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あなたらしくね
令和元年5月1日の作品。
どーんと。個性の強いお花たち。
直径20㌢ほどの大きな大きな赤いダリア。
それに負けない、イタリアの太陽のような力強いエネルギーを発する大輪のガーベラ。そして可愛らしい心をくすぐる甘いオレンジの薔薇。
それだけじゃないです。
かすかに姿を見せるのは純白で柔らかに匂い立つ白薔薇。
そして優しくで上品な薄緑のカーネーション。緑と白のカスミソウがお互いをつなげてくれます。
「わたしはここ」
主張が強そうなお花たちだけど、「あ、ここなのね」とぐっとくる場所がきっとある。 それぞれにちゃんと居場所がある。
教科書通りでなく、形式美でもなく、薔薇らしさ、ガーベラらしさ、カスミソウらしさを生かしてあげる。
レッスンの先生の牧野さんの手にかかると魔法のように生まれ変わり、”らしさ”がありながらまとまる花束。牧野さんは「考えるんじゃないの。感じるの」。でもこれが難しい。
牧野さんにいわせると、その感覚は酸いも甘いも辛いも味わったプロセスと人生観から生まれるもの。ある意味、花束は哲学だそう。「かわいい、だけ言ってるようじゃできないのよ」
新しい時代の幕開けのファンファーレのような花束。
あなたもわたしも、”らしく”輝ける場所がきっとある。
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