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「副腎不全患者カード」と「ヘルプマーク」ー私のお供

さて、持病があると外出は恐怖ですよね。

外出先で体調が悪くなったら。万が一事故などにあって自分で自分の症状を申告できない状態になったら。…不安のタネは尽きません。
近所ならまだしも、外からわかりにくい病気なだけに人混み等の場所に行くのはもっと怖い。

でも、少しでも家の外に出るのは気分転換になります。近所を歩いてみたり、お気に入りのカフェに行ってみたりなど、いつもと違う視界になるだけで落ち込みがちな気分も上向きになる。外出できれば自信にもなるし、それでさらに遠くまで外出するようになって、体力も戻る。

でも不安…

そんな私の相棒は、これ。ヘルプマークと、副腎不全患者カードです。


画像は東京都福祉局のホームページから拝借しました。

ヘルプマークは皆様ご存じでしょうか。真っ赤な背景に、クロスとハートが描かれている遠目でも目立つデザインで、バッグなどに着けます。最近では結構つけている人も多いので、どんな意味を持つカードか知っている方も増えていますね。


画像は副腎不全患者カードの一部です。
ホームページ「間脳下垂体機能障害に関する調査研究」から拝借しました。

副腎不全患者カードは、インターネットで検索するとフォーマットが出てくるので、プリントアウトして使います。
私が使っているものは、患者の名前や住所、緊急連絡先に加え、病名や通常時・体調不良時の薬の処方量、主治医の名前と連絡先などを詳しく書く仕様です。そして、赤字で「緊急時のお願い」と大書されています。
事故などに遭って意識不明の状態になっても、このカードがあれば、私が何者でどんな持病があり、どんな処置が緊急で必要なのかが一目瞭然。

私はこの患者カードを、透明な小さいポーチに外からでも見えるようにしまっています。そのポーチには、予備のコートリルと飴ちゃん(血糖値が下がった時の対処)、そして以前「術後3カ月目の小旅行」の回で書いたお寺で買ったお守りも一緒に入っています。私にとっては「お守りポーチ」なわけですね。

外出する際は、どんな近距離や短時間でもこのセットを必ずカバンにつけています。

一見すれば何の病気も得ていない元気な人に見えるかもしれないが、万が一何かがあったとき(突然、意識を失うとか、不慮の事故にあうとか)。

まず「ヘルプマーク」に気づいてもらえれば、「あっ、この人は何か持病があるんだ!」と察知してもらいやすいのでは、と思うのです。
そして、カバンを探ればそこには「副腎不全カード」が。
「あ、この人はこういう病気なのね!」と、いち早く必要な対処をしてもらえるかもしれない。

クッシング症候群は、見た目では病気とはわからないことも多い(患者さんによるとは思いますが)。だけど、出血や発熱の場合、深刻な状態に陥らないようにするために一刻も早い対応が必要。

外出を始めた最初の頃は、これらの「お守りセット」を握りしめるような心持で、恐る恐る出かけていました。しかし今では、このお守りセットが、まさに私自身の背中を押してくれてるような気持ちになります。「俺たちがいるから大丈夫だよ!行って楽しんで来いよ!」と言われているような。

「もしも」はない方がいいけど、万が一の備えとして、自分の気持ちを支えてくれるお守りとして、自分が安心できるためのセットがあるといいですね。

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