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幸せになりたい男子が集まる居酒屋 vol.11~一人、いい子がいるの。いつもプールにいるけど、の巻。

[ここまでのあらすじ]
その居酒屋では、ガチで婚活をしている男子4人、
カウンターで、猫背でハイボールを飲んでいる。
婚活の愚痴をはく日々。
常連客は、酒の肴で4人に茶々を入れる
「観察日記」もとい、
「温かいかい叱咤激励日記」なのだ。
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もう6月も後半だ。
ということは、もう2022年は半分終わった。
それなのに、あの婚活4人から、何も良い報告
はない。

私はただの、あの店の常連客で、
時々、4人の婚活に茶々を入れているだけ、だ。
しかし、なんだか、いたたまれない。

まるで、全く契約が取れない営業マンを統括
している「営業部長」のような気持ちだ。
歯がゆい。

「A社に、挨拶は行ったのか?」
「あの場所は行ってみたのか?」
「高橋部長、顔広そうだから、聞いてみたか?」

君たち、
営業してないで、シャノアールでサボってんじゃないのか、
と質問したくなる。
何か、抜かりがあるのではないのかい。

その日、田中君はまた、猫背でハイボールを飲んでいた。
「田中君、元気?仕事忙しいの?」
と聞くと、
「いやー、忙しいし、なんだか、落ち込んでるンスよね」と言う。

言わずもがな、婚活は上手く行っているようには見えない。


私は、ふと、ジムでよく会うスレンダーな女子を思い出す。
彼女とはプールで良く会う。
クロールが上手で、明るい。
よく話をする間柄になった。
恵ちゃん(仮名)と、田中君は合うのではないか?
田中君に聞いてみた。

「どう?その後、婚活は?」
「いやー、まったく、ですよ・・・」

兄貴分の、この居酒屋の店主が会話に入る。
「アルパ子さん、誰かいい人いないんですか?」
「・・うん、いないわけじゃないよ。」

えっ、と田中君がちょっと反応した。

「明るくてね。スレンダーで、いい子がいるの。
 彼女、いつもプールに居るから、プールに行けば会えるよ」

そうだ、こんな時こそ、
「◎ントラルスポーツ お友達紹介券」が使えるはず。
「私、プールのタダ券あるよ」
ところが、田中君の表情は暗い。
そして、ボソッと言った。

「その人に会う前に、
 僕のこの【プヨプヨの腹】を何とか引っ込めないと
 いけないですね。。。」

( ゚Д゚)( ゚Д゚)
そうだ。

恵さんのように、めっちゃ鍛えているスポーツ女子は、
「鍛えている男性」が良いのではないだろうか。。。
いつもこの居酒屋で飲んでいる田中君は、
スポーツの話を聴いたことがない。

いやいや。
田中君よ。
まずは、この居酒屋というコンフォートゾーンから
出るのだ。

そして、その【プヨプヨの腹】を引っ込めるのだ。
【腹が引っ込んだ田中君】は、魅力200%増量になるはず。

婚活も、腹を引っ込めることも、両方成立することを考えよう。
ココだよ、田中君。
まず、プールだよ。
営業部長からは、以上です。
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