失敗も多くて、先輩に申し訳なかったなあ。ほんますんません。

ともあれ何とか無事にウィークデーが過ぎゆき、明日はとうとう組長の句会ライブ。故郷とはいえ、これまで実家で車を運転する機会はほとんどなかったため、初めて一人で出かけるのが不安で、母に頼んで会場まで下見に連れて行ってもらった。

会場までは単純な経路で、難なくたどりつけそう。下見の後、江口だんごに連れて行ってもらった。母が、毎年5月になるとここの笹団子と粽を西の私たちの家に送ってくれていた。餅菓子やみたらし団子が好きだった長女をいつか連れて行ってやりたいと言ってくれていた店だ。

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入り口をくぐると、京町家のような細い通路があらわれ、

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上の写真は通路から外に向かって撮ったもの。通路の奥に店舗の本当の入り口があり、いまは立派なお雛様が飾ってあった。雪深いこの辺りは旧暦で祝うのだろう。

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店舗の脇に笹団子づくりの厨房が見える。が、何より驚いたのが、店舗の反対側、喫茶室に続くスペースのおくどさんである。ちゃんと薪がぱちぱちと燃えている現役のおくどさんで、人目もはばからず撮りまくった。

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いつまでも眺めていたいような温かさと音だったが、二階の喫茶室に上がると、そこもまた素晴らしい顔をしていた。古民家を移築したのだろう、太い梁が何本も見える。テーブルは立派な一枚板。厚さは15センチはあるだろうか。階下の店舗と喫茶室をつなぐ吹き抜けは、コロナで食事の提供をしていない喫茶室に店の活気を伝えてくる。

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そしてなんといっても一押しは、喫茶店に上がった瞬間に目に飛び込む景色。

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窓いっぱいにこの景色だ。もう少し季節が進めば、山の雪が消え若葉に代わり、中央の枝垂れ桜が息をのむほど美しいだろう。写真にはないが、右下の洋菓子の喫茶室の奥には、山古志の地震の際に錦鯉が避難していたという池もある。今日はその池にぽつぽつと雨があたっていた。

句座を共にした仲間とここで吟行をしたいと思った。江口だんごだけでも句材十分だが、周囲の山河や田畑もまた季語だらけだ。

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最後に日本国国歌に登場するさざれ石についてのうんちく。べつに恋歌じゃなかったらしいね(諸説あります)。

あっ、もちろん、だんごもお薄もめちゃうまです。とあるメジャーな観光地でいただくお薄の何倍も上手に点ててはりました。ヘッダーの写真参照!(ふりだしに戻る)(≧▽≦)

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