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otsukayosuke
ちょっとだけ回復
おやすみと夫と言い合う。
昔はキスをしてから寝ていたけれど、いつの間にその習慣は失われてしまった。
ダブルベッドで隣で眠っていたのが、今はわたしたちの間に天使の寝顔で自由自在な寝相を見せる愛しい愛しいお子がいる。
夫婦2人の間には物理的な距離がある。
最近はキスの代わりに、手を伸ばして触れ合って、そしてお互い眠るようになっていた。
今日はなぜだか夫が立ち上がってこちらまできた。
どっかしんどいの?と問うてくる。
大なり小なりモヤついたり悩んだり気がかりなことがあったりするけれど、一番当たり障りのない答えを口に出す。
背中がいたい。
事実ではある。
万年肩こり猫背、さらに妊婦である。5割増しで不調だ。
夫は背中や肩や腰を押したりほぐしたりしてくれた。優しい。
ありがとうというと、立ち上がり、改めておやすみの挨拶。
手が触れる。離れる。
と思ったら、近づいてくる夫の顔。
久しぶりのキス。
いつぶりだろう?
何週間か前に、余りにも寂しくてわたしからしにいった以来かな。
触れるだけのキスをして、手を握り合って、本当のおやすみ。
今日のモヤモヤは一旦解散。
しあわせに眠ることにいたしましょう。
ありがとうございます!あなたにも嬉しいことがありますように。