見出し画像

逃げ癖に名前がついていた

一昨日は精神科の通院日だった。
診察自体はつつがなく終わり、漢方が変更になったくらいだった。
ちょうど手帳や自立支援の更新の時期で、診断書をお願いしておりその時受け取った。

封が開いていたから診断書の中身を見たら、前の病院でパーソナリティ障害の疑いがありと診断され治療を受けていたと経緯が書かれていた。
びっくりした。
そんなことは前の医者から聞いておらず、今の医者も特に何も言っていなかったためただのうつ病なんだと思っていた。

パーソナリティ障害にも数種類あるみたいだが、診断書には具体的には書かれていなかった。
ネットで調べてみたところ、たぶん「回避性パーソナリティ障害」ではないかと見当をつけた。
簡単に言えば、恥をかくのを極度に嫌いそういう場面から逃げようとする性質がある、らしい。
それが完全に自分じゃん、と思った。

実際小学校の担任から個別にアリとキリギリスの話をされたことがある。
体育の授業とか嫌なことをサボっていたゆえに呼び出されたのだった。
中学の担任は逃げ癖の件で家にまで乗り込んできたことがある。
もちろん家庭訪問とは別に、だ。
逃げてばかりでは世の中生きていけないよ、というようなことを言われた気がする。

そんなことがあったから大学受験は逃げずに頑張って、大学生活も色々な挑戦をした。
それで変に自信をつけてしまったのだろう。
勘違いしたまま就活をし、見事に大敗した。
それでまた元の逃げ癖を発揮し、社会から逃げた。
それで今がある。

納得と言えば納得である。
しかし、医者にそうやって診断されていたとなると私の逃げ癖は相当なのだろうと感じる。
この不調が病気ではなく、障害からくるうつ状態だったというのにもショックを受けてしまった。
本当に障害者だったのか、自分……。
誤診の可能性ももちろんあるのだが、それにしたってそう判断されるとはなんだかやっぱりショックだ。

今までこの性質で周りの人に色々迷惑をかけたのではないか、ということを考えていた。
これからも他人に迷惑をかけ続けるのだと思うと、もうなんか人と関わるのをやめたくなった。
それに、こういう性質があると正式に診断されてしまうと、今後の人生ももうどうしようもない気がしてくる。
何かをやろうとしても回避する性質がある以上また挫折するのだろう、と予測を立ててしまう。
こんなので今後何かできるのだろうか。
一生何もできないまま老いていくのではないか。
絶望感……。

精神科から帰ってきてからずっと落ち込んでいる。
ずっと憂鬱で、気持ちが沈んだままだ。
来週からカウンセリングを受けることになっている。
診断書の内容について知ったからではなく、その前からカウンセリングを受けたらどうかと医者に勧められていた。
それはもしかしたらパーソナリティ障害だから認知行動療法など受けたほうがいいよ、ということを暗に意味していたのかもしれない。
カウンセリングで長年の逃げ癖が消えるのだろうか。
全然希望を持てない。
今までも何年かカウンセリングを受けていたことがあり、特に治った感じがなかったからそう思う。
しかしやるしかない。
それくらいしか今やれることがないのだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?