家売りました
海外駐在帯同に伴い検討しなければならなかったことの一つが、「家どうする?」でした。我が家は持ち家(ローン支払い有、物件所有者は夫と私の2人名義)。タイトルの通り、結果として売却しました。今回は売却を決断した背景や、売却時の流れについて記録を残そうと思います。尚、渡米までの全体像はこちらの記事に纏めています。
3つの選択肢
持ち家の場合、海外駐在に伴い家をどうするかは大きく分けると3パターンで、それぞれの特徴はこんな感じ。
※私が調べて理解した範囲での内容です。ローン契約先や時代により内容が異なる場合がありますし、私は不動産関連の資格はなくプロではありませんことご了承ください。正しい情報は不動産専門の方にご確認ください。
私たち夫婦にとって気になったのはこちら。
売却する場合
出国までに買手は見つかるのか?
慌てて売却して、金銭面で損しない?
この家気に入ってたのになという気持ちの問題
保有(貸し出しする)の場合
ローン返済中の賃し貸しは契約違反になるため、残高を一括返済してから賃貸用ローンへ切り替える必要あり
賃貸に出すにも2つのパターンがあり、どちらにするか判断が必要
保有(貸し出さない)の場合
メンテナンス(主に空気の入れ替え)を親戚にお願いする必要あり
火事や泥棒などのトラブルがあった際、対応が難しい
色々迷った結果、保有(貸し出しする)の場合は渡米までのタイムリミットを考えると、限られた期間でのステップ数が多いため選択肢から消去。また、帰国のタイミングで帰任場所が今と同じとは限らないため、「思い切って身軽になろう。物理的にもローンの呪縛からも!」という意見が夫婦間で合致したことで、持ち家を売却することに決めました。
不動産会社の選定
売却することに決めたその日から、不動産会社の選定を始めました。まず行ったのはこの2点。
ネットでの一括査定
机上査定依頼:大手2社、地元特化型2社、売却に強いと謳っている4社
ネットでの一括査定は、その後の不動産会社による机上査定内容が適性そうかの基準にするため行いました。不動産会社への机上査定依頼を同時に8社へ連絡しましたが、返信が翌日以降である会社と査定価格が現実的ではない(想定売却金額が高すぎる)と感じた会社は、ここで選定候補から除外することにしました。この時点で候補に残った不動産会社は3社となりました。
そして3社それぞれに直接自宅を見に来ていただき、机上査定額から変更がありそうかを確認するとともに、営業担当者との相性を確認しました。事前に不動産会社へ質問することリストを作成しておき、3社へ同じ質問をして回答内容を比較したりもしました。たまたま3社とも同日に自宅に来ていただけたので、その日の夜には不動産会社を選定することができました。
結果として、大手不動産会社の営業担当者の方が、たまたま海外駐在を機に物件を売却した方を複数回担当されたご経験がおありだったので、その点に安心感を感じ大手不動産会社と契約することに決めました。
不動産会社との契約から買手がつくまで
不動産会社と契約してから、買い主さんとの売買契約まではおよそ3か月半ほど。まず、不動産会社と契約してから買手がつくまでは、ざっくりこのような流れで進みました。
インスペクションの実施
販売価格の決定
宣伝用の写真撮影
売り出し:ホームページ、チラシ
物件内クリーニング
買手候補者の内覧立ち合い
買手がつく
ほぼ全て不動産会社がリードしてくださったので、私たちは内覧に備え日々家を掃除することと、内覧日の立ち合いのため日程調整することが主なやることでした。宣伝用写真撮影と物件内クリーニングは、不動産会社のオプションでしたので、こちらも立ち合いと日程調整以外は全てお任せ状態でした。
買手がついてから物件引渡まで
買手が決まり売買契約までは、何とか夫の渡米日までに間に合いました。売買契約日と実際の物件引渡日はまた別となるため、夫が絡めたのは売買契約まで。その後のローン会社とのやり取りや物件引渡当日の作業は夫抜きで行いました。我が家はペアローンを組んでおり、私も物件所有者の1人だったことで、ローン会社とのやり取りは比較的スムーズだったような気がします。買手がついてから物件引渡までは、このような流れでした。
ローン会社へ連絡:全額繰り上げ返済日の通知、事前書類の提出
引越し
ハウスクリーニング立ち合い
マンション管理組合への連絡:引越しの予告、理事会交代の相談
物件引渡当日対応:決済(着金確認)、ローン一括返済、鍵受け渡し
別の記事でも記録を残そうと思いますが、私と似た境遇で物件売却やお引越しをされる方は、駐在者本人が住民票から抜ける前に、住民票を数部取り寄せておくことをお勧めします。
やはり、大金を動かす物件引渡当日対応が精神的に一番ストレスでした。夫にそばで二重チェックを一緒にしてほしかった。当日私はピリピリしていたのですが、不動産会社の営業担当と上司の方がずっと付き添ってくれていたのが救い。無事に当日対応が終わった後の解放感は、一生忘れません。
確定申告
この記事を書いている時点では、実はまだ確定申告が終わっていません。確定申告があるよーというお知らせを込めて少し記録したいと思います。
土地建物などの譲渡をした場合は、譲渡所得申告のため売却翌年に確定申告を行う必要があります。マイホームを譲渡(売却)して利益があった場合、なかった場合などで申請方法が異なります。また、その年によって法律や申請方法が変わることもありますので、必ず国税庁のサイトで確認してください。
確定申告は納税管理人の委任状を出しておけば、代理人にて行うことも可能なようなので、私たち夫婦は夫の親にお願いすることにしています。管轄の税務署へ「所得税・消費税の納税管理人の選任・解任届出書」という書面を出国前に提出しました。
話が逸れてしまいますが、住民税の支払いは税務署ではなく市役所の管轄となるので、住民税支払い用として同時期に市役所へ「納税管理人申告書」という書面で代理人を申請しておきました。
さいごに
駐在前にマイホームをどうするか迷いこの記事を読まれている方は、本当に大変な状況かと思います!前提条件が私と全く同じとは限らないと思いますが、無事に事がうまく運ぶよう応援しています!!
最後までお読みいただきありがとうございました!
この記事が、いつかどなたかのお役に立てば幸いです。
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