責任も対策もとらない人

来週末に参加予定だったイベントは中止になった。チケットは払い戻されるらしい。僕にとってははじめての経験。まあ、あきらめもついたわけなんだけど。

今回のコロナ騒動で今までになく強く「あぁ、日本って後進国なんだなぁ」と感じた。今まではそんなに悲観的に感じたことはなかったんだけどな。

水際対策は失敗に終わったし、マスクさえも買えやしない。台湾の対応なんてすごいよなぁ。あっという間にマスクマップシステムを作っちゃったんだから。

薬局にあるマスクの在庫を把握できるシステム。大人用と子供用のマスクがどこの薬局にどれだけあるか。買うときは保険証の提示が必要らしい。それで買い占めを防いでいるのだとか。

本当に必要なところにマスクが届かないと意味ないよね。マスクをしている健康な人のすぐそばでマスクを持っていない茶胃腸不良の人が咳き込んでいる。その人は責められるわけだ。

「咳をしながらマスクもせずに出歩くなんて非常識!」

いや、だからさ、マスクしたくても売ってないんだってば。

台湾のマスクマップはトップダウン、IT大臣の一声でボランティアのプログラマーたちがあっという間に作り上げたらしい。あぁ、僕もそのような上司のもとで仕事をしてみたいものだ。

日本のように「大規模なイベントの中止を要請する」「学校はしばらくお休み」なんて対応を押し付けるだけのトップは無能だといわれても仕方がない。

今回の件は僕の会社の人事異動を思い出させる。

あれは一ヶ月前のこと。春の人事異動を前に妙な時期に職場のトップの異動が決まったのだ。

「そのようなやり方ではダメです。認めません」

「禁止します。別の方法を考えなさい」

前トップは不都合なことがあると、とりあえず禁止令を出す人だった。代案はなし。苦肉の策で現場は動いているのに、そんなことはおかまいなし。そして現場は身動きがとれず。

責任はとらない。対策もとらない。そんな上司がいつまでもその地位にいられるはずもなく。トップの交代劇はクーデターのようなものだったんじゃないかと思っている。

日本のトップもその地位にいることが長すぎたのだと思うけどな。

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