【父との想い出】ハンドタオル編。
父がお世話になっていた施設から
いろいろを持ち帰っているのだが
なかなか中身を紐解けないでいる。
カバンの上に入っていたハンドタオル。
手に取り在宅介護していたころを思う。
父は度重なる脳出血と認知症により
自分のことができなくなっていたが
心を通わせることはできていると
感覚的にそう感じていたので
ありのままの私で向き合っていた。
例えば…
食事の後の歯磨きの時間
面倒くさそうな表情の父。
いやいやお父さん。
お父さんが面倒なんだったら
私の方がもっと面倒なことよ?
でもやってあげたいのよ。
どう?キレイにして寝よ。
父は観念したようにニヤリと笑う。
すぐ忘れるからこれを毎日繰り返す。
✳︎
朝と晩
ハンドタオルを蒸して
顔と手を温めてあげる。
わたしの体調が良くない時は
言葉を発することすらしんどくて
父に声をかけてあげることが出来ない。
それでもゆっくり大切に接したい気持ち。
葛藤の中にいた。
蒸しタオルとして使うハンドタオルを
元気が出る楽しいデザインのものにした。
この柄のタオルが目の前に来たら
父も「あぁ、あの温めだなぁ」と
身体が覚えてくれるようになった。
わたしが声をかけなくても
手を拭くよ〜とゼスチャーをすると
自然と手を出してくれるようになった。
ハンドタオルを見て条件反射的な感じ?
いろいろな父とわたしのルーティンあったな。
そんなことに想いを馳せた日。
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