「日本のWeb3プロジェクト」カオスマップをちゃんと読む
と、ほぼ脊髄反射でツイートしたら「Web3のカオスマップだからそりゃそうだろ」というコメントをいただき「ですよね……すいません……」となるなどした、Skyland Ventures発表の「日本のWeb3プロジェクト」のカオスマップ。
目に留まったのはもちろん「METAVERSE」のコーナーで、「VRChatもclusterもない?」とびっくりしたのだけど、ブロックチェーンも暗号資産も絡んでないので含めないのは完全に正しい。ついでに日本のスタートアップが対象なのでVRChatは間違っても入らなかった……
というわけで、典型的な「文章ちゃんと読め」をかましてしまい普通に頭を下げるべき感じになりました。申し訳ありませんでしたー!
で、そのあとじっくりと眺めてみると、そういや見たことある名前もちらほら見かけた。
特に「METAVERSE」のところにある「Yay!」は、つい最近になって「トークンエコノミーとメタバースに踏み出す」という方針で16億円調達していた。もともと通話アプリだったものを土台に、トークンエコノミーシステムを構築しつつメタバース事業も展開するとのことで、割と最近はこうした転換を表明するプレスを見かけたりする。
あと「Kawaii skull」や「onigiriman's cute girl Collection」は個人クリエイター発みたいで、法人系のプロジェクトが並ぶ中で個人クリエイターが並ぶのはなかなかおもしろいとのこと。それはたしかにそうで、このあたり区別つけない思想はWeb3文脈っぽさあるなーと思ったし、自分が知る例だと初期のVTuber界隈っぽいとも感じた(実際2018年初頭のVTuberカオスマップ的なものは企業勢個人勢いっしょくたに表記されてた)。
あと、「NFT MARKETPLACE」にあるFanTopは、最近にわかにツクルノモリの「猫山苗」「ティコ」「狐九里るる」の3Dデジタルフィギュアを発売していたりする。個数制限のないアバター商品を限数ありのNFTデジタルフィギュアにするのは正直微妙だなぁ……と思いつつ、たぶん会員チケット的な用途での活用方法はありそうだな、と記事を書きながら考えていたり。
ちなみにFanTopはNFTマーケットプレイスなのに日本円決済ができるらしい。「あとでやろう」と思いながら試せていないので、これも縁だと思ってやってみますかね。
あとは「DAOに國光さんの人物写真があるのおもしろすぎる」という感想もありつつ、日本だけでこんだけスタートアップが立ち上がっているのは、率直にWeb3の盛り上がりを感じさせる。どういう方角へ転がるかは自分が不勉強なのもあり予測できないものの、まず向こう半年は動向をもうちょい追ってもいいのかなぁ~と、カオスマップを読んでいてあらためて思った。少なくともこのカオスマップから概況説明できるようになるのが望ましそう。
……それはそれとして、このカオスマップを見た人が「Web3とメタバースっていまこうなってるんだね~!」と思うのもちょっとアレだなと感じたので、ソーシャルVR/ゲーム文脈のメタバースのカオスマップを(もちろん日本に縛らず)作りたいなとは思ったり(言い出しっぺとはいえ作業時間を確保できるかはまた怪しい)。
なにより、ソーシャルVR文脈で言われる「メタバース」と、Web3文脈で言われる「メタバース」がしっかり分化しつつあるのだなと感じたので、今後この言葉を見た時は文脈しっかり見定めないと危ないな……と思いました。気をつけましょう。
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