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ジョーティッシュとアーユルヴェーダ

ジョーティッシュ(インド占星術)や
アーユルヴェーダに
全く馴染みのない方への
ごくごく簡単にご紹介

ジョーティッシュ(インド占星術)


英語表記はJyotish。ジョーティッシュ、ジョーティシュ、ジョーティシャなど、発音の仕方によってさまざまな呼び名があります。
他にも、インド占星術、ヴェーダ占星術などとも呼ばれています。

ジョーティッシュには「光の科学」という意味があります。
人生を照らす光、智慧ということです。

西洋占星術と同じように、誕生時のチャートを作り
そこから、生まれ持った性格などを読み解きます。

基本は西洋占星術と同じですが
違いは大きく次の2つです。
①チャートを作るときに星の配置を割り出す計算方法が違う
②チャートの解釈の基本に、古代より受け継がれた
思想・哲学や宇宙観が色濃く反映されている
③ナクシャトラというジョーティッシュ独自の星座がある

解説します。

西洋占星術は、
春分の日に太陽のある位置=春分点を牡羊座の0度
とする「トロピカル方式」を使います

ジョーティッシュでは、
実際に天空にある星を基準にして牡羊座の0度を決める
「サイデリアル方式」です

この違いによって
それぞれの方式で決定された星座の位置は
現在約24度ほどずれています。

約2000年前、春分点と牡羊座の0度は
ほぼ同じ位置にありました。

この春分点は、地球の歳差運動によって、
牡羊座から魚座へとずれていき、
現在、実際には牡羊座の0度ではなく
魚座の6度あたりにあります

このことによって、例えば、
トロピカル方式の計算:太陽は牡羊座にある
サイデリアル方式で計算:太陽は魚座にある
というこが起こります

トロピカル方式とサイデリアル方式について
Wikipediaからの引用です

サイデリアル(siderial)方式
黄道十二宮は恒星の位置で決定される。星座は恒星の集まりであるため、黄道十二宮と現実の黄道十二星座はほぼ一致した状態で固定されている。
例えば、地球から見て、天の川のさそり座の中に木星がある時には、占星術上も木星がさそり座もしくはその付近にあるということになる。
このような方式を「ニル・アヤナ」という。古代オリエントの占星術や、現在のインド占星術で使用される。古代中国の十二次も、十二宮とは15度ずれているが原理的にいってサイデリアル方式に基づくということができる。

トロピカル(tropical)方式
十二宮は現実の星座とは関係なく、黄道上の区分であると考える。
座標系を春分点にとり、30度ずつ十二分割する。
すなわち春分点を白羊宮0度とする。
現時点で春分点はうお座に位置するため、黄道十二宮と現実の黄道十二星座は大体ひとつずつずれている。
ヒッパルコスが定めたともいうが明らかでない。古代ギリシア以来の西洋占星術で使用される。インドではこの方式を「サ・アヤナ」と言う。

ウィキペディア:アヤナムシャ

次に②
②の要素があることで
解釈の幅が広がります

例えば太陽など惑星の解釈も
西洋占星術とインド占星術とでは
少し異なる面があります

そこには
西洋文明とは異なる
古代インド特有の
哲学思想や宇宙観、文化的背景などが
組み込まれているからです


ナクシャトラは月の通り道がベースになった
星座のような存在で、全部で27あります。
※かつては28あったとされていますが、
現在では27が採用されています

宿曜の元だとされていて
月の宿とも呼ばれます

太陽は1年をかけて12星座を一周しますが、
月は約1ヶ月で27星座を一周します

そのため、ほぼ毎日ナクシャトラが変わります
各ナクシャトラにはそれぞれ特有の
性質・個性があり、
月によってそれらのエネルギーのスイッチが入る
といった感じになります

より詳しいことが知りたい方は、
こちらを訪れてみてください。
宇宙との対話 自分との対話

アーユルヴェーダ


アーユス(生命)という言葉と
ヴェーダ(智慧・科学)という言葉とが
合わさったサンスクリット語です。
生命の科学という意味になります。

人間は宇宙や自然の一部であるという考えに基づいて
自然界の営みなどと結び付けて
人間の体や心の仕組みをとらえています。

WHO(世界保健機構)で正式に
世界伝承医学のひとつとして認めれていますが、
アーユルヴェーダは、
病気やけがの治療などの医療の分野にとどまらず、
人生を幸福によりよく生きるための智慧など
人生そのものについて語る学問です。

人生をよりよく生きるには
心の健康も体の健康も両方必要です。

そのためのヒントを与えてくれる学問です。

【ドーシャ】
アーユルヴェーダの理論の中でも
中心にあるのがドーシャ理論です。

人の心の性質や体質を
大きく3つのタイプで特徴づけて
分類しています。

ヴァータ・風のエネルギー
運動のエネルギー
軽い・冷たい・乾燥などの性質をもちます。
もう少し詳しい解説はこちらへどうぞ
アーユルヴェーダの体質論 ヴァータ

ピッタ・火のエネルギー
燃焼・変化のエネルギー
熱い・油性・鋭いなどの性質を持ちます。
もう少し詳しい解説はこちらへどうぞ
アーユルヴェーダの体質論 ピッタ

カパ・水のエネルギー
結合・維持のエネルギー
重い・冷たい・柔らかいなどの性質を持ちます。
もう少し詳しい解説はこちらへどうぞ
アーユルヴェーダの体質論 カパ

日々の過ごし方や季節の過ごし方には
このドーシャ理論が活かされます。

自分自身をよりよく理解するのにも
とても役に立つ理論です。

アーユルヴェーダやドーシャ理論に
少しでも触れて頂き、
暮らしや人生に活かして頂けたら嬉しいです。

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