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雑貨屋「シュレディンガーの猫」後記

以前から行きたかった雑貨屋さんに念願叶って行くことができた。(まあ自力で行ったのだけど。)13:00起きという、空前絶後の早起きを決め、支度をして、香水を付け、これでもかと雨が降る中、心の中で開戦の螺貝が鳴ったと同時に家を出た。プオオー(螺貝の音)、プオオー(螺貝の音)

雑貨屋さんの名前は「シュレディンガーの猫」。コンセプトに「博物と古物の奇妙な雑貨店」を飾る、謎多き雑貨屋さんなのだ。(マジで字面だけ見ても何言ってるかわからん)

土砂降りの雨に膝から下を完全に濡らされながら、駅前を歩き、やっとたどり着いて店内に入ると、所狭しと並べられた不思議な雑貨たちがお出迎えしてくれた。コンセプトの「博物と古物」。なるほど、店内には、動物や昆虫の剥製や、天然石のブローチ、他にも中世の魔術を彷彿とさせるようなアイテムが目立ちまくり。お店の内装もこだわりまくりで、意味のないイギリス製のトランク、意味のないランプ、意味のない草、が雰囲気を界王拳10倍くらいにしていた。だからこそ、めっちゃ好き空間だった。

店内は古めかしい家の様相で、「木造」というのが店内のコンセプトとしてあるのかな。棚も入れ物も「木」をクラフトしたものだったから。若干天井が低かったし、もしかしたら「中世イギリス」かもしれないな、とも思った。”うわ、ハリーポッターの世界みたい!”と陳腐な感受性で感じたが最後、物陰からドビー出てきませんか、と探さずにはいられなかった。(いなかったけど)


店の奥には「パブロフの犬」という名前のカフェもあるという。私よりも先にいらしていたお客さんと店主さんが話しているのを聞いた限り、カフェは会員制らしい。茶を飲みたければ博物と古物にどっぷり浸かれ、ということだろうな。良いマーケティングだ。
先にいた客、通称マダムは、9000円の買い物をして店を出て行った。何を買ったかまではわからなかったけど、とても満足そうに出て行ったので、最高の買い物をしたんだろう。コアなファンがいるものである。

一緒に行った連れは店内のコンセプトが、ストライク三振バッターアウト試合終了だったらしく、終始息遣いが荒かった。お目当てのアクセサリを買っていた。最高の買い物だといいんだけど。コアなファンがいるものである。

そんなこと言ってる私も、決して冷静だったわけではなく「なにこれ可愛い!!」の大安売り。だってものすごく可愛い小物がそこら中にあるんだもの。

一番魅せられたのは、タコのタロットカードかな。タロットカードの絵柄が全て実在する種のタコで描かれているもの。最近、アルカナの意味などをちらちらと勉強するようになったのもあって、こんなポップなタロットもあるのか「へー」と思っていた。ヒョウモンダコがDeathの意味を持っているとかそういうの。

他にも、壁掛けの切り絵アートとか、古い鍵のキーホルダとか、欲しいものが山ほどあったけど、結局今日は、おしゃんな栞をお買い求め。(トップ画像のやつです。)また来るぞという強い気持ちを込めて「お留守番お願いね」と諦めた雑貨に言っておいた。また行った時にあるといいな。

最高の時間でした。絶対またお邪魔します。

そんな感じ。またね。



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