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新卒で投資銀行に敗れた僕が描いた"事業会社から投資銀行への転職のススメ"

はじめまして。ヘイチャンと申します。
2021年に日系及び外資系投資銀行を中心に転職活動を行いまして、結果としては複数オファーを頂きました。その記録としてNoteを書き、これから中途で投資銀行への転職を考えている方へ少しでも情報共有等できればと思います。もちろん、新卒で入社したい方にもためになるような気がします。

前職は弁護士、会計士、銀行、FAS、総合商社、コンサル、投資ファンド等の出身ではなく、新卒でとある東証一部の企業(時価総額で数千億の会社)に入社し3年以上経ってからの転職活動になります(経験職種は営業と企画、学歴は旧帝早慶の文系学部、英語は読み書きレベルでTOEIC等のスコアはなし)。

プライバシーの観点及び一定の需要のありそうなコンテンツであることから一部、有料記事にさせていただくことをご了承ください。ただし、その分、内容に関しては十分充実させていただければと思います。

僕の経歴に興味がある方は下記から

中途で投資銀行を志望する方はもちろんですが、新卒で志望する方にもおすすめかなと思います。よろしくお願いいたします。

これまでのキャリア

新卒入社時は営業をしておりましたが、その後はコーポレートファイナンス、M&A、新会社立ち上げ、中期経営計画策定等のIRでリリースを出すようなコーポレートアクションに絡む業務を行っておりました。企画に在籍していた間にそういったコーポレートアクションは5件以上あったため、そういう意味では案件に恵まれていました。

応募先はどこか


・大手独立系証券 2社
・大手銀行系証券 2社
・米系外資系証券 1社

※書類選考を通過した会社のみを記載

併願業界はどこか


・外資戦略系コンサル(MBB・ARのどれか)の3社
・未上場、上場問わず事業会社 複数社
日系のファンド 1社

転職活動をするうえで、面接を通して人と話すことは非常に重要です。
これまでのキャリアを振り返る意味でも職務経歴書だけでなく、誰かに話し、アウトプットすることで表現が上手くなります。僕は投資銀行の選考前に外資系コンサル3社及び事業会社、ファンドの選考を受けており、面接数でいうと10回程度経験しておりました。振り返ってみるとそれが非常に良かったポイントだと思います。ゆえに、他業界を受けることも非常にお勧めです。

転職活動で使ったサイト


・ビズリーチ
・Linkedin
・Liga


お勧めはビズリーチの有料会員とLinkedinです。
特にビズリーチは有料会員にすることで優良(ハイクラス)なエージェントの目に留まりやすい仕組みになっていることから、良いエージェントと仲良くなるという点で1か月だけでも有料会員になることをお勧めします。僕も1か月だけ有料会員にして、エージェント経由で投資銀行へ応募することができました。

次にLinkedinです。基本的には英語で記載し、自分がこれまで経験したことやスキル、価値観を記載していきましょう(英語が苦手な方はGoogle翻訳がおすすめです)。特に投資銀行の人事はLinkedinを見ることが多いらしく、応募先の人事担当者が私のプロフィールに足跡をつけておりました。インターネット社会でありますから、インターネットにおいて自分がどういう人材かを開示することは非常に有用に思います。また、ビズリーチを有料会員にしたくない方はLinkedinの情報を充実させることで良いエージェントと仲良くなることができます。僕の場合は外資系投資銀行の応募はLinkedinで連絡がきたエージェントから応募し選考に進むことができました。

最後にLigaです。正直こちら経由のエージェントはあまりお勧めしません。もしかすると僕の経歴がエージェントから見て劣後する内容だったからという理由もあるかもしれませんが、エージェントの質はあまり良くありません。質というのはレスポンスという観点です。外資系勤務の優秀な経歴の方なら良いかもしれませんが、日系の一般企業勤務だとぞんざいに扱われてしまうのかもしれません。

以上の観点からお勧めはビズリーチとLinkedinになります。

ちなみに良いと思ったエージェントの在籍会社は
・リクルートエージェント
・HAYS JAPAN
こちら2社は日系・外資投資銀行に強い会社という印象をうけました。

職務経歴書の書き方

職務経歴書は非常に重要です。新卒のように学歴でがさっと面接に呼ぶようなフローでないのが中途採用です。職務経歴書の内容から会ってみたいと思わせることで面接に呼ばれます。ここは魅力的な職務経歴書を作成しましょう。

