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わたしたちの"おうち時間と素直な気持ち"⑥

イマのわたしたちの頭のドアを開けてみよう
という心意気で、毎回出される1つのテーマを メンバーそれぞれのあたまとことばで
表現するのが目標です
という趣旨の「月刊ゆるゆる、ドアノブ」。

今回のテーマは、新型コロナウイルスによる生活の変化と私たちついて。

2020年が始まってから、この数ヶ月の間で世界は激変してしまった。今までにない、制限のある生活が私たちを取り巻いている今日この頃。

頭を抱える苦しい時間も、徒然なるままに過ぎていく時間も、ささやかで楽しい時間もある。

世界が体力を取り戻し、未来で笑って生きるわたしへ、記録のお手紙を届けるつもりで書きます。

わたしたちのイマの生活、考えごと、素直なきもち。

今回もわたしたちのお友達に日記を書いてもらいました。

文:アカリ

春から社会人になり、希望していた旅行業界に就職しました。新入社員ができるような仕事は今、旅行会社にはほとんどありません。

こんな今だから気がついたこと感じたことについて、機会を頂いたので書いてみたいと思います。せっかくだから旅行に焦点をあてて!

さて、恥ずかしながらもいきなりいらないこと暴露!私の就活にて「暮らしに寄り添い、お客様に活力を与える」これを旅を通じて実現したいって言ってきました。今の状況を考えるとなんて日和見な言葉!その時はこんなこと予想もしてなかったからです。

今からちょっと遡って、3月前半の話。ヨーロッパを周遊してきました。出発前、中国がコロナの震源地で、イタリアにも急速に広まってしまって、、。催行するか何度も悩み話し合い、当初予定していたイタリアを避けたドイツ・スペイン・フランスに行きました。
行くべきではないとわかっていたけれど、そのころは周りも卒業旅行のピーク、一緒に行く子との気持ち、色々考えて行かないという決断はできなかったんです。この考えは本当に甘かった。

こんなこと言っていいのかわからないけど、、個人的な結果としては本当に充実した旅行でした。アジア人に対するコロナの誹謗中傷がひどいと聞いてたけれど、幸いにも会う人会う人本当にいい人たちばかりで、コロナは怖いって言いながらも、むしろなにか嫌な思いはしてないか、どうしたら被害を抑えられるか教えてくれた。食べ物も美味しいし、平面でしか見ることができなかった景色を自分の目で身体で感じて念願を果たせました。

でも、その期間にもウイルスは広まり、フランスは最後の二日間ホテルに缶詰でした。

そして、3月後半。私は誰にも会いませんでした。本当に誰にも。帰国後その足でマンスリーマンションで初めての一人暮らしをし、その一部屋で二週間過ごしました。保菌しているリスクを考え、自主隔離をすることにしたんです。ドアの前に必要最低限の食料を置いてもらって時差で外に出て受け取る生活。

学生最後の二週間、私が今まで出会ってきた本当に大好きな人たちとの予定をぎゅうぎゅうにしていたけれど、自業自得です、自分でヨーロッパに行くって決めたから。大好きだからこそこれ以上判断を誤るわけにはいかないと思ったから。迷惑をかけた方々、ごめんなさい。

こんなこと私が言っちゃいけないとは思うけど正直、会いたくて会いたくてたまらなかった。電話に救われたけど、やっぱり物足りなさがありました。(事態が落ち着いたら必ず私から会いに行きます。私が会いたいから!!宣言!)

だいぶ前置き(?)が長くなっちゃったけどこんな3月、4月を経て特に感じたこと。

・私はやっぱり人が好き。
同じ時、同じ場所でなにかを共有できる、会いたい人に会いに行けるって当たり前じゃない、幸せなこと。

・旅行はあくまでも平和産業。平和だからこそ成り立つ。でも、その経験が平和を作ることもきっとできるということ。

・(ヨーロッパで出会った方々のように)恐怖にかられて差別的な心ない疑いをもたないこと。それは、病気の予防とは意味が違ってくること。

・守ることってとっても難しくて尊い。
大切な誰かを守りたかったら〇〇しないという選択も時にはしなければいけないこと。

・母を始め、今も働いてこうやって自粛生活ができるように社会を支えてくれる、沢山の人に対する感謝の気持ち。

今の私ができることはできるだけ家から出ないこと。だけど、心が楽しくなることはウイルスには止められてたまるものか!!

もしかしたらコロナと共存するしか未来はないのかもしれない。嫌だけど。それでも落ち着いて暮らしの中に旅行が戻ってきたら、誰とどんなところで何ができるんだろう。こうやって旅行について想像すること、しばらくはそれが活力。今は存分に未来に向けたたらればトークを楽しむ!
冒頭、日和見って言ったけれど旅行はその力も秘めているってやっぱり思います。

事態の終息とみんなの健康を心から願って。

ありがとうございました。



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