我慢の限界

「自分ひとりだけで仕事ができたらどんなに気楽だろうなぁ」と思う。

自分からは全くアイデアを出してこないくせいに人が作ったシステムに文句をいう人がいる。

「こんなところに不具合がある」

「こんな使い勝手ではダメだ」

「このシステムは意味がない」

会議の中で僕が作ったものがいかにダメかということを威圧的かつ高圧的な態度でまくし立てる。

「具体的にどういうところに不具合がありますか?」と聞いても今は答えられないという。

「ではどういう仕様にすればいいですか?」と聞いても「うーん、うーん」と唸り声を上げるだけで意見は出てこない。

こうなるともはや僕に対して文句が言いたいだけなのだろうか?と思う。

僕は今、この理不尽さに反撃する準備をしている。プログラムの中身を全て日本語に翻訳し公開しようと思うのだ。

「現在、プログラムの中身はこのようになっています。これのどこをどう変更すればいいのかをご教示ください」と。

あくまでも下手に出ようと思う。

「私には皆さんの考えるようなレベルの高いシステムを構築するだけのスキルがございません。どうぞご教示ください」

きっと答えは返ってこないだろうし、この仕事はストップしてしまうだろう。その状況は僕の本位ではないが、人には我慢の限界というものがあるのだ。

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