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読書記録「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく Another Story」


最近、汐見夏衛さんにハマっています。
すごく美しい瞬間を本の中に感じさせるからです。
今日は(というかほんとは昨日ですが)「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」のサイドストーリー編を読みました。

小さな胸のときめきを感じるから作者さんが好きです。自分が経験した訳でもない物語、経験した訳では無い青春。でもどこか小さな胸のうずきを感じさせるんです。
キュン、というものには当てはまらない感じが私はして、その感覚が好きです。

私は元々作品の中で章を追うごとに語り手が変わる話は好きです。多角的に物事を捉えられるし、一人一人の感受を感じるからです。
Another storyは前作に登場する人のその後であったり、その時であったりを知ることが出来ます。その中には自分に似たことを感じる人もいるし、自分にはないような思いを持つ人もいます。
一つ一つがとても素敵です。

「大好き」「愛してる」というのはとても素敵な言葉です。共通認識として最高の思いを伝える言葉です。でもその表現では無い言葉に思いをのせる。難しいことです。

読むと心のどこかが小さくうずいて、少しづつ澄んでいく感覚。
心の底から出会えてよかったと思います。

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