どうやれば魅力的な職務経歴書になるのかは下記3点が重要です

①職務要約にて自分のこれまでの経歴とその中で重視していた軸を記載すること
②職務経歴を実行したこと及び実績を記載しながら、その中で自分のどのようなスキル及び考え方が活きたのかを記載すること
③自己PRでは自分がどのようなことを重視して仕事という人生に取り組んでいるかを記載すること

やったことや実績も重要ですが、いかにこれまでの人生から形成された人間性や軸を開示できるかが重要です。選考する人間も人です。AIではありません。単なる実績だけでなく、人間性や考え方が重要です。特にジュニア採用は即戦力の観点も多少はありますが、どちらかというと部下としてほしいか、育てたい人材かの方が重要です。

選考にあたってお勧めのコンテンツ

投資銀行をうけるにあたって一定の素地を形成しておくことで自分に自信がつきます。ゆえに、そのコンテンツ紹介をします。最近では財務モデリングなどがインターネット上である程度学べるようになっています。僕が買ってよかったなと思うコンテンツや書籍をご紹介します。

※これ以外にも良い読み物もありますが、なるべく短期間でインプットできるものを選択しました。

①イシューからはじめよ
これは外資コンサル用に読んだのですが、投資銀行でも使えます。というか仕事でつかえます。仮説を立てて、誰かに説明するということに関するマニュアルです。非常に平易で、すぐ読めて、すぐ試せるのでお勧めです。

②未来をつくるファイナンス
これは投資銀行とは何ぞや、コーポレートファイナンスとは何のためにあるのかということが書いています。投資銀行というとモテるとか高給をイメージして志望される方もいると思います。それが悪いことではないです。ただ、自分が投資銀行を志望する上での視座を上げるという観点で非常に有用であり、投資銀行で自分が何をしたいかなどの手触り感のある志望動機を書くという観点でお勧めです。

③アナロジー思考
これは単にぼくが良く使うコミュニケーションの話ですので、余談として紹介です。アナロジー思考です。人は自分のフィールドで何かを説明しがちですが、相手を納得や説得させる上では、相手のフィールドで話をすることで納得を得るのが早まります。短い時間で自分をアピ―ルする上で、アナロジー思考(類似性を使って例え話を形成する能力)は、非常に有用です。この本を読むのが億劫な方はアナロジー思考と検索してみてください。
要は具体➤抽象➤具体の置き換えです。

④【財務プロを目指す】エクセルで学ぶ財務三表モデル × 財務戦略シミュレーション
これはUdemyの有料講義(セールなら1500円)で、熊野さんというモルガンスタンレー出身の方が財務モデリングに関して非常にわかりやすく説明してくれる講義です。総合商社でも活用されているらしく、誰でも理解できる内容なのかと思います。僕もこれで財務モデリング、いわゆる3表連動のオペレーティングモデルを作成をできるようになりました。BSがバランスする構造を理解する上で非常に有用です。これができればDCFもできるようになると思います。1日ですべて視聴できるサイズ感の講義ですのでお勧めです。

⑤VCの投資基準8選 〜VCとのMTGをHackする〜
これは無料のnote記事です。プロの投資家がどういう視点で企業をみているかを理解する上で有用です。直接選考とは関係なさそうですが紹介しておきます。

⑥投資銀行部門というビジネス
投資銀行ビジネスの概要をうまくまとめられている無料noteになります。投資銀行といえばM&Aというイメージをお持ちになりますが、ここではECMやDCMの役割や収益性にも触れています。

3兆円企業をつくるのが、僕の仕事──アンドパッドCFOに荻野泰弘が就任。窮地のミクシィを救った男の「次なる野望」
僕が尊敬するCFO荻野さんのインタビュー記事です。彼は個人投資家として実績を残した後、マクロミル、ミクシィ、アンドパッドという経歴でいずれもCFOとして活躍されています。投資家が中長期で投資したいと思う会社とは何ぞやというものをわかりやすく説明してくれている記事になります。

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