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ムスメの夢とワタシの夢

9歳になった娘の夢は絵本作家になること。
保育園の頃から絵を描き始めて今に至るまで、暇さえあれば絵を描いている。最初は棒人間からはじまり、今ではYoutubeを見ながら漫画に出てきそうな女の子(目がキラキラ)を描いている。大人の感覚からするとまだ心から上手だねと言えるレベルではないけど、一生懸命描いている姿を見ると応援したくなる。

何十色もある色鉛筆や筆ペンも買ってあげた。私の母もそうしてくれたように。そいえばワタシの小学生時代も絵を描くことが好きだったっけ。キティちゃんやちびまる子ちゃんといったキャラクターをよく描いていた。学校のコンクールで賞をもらったこともある。
一番好きだったことは漫画を描くこと。無地のルーズリーフに自分で考えた少女漫画を隠れてよく描いていた。寝る時に頭のなかでストーリーや登場人物の名前なんかを考えていたなー。

娘は最近物語を自分で考えて絵本を書くようになった。お気に入りは無印良品の絵本ノート。猫のレンゲと蝶々のサクラ(アイコンの絵)の日常生活を描いた物語で、早くもシリーズ3冊を描き上げた。また新しく物語を思いついたようで4冊目をねだってきているが、少し高いので無印良品週間を待つことにしている。

ワタシは絵を描くことは好きだったけど、好きで終わってしまった。漫画家になれるほど絵が上手いわけでもない。せいぜい子どもや夫から上手いと言われるレベル。ふと「絵画教室や美術学校に通っていたら、もっと将来違ったかもなー。」なんて思うことがある。本当は絵が好きで、描いてるときは時間を忘れて夢中になれるのになんでその夢を追わなかったのだろう。

そんなこともあり、ある日娘に「絵画教室に行ってみる?」と声をかけてみた。すると彼女は「決まった絵を描きたいんじゃなくて、自分で考えて自由に描きたいの」と。親の押しつけはよくないね(反省)。
「絵本作家になりたいけど、ネタが尽きたらどうしよう」と今から悩んでいるご様子で、日々ネタ探しをしているようだ。

小学校4年生になると中学受験に向けて塾に通い始める子が増えるらしい。ワタシも中学受験をしたから大変さがわかる。平日は、ほぼ毎日塾に通い、夏期講習や冬期講習、泊まりで勉強合宿もあったなぁ。教育熱心だった母親の期待に応えたい一心だった。決して裕福な家庭ではなかったけど、家計をやりくりして私立の中高一貫校に通わせてくれた。結果的にいい大学を出て、大企業に勤めて、親孝行もしている。

でも漫画家になりたかったワタシの夢は、いつの間にか世界を飛びまわるキャリアウーマンに変わっていた。そして今自分のキャリアに悩んでいる。このままでいいのかな。

娘には自分の夢を追い求めてほしい(夢追いすぎて、いつまでも親のすねをかじって自立できないのは困るけど)。
全力でサポートできるようにお母ちゃんは頑張って働くよ。
娘が自分の夢を叶えること。今はそれがワタシの夢かな。

そんなことを考えながら娘と一緒に絵を描いている。




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