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砂漠の街と青の都 韓国・ウズベキスタン旅行2019その9

2019.05.04
9日目 ソウル-羽田

 8時前に仁川空港に着く。旅の仲間のうち、九州から来ているチームはすぐに福岡行きに乗り換えるとのことで、飛行機が着陸したところでお別れ。
一週間前に初めて訪れた韓国なのに、とりあえず東アジアまで戻って来た……という安堵感がすごかった。

 羽田行きの便までは半日ほど時間があるので、チムジルバンでのんびり過ごそう……ということで、2日目の夜にも訪れたソウル駅近くのシロアムサウナへ行く。
 大浴場でお湯を浴びた瞬間、大げさでなく「生き返る……!!!!」と思った。ウズベキスタンのホテルでも、極端に大変なことはなかったもののシャワーはやや不安定で、最低限の汗と埃をサッと流す、という感じだった。お湯をふんだんに使って体を洗い、あまつさえお湯につかって足を伸ばせることはなんて最高なんだ……天国か……? お風呂ほんとうにすごい。

 この日は前回のリヴェンジでよもぎ蒸しと、ついでに韓国式アカスリにも挑戦することにした。
 よもぎ蒸しはビニール製のマントでてるてる坊主みたいに首から下をすっぽり覆い、穴のあいた椅子に腰掛け、薬草を煎じた蒸気を下から吸収するというめちゃくちゃ効きそうな処置なのだが、この蒸気が尋常じゃなく熱くて途中でギブアップしそうになった(係のひとにそう言えばよかったのかも知れない……)。

 さんざん蒸されて汗だくの状態でアカスリ場に行く。台の上に転がり、言われるままに上を向いたり横を向いたりしてミトンでどんどん体を擦ってもらっていると、トドかマグロの気分になる。最後はきれいに体を石けんで洗い流してもらって終了。比喩でなく、旅の垢を落としてもらった。

 お昼ごはんは食堂で海鮮のトッポギを食べた。
 二重内陸国(国境を二度越えないと海へ出られない)のウズベキスタンではお目にかからなかったシーフードを噛みしめる。おいしい……

 あとはひたすら汗蒸幕(サウナ)のあるフロアでごろごろしていた。低温や高温、さまざまなタイプの汗蒸幕の小部屋がいくつもあり、小部屋の中でも横になれるし、広間の床そのものがほんのり暖かいので床にそのままごろんと伸びてうとうとしていてもよい。

 そんな感じで思い思いにぼんやりしているうちに飛行機の時間になった。このチムジルバン滞在でかなり疲労が回復した。

 帰国したあと、どうだった? と訊かれてもうまく答えられなかった。いまこうして思い出を書いてみて、無理もないなと思う。情報量が多すぎる。初めて見聞きするものだらけの、盛りだくさんの9日間だった。
 よく行って帰って来たなあ、と感慨深い。この旅行に誘ってくれた友人、旅の仲間たちにはあらためて感謝しかない。その節はほんとうにありがとうございました……!

 帰ってきた直後は「中央アジアはとうぶんいいかな……」と思っていたのだが、『地球の歩き方』を読み返したりネットの旅行記を読んだりしていると、中央アジア、面白そうなんだよな。とはいえ、ウズベキスタンで右往左往しているようではキルギスやトルクメニスタンには到底たどり着けもしなそう、という感じなのだが。
 ともあれ、なかなかできない貴重な体験でした。一年後のいま、かの地はどうなっているのだろう。

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