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「お金について:マネーショート」

 本件はお金についての映画から現実へ結びつけて行きます。つい先日アメリカのSVBが倒れ、現代ではあり得ないと言われていた取り付け騒ぎを目の当たりにしました。この結果が出るまでにはまだ時間がかかると思いますので、映画で予習をしておきましょう。映画といっても実話ですので色々と得るものがあります。



マネー・ショート

 厄介なのは、何も知らないことではない。
実際は知らないのに、知っていると思い込んでいることだ 

マーク・トウェイン

 本作は2008年のリーマンショックについて描かれた作品です。これから似たようなことが再来しますので、知るに越したことはありません。上記の引用にもあるように、知っていると思い込んでいるだけでしたら、思い込んでいたなりの未来がやってきますので、その時になってどうしようでは手遅れですよ。


現実と虚構

 わたくしがこの映画から読み取って頂きたいことは、現実と虚構の「二重構造」の社会。そのついでで「サブプライムローン」の仕組みを理解して頂ければバッチリ。客観的に見ればどちらも一緒ですから。つまりはこういうこと。

 「二重構造の社会」とかけまして「サブプライムローン」と解く。その心は、どちらも「見せかけだけの虚構」です。


社会の二重構造

パンとサーカス

 「マネーショート」の冒頭。虚構の綻びを見つけた”変人”たちは、綻びの確証を得るために奔走します。その間、現実の社会は何事もなくサーカスに夢中で、誰も気付く人はおりませんでした。むしろ、気付き警鐘を鳴らす人々を嘲笑する始末。この「気付いた人」と「呆けている人」との対比がよく描かれております。「気付き情報を集めている人」→「パーティー」→「気付き情報を集めている人」→「パーティー」→「気付き情報を集めている人」ってな具合に。今現在、あなたはどちら側にいるかよく考えてくださいまし。あなたの周りにいる人々はあなたの鏡ですからすぐに分かりますでしょ?最近の話題はなんでした?「銀行」のお話?それとも「野球」のお話?もし野球のお話をしている人がおりましたら聞いてみて下さい。「銀行がやばいかもよ」と。きっとこう言います「そんなことはありえない」と。

 危機の中パーティー三昧の人々の「そんなことはありえない」との根拠となっているのが「専門家・知識人」との肩書を持つ人々の言葉です。

よろしいですか?

 「これは何かおかしいぞ」と気付いた人々は「面倒なことを自分で検証」し、確証を得たから「危ない」との考えに至りました。
 「住宅ローンが崩壊なんてあり得ない」と呆けていた人々は「面倒なことを専門家に丸投げ」し、自分で確証を得ていないのに「得た気になって」大丈夫だとの考えに至りました。

 日本人には特に多いのですが、なぜか「性善説」前提で物事を考えます。映画を見れば分かる通り、専門家も知識人も格付け会社も銀行も、結局のところ一人の人間ですから、自己利益優先で動いています。そういう考えの社会が資本主義ですから当然です。リーマンショックとなり大衆が知ることになるまでに、どれほど時間がかかっておりましたか?大衆が「正しいことを言っている」と思い込んでいた「専門家」は保身のために嘘をつき、いざとなったらケツまくって逃げ出し無罪放免。メガバンクは公的資金注入で問題なし。結局、損をしたのは、無理な住宅ローンを無知なまま組まされ家を失った人や、虚構だらけの債券を無知なままつかまされた人々や、メガバンク救済のために税金を突っ込まされた大衆です


そもそも虚構

 そもそも、貨幣制度が虚構ですし、資本主義が虚構です。未だに勘違いしている人がおられますが、「紙幣=Gold」ではありません。金本位制は数十年前に停止し、現代の貨幣の価値は国の"信用"です。信用って測れます?日経平均とかありますけど、前述の「専門家」の動きを考えるとどうです?本当だと思います?きっとそれは"ブーツの生産高"と似たようなもの。

 資本主義が虚構と申し上げるのは、価値基準が二つ存在するからです。しかもその二つのうちの虚構の方に重きを置いているから信用なりません。

 物の価値は「使用価値」と「付加価値」があります。Tシャツがわかりやすいので例にします。Tシャツの使用価値は肌着としての価値であり円に換算すると数百円です。そこに”大層なロゴ”を入れ、数千円に釣り上げる価値が付加価値です。

 あなたの身の回りのものを、きっちり使用価値と付加価値で値段分けをしてみたらよく分かると思います。そして本当の価値を円換算しズレが大きかった場合は考えてください。なぜこれを買ったのだろうか?と。

なぜ何十万もする指輪を買ったのか?
なぜ何十万もするバックを買ったのか?
なぜ何十万もする時計を買ったのか?
なぜ結婚式に数百万を支払ったのか?
なぜ葬式に数百万を支払ったのか?
なぜ35年ローンで家を買ったのか?

 それらの価値の根拠は自分の頭で考えた使用価値で、本当に必要だったから買ったのですか?それとも、それぞれの専門家が作り出した根拠なき付加価値を元に買ったのですか?

