多ければ良いという訳ではない
世の中にはたくさんの物であふれています。
近頃は、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどでも品数が多くなり目当てのものが探しにくくなりました。(私だけ?)
そこで、今回は「ジャム理論」についてお話します。
ジャム理論とは?
簡単に言いましょう。ジャム理論とは、
選択肢が多過ぎると、選択が出来なくなる心理現象のことで、「決定回避の法則」とも呼ばれます。
1997年社会心理学者のシーナアイエンガーが発表しました。
この理論の元となっている実験を紹介します。
24種類のジャムと6種類のジャムを準備してどちらがより販売できるかを実験したものです。
実験結果は、(※購入率は試食した人からの割合)
【24種類】試食率:6割 → 購入率:3%
【6種類】試食率:4割 → 購入率:30%
この結果が「ジャム理論」で割り出されたものになります。
選択肢が少ない方が購入率が10倍も多くなるということです。
具体的な人数にしてみましょう。
会場に1,000人が来たとすると下記のような人数になります。
【24種類】試食:600人 → 購入:18人
【6種類】試食:400人 → 購入:120人
つまり、
選択肢→多い =集客率高い・購入率低い
選択肢→少ない=集客率低い・購入率高い
ということです。
ココから解ること
この実験結果から学べることは3つあります。
①選択肢が多すぎると選択されない
②選択肢がないのもストレス
③適切な数を割り出す
①選択肢が多いと選択されない
選択肢が多すぎると基準が分からなくなり、だんだんと選ぶのが面倒くさくなり、選択されなくなります。
また、買った後にも『やっぱりアッチが良かった』と後悔する可能性が高くなります。
②選択肢がないのもストレス
選択肢がないのもストレスになります。
やはり基準がないですし、「コレを買うしかない」と妥協が生まれてしまいます。
そして、結局選択されなくなるのです。
③適切な数を割り出す
ちなみに、シーナアイエンガー氏 (社会心理学者)によると、最適な選択肢は5~9であるといっています。
この最適というのは、人が自信を持って選ぼうという気になって、選択した結果に満足できるということです。
しかし、店の売り場によって適切な数は変わってきます。
そこは、自分で調査し、割り出さないといけません。
結論として
対策として、多くのことがインターネットに挙げられていますが
つまるところ、
「無駄な選択肢はいらない」ということです。
選択肢が多いと、脳みそが疲れて正しい判断が出来なくなりますから、脳に負担がかからないようにしましょう。
このことを、頭の片隅に置いておくとマーケティングに役に立ちます。
ぜひ、ご参考に。
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