優しさってなんだろう
ここ半年ほどずっと考えているテーマ。
久しぶりに優しさについてかんがえるきっかけがあったので、そのエピソードと考察を皆さんに共有したい。
オーナーとの会話
バイト先でオーナーと話していて、どういう流れかとある元芸人(35億)さんの現在についての話になった。
私は全く知らなかったのだが、オーナーは何故か彼女のことをよく知っているようだった。おそらく何か記事を読んだのだろう。
彼女の詳細は割愛するが、芸人として大ブレイクした後に今の自分と現実にギャップが生じ、芸人を辞めたそうだった。
オーナー曰く、「彼女は不器用だ」という。
オーナーはとてもよく頭がキレる人で、愛嬌があり世渡り上手だ。そして考え方が私にはないものばかりで、様々な経験をされているので話が面白い。だからついつい話を聴きたくなってしまう。
オーナーは「大学を中退とか、芸人を辞めるという0か100かという決断をしなくても、渡辺直美みたいに実は留学してましたくらいの感じでゆるっと続けてみたらいいのに。あとその決断をわざわざ宣言しなくても、周りの人に相談とかすればアドバイスとか貰えたら生きやすいのになあ」
このようなことを言っていた。それに対し私は「何か自分の理想の姿があるんじゃないんですかね〜」と言ったところ、オーナーから「○○さん(私)は優しいね〜」と言われた。
そのとき私は「え、優しい??どこが?」と拍子抜けしてしまった。
実は前にも同じような状況になったときに「優しい」と言われたことがあったのだが、
この考えに至るにはむしろとても冷酷な価値観があると思っている。
それは、所詮自分の人生には関係がない人という前提があるからだ。
だからある意味、人の人生に興味を持って「私ならこうする」と考えられる彼女のほうが、よっぽど親身になっているように感じるし、私からすれば優しいと感じるのである。
もしかしたらオーナーは、私の発言を「第三者の背景を思いやれるなんて優しい」と思ったのかもしれないが、私には人生の必勝ルートのようなものは見いだせていないし、もしあったとしてもそれがその人に当てはまる可能性はほぼない=無関係と思っているから言えているだけのような気もする。
優しさって、なんなんだろう。
おわりに
もしかしたら元芸人さんにとって大学を中退することも、芸人を辞めることもそんなに大きい意味は無くて、思い立ったことに挑戦することに生きがいを感じているのかもしれない。
そうだとしたら、私は彼女の気持ちが分かる気がするし、むしろ辞めるという潔さに尊敬の念すら抱いてしまう気がする。真相はわからないけれど、人の生き方や思考がある一定のパターンしかなかったら、それはそれは面白くない世の中になってしまうだろう。色んな考え、生き方があるべきだし、自分の人生の選択に責任を持ってさえすれば、人は誰でも幸せに暮らせるんじゃないか。みんなが幸せに暮らせれば、世の中はきっと平和なんだとおもう。(主語デカ)
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