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1月29日:今週のアーユルヴェーダ養生

まだまだ寒い日が続き、
春はまだ遠く感じられるかもしれませんが、
自然界は少しずつですが春の顔を見せ始めています。

庭の梅の木も、
先週からひとつふたつと花を咲かせ始めました。

アーユルヴェーダには
季節による心身への影響に対する
ケアの方法というものがあります。

サンスクリット語で
リトゥチャリアと呼ばれるもので、
季節の養生法と訳されています。
※「リトゥチャリア」という日本語の表記は
一般的なもののひとつです。
サンスクリット語の発音を文字にするので、
表記の仕方はいくつか存在します。

リトゥチャリアについて、古典書には、
春にはこうした生活法・食事法がよい、
夏にはこうした生活法・食事法がよい
などが記されています。

古典書に書かれている対策法は
現代社会の中で実践するには
難しいものものあり、
今の社会の中でできることを
アレンジして実践することが
勧められます。

そんな中でも、
古典書のまま取り入れることが
勧められることのひとつに、
その季節になる前から対策する
ということがあげられます。

その季節が訪れてから対策しても
身体がすぐに変わることは難しく
その前から身体を慣らしておくことが
各季節を健やかに過ごす秘訣になります。

前置きが少し長くなりましたが、
今週注目したいのは、
花粉症対策。

予報によれば、
今年は2月初旬ごろから
花粉の飛散がはじまるようです。

敏感な方は、すでに
鼻がちょっとくしゅくしゅするなど
小さな変化を感じているかもしれませんね。

私もここのところ
なんとなく鼻をかむ頻度が増えたように
感じています。

そろそろ早目に対策を始めていきましょう。

花粉症対策で毎年病院へ通っていたり
薬を活用したりという方など
対策はそれぞれかと思います。

アーユルヴェーダの古典書が書かれた
古代インドには花粉症はないので、
花粉症対策というものについての記述は
当然ありません。

ですので、花粉に特化した対策は
ありませんが、
花粉という異物が体内に入ることによる
アレルギーというとらえ方をすれば、
応用できることはあります。

基本的なことになりますので、
これをベースにして、
個人の状況に応じて対策頂くのがよいと思います。

基本
1.取り込まない
2.取り込んだものをスムーズに排出する

アーユルヴェーダの健康法の基本は
ベースとして、常にこの2点があります。
食事法、生活習慣でも、この2点を基本にして
対策していきます。

花粉の場合の1の対策。
・コロナ後にマスクを外した人も、外していない人も、
花粉が気になる方は、外出時にマスクを。

・そろそろ洗濯物の外干しに注意して
気になるようなら、室内干しに切り替えましょう。

・服装でも花粉の付着具合が変わるようです。
花粉の付着しにくい素材の物も開発されているようですので、
そうしたものを羽織るのもよいようです。

鼻の穴にオイルを塗る
これはちょっと高度かもしれませんが、
可能であれば試してみてください。

アーユルヴェーダでは、
鼻にオイルを垂らすケアがあります。
その本来の目的とは少し異なるのですが、
鼻にオイルを塗ることで、花粉をブロックできる
ということがあるようです。
これは、あくまでも私や家族、
アーユルヴェーダ関係の友人の体感ですが、
花粉の季節にこれをして外出すると
塗らずに外出したときより、
花粉症特有のくしゃみなどがやわらぐという
感想が多く聞かれます。

オイルは、
アーユルヴェーダではアヌタイラという
鼻専用のオイルを使いますが、
一般で手に入りにくいと思いますので、
その場合、焙煎していない太白胡麻油を
代用されるとよいと思います。

2の対策
花粉が入ってきても、体内にとどまらず
排出できる身体を作る
つまり代謝をよくしておくということです。

・胃腸を休ませておきましょう
冬はどうしても食べ過ぎの傾向があると思います。
胃腸が疲れて消化力が落ちてしまっている場合もあるので、
自覚のある方は、
食事量を少し減らす、消化に重いものを控える
などして、胃腸を休ませてください。

・ショウガをとりいれてみましょう
ショウガは代謝アップ、消化力アップを助けてくれます。
私も花粉の季節に
ショウガパウダーをお湯に溶いただけのショウガ湯や
市販のジンジャーティーをよく飲みます。
食事に取り入れるのもよいですが、
お茶は手軽に摂れるので、ぜひ試してみてください。

今週は、花粉の季節の前に、
今から花粉対策を頭の隅においてお過ごしください。

その季節になってから対策するのではなく、
季節の前から対策を、です。

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