関ジャニ∞って最高だろう?だからやめられないんだろう
現在行われているアリーナコンサート初日、最後の挨拶で、とあるメンバーは「本当にファンに会いたかった」と涙したらしい。
今まで彼が人前で泣く姿なんて滅多に見たことがなかったし、おまけにライブのステージで泣くなんてことは聞いたことがなかったからびっくりしてしまった。
実際、関ジャニ∞は有観客のコンサートを行うのが一番遅かったジャニーズグループだった。前回のツアー中止から1年半以上、開催を我慢していた。
私たちからはずっとテレビやスマートフォンの画面で彼らの姿を見ることが出来ていたけど、彼らからはそれが見えていなかったんだと思うと、どんな想いで発信し続けてくれたんだろうと胸が痛んだ。
思えば、ここ数年間で彼らがどれだけの苦悩を強いられてきたんだろうと想像するのは容易だった。
私が応援している間に関ジャニ∞は2人ものメンバーの脱退を相次いで経験した。
ファンですら相当心を痛めたのだから、20年近く家族のように寄り添ってきたメンバーの寂しさは到底計りきれない。
そんな中残された5人のメンバーは悲しみに暮れるのではなく、すぐに次のツアーを決行し、新しいシングルで「なぁ友よ 人生って最高だろう だからやめられないんだろう」と力強く歌った。彼らは笑っていた。
なんて強い人たちなんだ、と思った。
何が起こっても笑って最高だろうと言える強さ。
もし自分がそのような別離を経験したとき、果たしてそう思えるだろうか。堂々と、そう歌えるだろうか。
そんなツアーも未曾有の事態に直面したことで全てストップしてしまう。
全世界でライブコンサートが中止に追い込まれ、エンターテインメント業界全体が危機に見舞われた。情熱だけでは、何も推し進めることはできなかった。
それでも彼らは、全然諦めてなかった。
彼らは知恵を絞り、画面の向こうから発信し続けた。
一刻も早くエンターテインメントが戻るよう、オンラインライブではソーシャルディスタンスをステージ上で一早く取り入れた。各SNSをスタートし、画面越しに交流できる機会を何度も作ってくれた。
例の流行病はエンターテインメントだけではなく、私たちが日常だと思っていたほとんどを変化させた。ステイホームや三密、自粛警察といった言葉が飛び交い、日本中が動揺に包まれた。
それでもテレビをつければ、変わらず彼らが笑いあっている現状に何度救われたかわからない。
彼らの歌で、「傷跡隠して微笑む 君の優しさを知ってるよ」という歌詞がある。
辛いことがあっても、笑顔で居られる人間が一番強いんだと、彼らを見ていると本心からそう思わされる。
関ジャニ∞は、本当に強い。
だけど、たま~にその強さの裏側にあるものを、ちょっとだけファンに見せてくれる。
ファンにだけ。こっそり。
だからこそ、彼らはアイドルだけど、アイドルではない。
完璧に作られた偶像ではなく、限りなく泥臭くて、人間味に溢れたリアルを私たちに届けようとしてくれるからだ。
「ファンに会いたかった」と涙してくれるからだ。相当な覚悟を持って全てをさらけ出そうとしてくれているからだ。
彼らの想いは、真っ直ぐすぎて、眩しい。
テレビで見ると、くだらないことで笑っている彼らが映る。いつも馬鹿やっている陽気な関西のお兄ちゃんに見える。でも、それでいいのだ。
私たちファンだけが彼らの想いを、彼らの強さを知っていれば、それでいい。
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