 そしてお気づきでしょうか?上記の支払いは二つに分けられます。「取り返しがつくもの」と「そうでないもの」の二つです。

 芸能人が言っていたから、身につけていたから、使っているからは流行り廃りの小銭ですので「取り返しのつく支払い」です。しかしながら常識に食い込んでいる支払いはそうは行きません。「結婚したら家を買う」という常識です。結婚という制度は国力に直結する"子孫"を残しますから税制などで優遇される国策です。その国策にくっついているのが「銀行屋と不動産屋」の商品である「住宅ローン+マイホーム」であり「取り返しのつかない支払い」です。ローンの始まりは安田財閥の安田善次郎ですから推して知るべしです。また、この血筋にこれがおりますから気づかない方がどうかしております。ちなみに生命保険を日本に持ち込んだのは、学問のすすめの福沢諭吉。


架空の国家のお話

 わたくしは一応作家ですから作り話を創作するのが上手なのですよ。なので試しに”架空の国家”をイメージし、その国家がどのような未来に直面するかをAIに聞いてみました。大切なことなのでもう一度言っておきますね。作り話ですからね。


魔女とAIの会話

 架空の国家のお話です。
その国家は30年出生率は下がり続け、人口も減少に転じました。それでも、銀行・不動産業者が利益を得続けるために、住宅を建て続けました。その結果、空き家の増加が社会問題になりました。 しかし、未だに不動産価格は高止まりし、銀行は住宅ローンの貸付をやめません。 このまま進み続けると、この国家にはどのような未来が想定されますか?

 まず、社会保障制度に関しては「維持できないかもしれない」とは国民に伝えられないため見て見ぬふりをしています。 空き家問題には、固定資産税を実質6倍にする法律を制定し減らそうと取り組み始めました。 不動産価格と住宅ローンに関しては、「絶対安心です」と言いながら今現在も35年ローンを商品として売っています。 これらを踏まえ、この国家の未来を教えてください。

 この国は、税収65兆円に対し、予算は114兆円と49兆円の赤字です。このようなことを数十年単位で繰り返しており、国の借金は増える一方ですが、どうなりますか?

 もし本当に"こんな国"があったなら、暗い未来は目に見えていますね。怖い怖い。


虚構から虚構

 前述の架空の国家はなぜ自ら破滅の道を辿ろうとしているのか?偉い人たちはなぜ止めようとしないのか?

 それはね、新しいシステムに入れ替える前の再起動みたいなものだって知っているから。新しい秩序を作り出すにはまず混乱が必要なの。歴史を振り返ってみて。戦争があったから社会が変わったと思う?社会を変えるために戦争が起こされたとは考えられない?我々は、数十年単位で虚構から虚構へ移動させられているだけ。

ではどうするか?

 今現在の虚構の仕組みが分かっていれば「新しい虚構」で何が必要なのか分かりますでしょ?

Get ready for a World Currency / 世界通貨の準備はいいか?

2018

 不死鳥の首にかけられたメダルにある「2018」年。仮想通貨バブルでお祭り騒ぎの時、1月1日に上記のようになったものがありました。象徴的に見ても、世の中の流れを見ても、銀行の動きを見ても、新しい虚構として暗号通貨が世界通貨になる道筋ははっきりしています。

 わたくしは、投資や投機として暗号通貨を保持しているのではなく、備えとして持っています。だって既存のシステムがダメになるのは目に見えてますでしょ?否応なく再起動の時はやってくるのですから、準備して当然だと思っております。それに、膨大な数の銘柄があり、その中から次のシステムに組み込まれるであろういくつかの銘柄に絞り保有することはとても難儀なこと。また、誰も教えてはくれないこと。仕組みの勉強にも時間がかかります。よ〜く考えてください。あなたの周りの人で暗号通貨を保有している人はどれほどおりますか?その比率を念頭に読み進めて下さいまし。

 次の社会は「画鋲形の社会」と言われています。SDGで進められている「皆が平等で何も持たない社会」ってのが画鋲の広い部分です。急にこんな社会にはなりませんが徐々に移り変わるのは確実。その時に、あなたが画鋲のどの位置にいるか考えて下さい。また、どの位置を望むのかも。そうすれば、自ずと望む位置に必要なものが見えてきます。もう結構ギリギリですよ。


まとめ

 虚構であるはずの映画から、逆に虚構の現実を突きつけられて、どう感じましたか?映画は一旦終わりましたが、現実はあれからも進み続けております。我々が揺るぎない常識と思い込んでいるものは総じて虚構であり、いつ消え去るかわからぬ砂上の楼閣なのです。SVB問題で表面化してまいりましたので、色々と時は近いと考えております。いずれ消え去る楼閣にしがみつくのではなく、次を見据えてコツコツ準備をしてゆきましょう。

 ではでは、これにて本件を締めとさせて頂きます。あなた様の心にわたくしの暗号が届きましたなら引き続きお付き合いをお願いいたします。

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本:『As above So below』

アパレル&小物:Cavalier Camp

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